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第四章  事実は小説よりも奇なり その2



 俺も弁当を食べ終わり、リビングのソファーに腰

かけ一息ついた。でもずっと頭の中は、考えないよ

うにしていても結局、謎のまめパンの事でいっぱい

で、色々と思考を巡らせていると、いつの間にか眠

っていた。


 眠りは浅くて、自分の体に何かが触れているのは

感じる。恐らくファムがじゃれてまとわりついてい

るのだろう。そう思い、目蓋を上げる事無く寝続け

る。


 そのうちファムの動きが激しくなるのを感じた。

始めは膝の上でゴロゴロしたり、腕にしがみついた

りしていただけだが、さっき皐月の真似をして俺の

顔を舐めたように、またペロペロと舐めはじめた。

この時、ズシっと重みを感じた。何かが膝の上に乗

ったように思える。重さからいってファムではない

よな……。


 んっ⁉ なんか違和感が……舐められているのは

目を閉じていても分かるが、正面からとかおかしい

だろ。それに肌に感じる舌の大きさや感触も今まで

と違う。


 すると、プルンとした感触の生暖かいグミのよう

なものが、唇に押し付けられる。驚きと気持ち良さ

を同時に感じるとともに、俺は目を見開く。


「うわっ⁉ いつの間に変身を⁉」


 人間の姿に変身したファムが、膝の上に乗ってい

た。そりゃズシっと重みを感じるはずだ。


 因みに勿論、ファムはすっ裸である。しかしなん

ちゅう可愛さだ。何度見ても非の打ち所がない完璧

な美少女だ。でも、アホ毛が触角のようにビヨ〜ン

と伸びていて、ピョコピョコと小刻みに動いている

のが気になる。よく見ると天然というか、アホそう

である。まあ可愛いから何の問題もないけど。


 そして無邪気に抱きつき、そのスベスベの肌とプ

ニュプルの体を惜しげもなくすり寄せてくる。


 ファムは変身後の自分の姿が、男に対してどれ程

の攻撃力を秘めているのか、当然だが理解していな

い。本当に厄介だ。相手は動物で自分のペット、発

情するとかありえないが、でもこれ、我慢するとか

無理ゲーじゃね。


「こらファム、くっつくな。離れろ」


 コアラのように抱きつくファムを強引に引き剥が

す。するとファムは切なそうな表情を見せたが、と

りあえず主人である俺の命令をきいていったん離れ

正面に立った。だが今にも飛びついてきそうな感じ

である。まるで餌を眼前に置かれ、飼い主に待てと

命令されて我慢している犬を見ているようだ。


 でもなんだよこのドエロい状況は。冷静に考えれ

ばトンでもないぜ。ファムは何も隠さずにいるため

こちらとしては目のやり場に困る。と言いつつガン

見しているのだが……。


 動物は裸の状態こそが自然であり、人間の姿にな

ってもそれは変わらないようだ。まったく恥じらい

がない。まあ動物に羞恥心を求める方が無茶なこと

かもしれないがな。


 それにしても、なんて綺麗でエロい体だ。こんな

ピンクのエロ乳首、エロゲーかエロアニメでしか見

れないっての。


 まだ未経験者の俺には刺激が強すぎる。興奮と混

乱で、どうするのが正しい選択か分からない。


 エロゲーならここで、『おっぱいを揉む』とか『

乳首を舐める』とか、細かい選択肢がでてくるんだ

っけ?


 ってダメダメダメ、当然のようにエロい方向に思

考が行こうとしている。


「ファム、自分の意思で、元に戻れないか?」


「う〜んと……ご主人しゃま大しゅき」


 ファムは幼い子供のように指を銜えており、少し

考えてから言った。


 ダメだこりゃ。会話が成立してない。まだ子供だ

から仕方がないか。


 だがなんて愛らしい仕草をして嬉しいことを言う

んだ。いま俺の心はトロけそうになったぞ。


 とにかく裸のファムをこのままにはできない。何

か着せなければ俺の精神が良からぬ方向に壊れてし

まいそうだ。


 女物の服は母親のがあるが、気分的に母親の服を

着せるのは嫌だ。っていうか、仕方がないとはいえ

母親のタンスとかクローゼットを物色するのは気分

悪い。特に下着は無理だ。それに、あのラブラブの

アホ夫婦には変な趣味があるしな。


 とは思いながらも俺の服を着せるのは、あまりに

も色気がなく面白くないため、結局は母親の服を借

りることにした。


 そして寝室のクローゼットを物色する。


「やっぱりなぁ。こんな感じと思った。あの変態夫

婦は何を考えとんじゃ」


 俺はクローゼットにかけられた、看護婦やバニー

ガールなどの大量のコスプレ衣装を見て呆れた。


 息子をここまで呆れさせるとは、ある意味では大

したもんだ。まあコスプレ自体は悪くない。俺だっ

て好きだ。茜とエッチできる関係になったら、必ず

同じことをする。


 ただいい歳してまだ、コスプレエッチを堂々とす

るのはやめてほしい。とはいえ、母親の方は俺を二

十歳の大学生の時に生んでるから、まだ若いといえ

ば若いのかもしれない。小学校の参観日の時は、完

全に若いお母さんすぎて浮いてたもんな。


「こらこら、なんで体操服まであんねん。それに絶

滅したブルマもあるし、本格的すぎるやろ」


 まあベタなノリだけど、いまはこれでいいか。


「ファム、これ着てみろ」


 俺はファムに体操服と青いブルマを手渡した。こ

れを普通にチョイスするとは、やっぱ俺も変態です

な。



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