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異世界ポエマーは夢を見ない  作者: セキセキヤ
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第5話 異世界社会での大逆転part2


適正なしの商人だぁ??そんなこと神は言っても、俺が認める筈がないでしょう!


「なんかの間違いではないでしょうか?」


絶対なんかの間違えだよ。


「そう言うなら何度やってもいいよ。あ、けど3回以上やったら金取るからな。」


なんて言う悪徳闇商法だ。


なんどでもやっていいよと言いながら、実際最初の一回をカウントするとあと一回しか無料でできないではないか!


あと一回あるなら、それでいいや。


この強靭なおっさんにさっきのメロメロ魔法かけたら、、これはいけるな。


なぜか詩を言うときはいつも息を吸う。


言葉を発するんだから当たり前か。


『理由ある恋は、妥協であり、偽りである。みんなはそう言う。ならば俺は偽りで構わない。だってこの世の全ては、妥協によって成立しているのだから。』


モチーフは妥協。 って言っても打算何にも変わってないけど。


「えーっと手をここにおけばいいんだよな?」


「あ、はい。 そこに置いて待ってろ。」


数秒後、手を離すと紙が出てきた。


頼むよ。こればっかりはおねがします。


運命の瞬間のように思えた。


「えーっと、適正職業は、なんと 一つもない。

け、けれど!!妥協をするならば、適正は一つだけあるぜ。それはウィザードだ。そして今日からあなたさんの職業はウィザードだ。最後に、この紙に自分の名前をサインしてくれ。」


妥協でウィザードとか、まあ商人じゃないだけよかったわ。


「はい。これでOKか? 」


バリバリの漢字で書いてやったぜ。


「これだと何が書いてあるか、わからないんだが?、、けれど!!妥協をするならば、俺が書いてやろう。あんたさん、名前は?」


妥協の魔法?なのかな。効果絶大だな。


「俺の名前は "岸田 廉"だ。よく覚えておけよ、強靭なおっさん!」


「よし、できたぜ。これで晴れてレンは立派なウィザードだ。また会おうな!」


こいつ魔法にかかっているとはいっても、いいやつだなぁー。


なんか男もありかもなんて、、ね。


いやいやこっからBL展開流石は、やだな。


「リアー終わったよ。遅くなっちゃかな?」


リアが待っていてくれたことに驚きと敬意の気持ちで心が一杯だ。


これは満杯だな。


「んーいや。私も一個することあったし、そんなに待ってないから気にしないでいいよ。」


思ったんだけど、この人、実はめちゃめちゃ優しい人なんじゃね?


「そう言ってくれると、ありがたいよ。」


てか、用事ってなんだろうな。


「それで、適正職業はなんだったの?」


あ、どうもこんにちは。最強ウィザードです。


「んー、ウィザードしか適正がなかったらしい。」


妥協をして、の話だけどね。


「おぉー。ウィザードに適正があるなんて、君結構凄いんじゃないの?」


なんていうか、結構な上から目線っすねー。


「よしてくれよ。リアはPerfectだったんだから、そっちの方が凄いって。」


「えっへへ。ありがとう。」


ちょっと照れくさい笑みを浮かべていた。


はい。これ照れてますね。これは完璧に照れてますよね?


リアには何も詩は言ってないということは、これこそ純粋な照れ方なのだ。


「けどまあ、商人以外に職業になるのってすごく大変なんだよ。」


お、?


これはまた褒めて欲しいやつだな。


この欲しがりめ、まあまだ待て。


「各職業の人数内訳とかわかる?」


「えーっとね、まず商人が80パーセントで、、」


8、80パーセント?? おいおい嘘だろ。


「そ、そんな商人が多いんだ。なんかウィザードの適性があってよかったよ。」


「うん。まあそれで続けると、ソルジャー10パーセント、ウィザード 5パーセント、プリースト5パーセント、ガーディアンが10パーセントってところかな。」


ん?ちょま、え?


ウィザードめっちゃレアじゃねーかよ。


いやぁ。ここに来てまさかの展開。人はこれを「神展開」という。


「ってことは、ウィザードは今結構必要とされているっていうことだよね?」


「ま、まあまあかな。正直言ってウィザードよりはプリーストの方が需要高いかも。」


でた。期待してからの大ダメージやつ。


そうですか。そりゃ、回復職は役には立ちますよねーー


「と、というかリアは全部適正あったのに、どうしてプリーストを選ばなかったんだ?」


「こういう事言うと、子供っぽいって言われるから嫌なんだけど、ソルジャーの職業のナイトっていう役職が、か、か、かっこよかったから......」


いいや。恥ずかしがっているみたいだけど、どうやら君は正解を引き当てたようだよ。


だって美少女騎士なんて、最高すぎるでしょーが!


「俺はいいと思うよ。実際結構甲冑とかかっこいいぜ!」


誉め殺し〜褒め殺し〜大好きにさせるおまじないっ!!


「そう、、そうだよね!かっこいいよね!レンはあの筋肉たちとは違って仲良くなれそうな気がするよ。」


はーい。ちょっとした告白いただきましたー。


てかまあ、筋肉たちと比べられても困るよね。


「はい。どうもありがとう。それで、あとギルドまでどれくらいだ?」


「んーギルドに帰る前に一つ寄りたい場所があるんだけど、いい?」


あーこれね、こういうイベント知ってるよ。


なんか結構綺麗な絶景スポットに行って、おしゃべりするやつだよな。


もちろん。お供させていただきます。


「いいよ。それでどこに行くの?」


「んーそれはね、、装備屋だよ。」


あーそっちね。そっちだわ。


いやー知ってタァーー


「けど、俺装備買うお金なんて持ち合わせてないよ。」


この発言はちょっとカッコ悪いかな。


「大丈夫だよ。私が立て替えてあげるから、クエストで頑張って返してね?」


そうだ。俺はリアのヒモになろう。それが生きる道だ。全く最高かよ。


「なんか悪いな。俺なんかにお金使わせちゃって。」


いや一応罪悪感はあるよ。女の子に奢らせるんだから。


「何言ってんの?同じギルドメンバーが困っている時は助け合いが基本でしょ?」


ああ、いつの間に天使が現れたのでしょうかね?

顔も美少女で心も美少女で、しかも騎士だなんて、もう俺泣きたいわ。


「ありがとう。リアは本当にかっこいいな!」


そんなこんなで俺たちは装備屋に着いた。


楽しい時間っていうのは一瞬だよねー。


「ここが装備屋だよ。結構大きいでしょ?」


まあまあだな。


集会所が大きすぎて、そんなに大きく感じられないわ。


「うわぁ、結構大きいですねっ。」


まあ無難だな。


「とりあえず中に入ろっか。」


はい!喜んで!


装備屋の中にはあまり人はいなかった。


この状況は、ドキドキシチュエーション的なやつなのか?


「とりあえず、レンは初級ウィザード装備でいいよね?」


腕前は超級だがな。


「お願いします。」


とにかく今の格好は、はっきり言って嫌だった。


だってものすごく目立つのだから。


そう、目立つ服。即ち学校の制服である。


「わかったよ。じゃあ買お、、、あれってもしかしてギル??」


リアはギルという人を見つけると俺のことを置いていってそちらへ向かった。


おいおいおい。嘘だろ。俺とのイチャイチャタイムじゃないのかよ!


これで男だったら、、いや考えるな。フラグを立ててはいけない。


リアの後を追うと、目の前にリアと見知らぬ人が喋っていた。


ちなみに、聞こえた声は女だったため絶望しなくてよかった。


「もぉ〜ギル、帰って来るなら連絡ぐらいくれなきゃダメでしょ? 」


「ご、ごめんねーリアちゃん。け、けどね、最難関だと言われてたドラゴン討伐のクエスト無事にクリアしてきたんだよー。」


なんだこれは、ギルっていう人の顔がリアに隠れて見えないだと??


「それより、リアちゃん。後ろに私たちのこと見てる変な人がいるよ?」


ん?今変な人って言ったよな。こいつ。


リアさん、説教お願いします!


「変な人じゃねーよ。それこそあんたは誰だ?」


やべー言ってしまった。会話に入っちゃった。


するとリアが後ろを振り返って、こちらを見た。


そのおかげで隠れていたギルがみえ、、た。


「ガチ幼女じゃねーかよぉおおおおおおおお」


やっべ、やっべ。つい心の声が出ちゃった。てっへ。


「幼女?それは私に言っているの?」


なんでお前が反応するんだよ。リア!!!


リアの後ろに幼女。


いやぁ、まさか青髪の幼女なんて本当に実際いる訳ないけど、ここにいたよ!


「いやぁ、その後ろのギルっていう “子ども”のことだよ。」


「何も言っている?変態。私は職業ソルジャーの役職アークナイトのレベル6のギルガメッシュだぞぉ!」




ギルガメッシュって、金髪のイケメンじゃねーのかよ。


え??レベル6のギルガメッシュさん?それって現在最強の人じゃねーかよ。


まさかこんな幼女のわけないよね?そうだよね?










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