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にしても転生されてる時って眠気がくるんだな…
神様…リアって本当に神様だったんだ
あれリアって(誰だっけ)?
薄れ行く意識の中、俺はリアとの記憶が無くなっていく感じがした。
[ふうー間に合ったー
もう少し遅かったらたいへんだったわ…
ってそんなこと言ってる場合じゃない‼
早くしなきゃ]
そう言って身支度を手早く済ませ去り際に
[ごめんね、(櫂君)。
君を巻き込んでしまった…
後私の記憶も封印させてもらったよ…必要になる時まで]
そう言って吸い込まれるように黒い長髪をなびかせながら部屋から出ていった。
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夢を見ている。
とても懐かしくも普通の日常
唯一の友達と遊んでいた時の記憶
あの時だけは純粋に楽しかった
そう(あの時)までは
[ん?]
目が覚めると見知らぬ場所にいた。
[ここは?
そうか俺は転生して…]
寝ぼけた頭がクリーンになっていく
しかし冷静に判断できるようになると自分がいる場所が不自然だと気づかされる。
何かラノベとかでありそうな強そうな敵がいそうな…
[嫌な予感しかしねぇ…
てか、転生するとき能力を見繕うってどうやって確認するんだ?]
ってあれ?
能力をくれたのは神様だって理解している
しかし肝心の神様に関しての記憶がまるで思い出せない
そんな事を考えていると唐突に地面が揺れた
[~~っ‼
ほらー何かきたにぃー!]
誰もいないのに八つ当たり
精神を保つのにいつも使っている常套手段だ
その時頭の中に声が響いてきた
耳を塞いでも意味がなかった
確か神様もテレパシーは嫌いと言っていたが納得だ
[汝、我が神殿に何用か]
おお本当にフィクションの世界みたい
つーか言語日本語なんだな
[ここはどこですか?]
[これは異なことを
ここを訪れたとすれば我を倒しに来たのだろう?]
[いえそんな気さらっさら無いです]
そう言うと声の主が姿を現した
これは俗に言う死神だろうか
ヤバくね?
[ふっははははは!
愉快愉快、冗談でも面白い
して人間、倒しに来たので無いのなら何をしにこの【死の楽園】に訪れた?]
まんまじゃん‼
やっぱり死神ですよね
死の楽園とか物騒すぎだろ‼
[転生したらここだったんですよ
ちなみにあなたは誰ですか?]
落ち着けとりあえず相手の情報を引き出さなければ
[ほう我の名を聞くか
いいだろう冥土の土産にしてくれる
我が名は死を極めし者]
うわーかっけぇぇ
けど死にたくねぇ
[あのー間違って来ただけなので出口教えてくれませんか?]
淡い期待を持ちながら聞いてみたが
[ならぬ一度踏みいったら最後まで戦うそれが世の常
世界の掟なり]
[えーつまりは倒せと?]
[間違いである
汝が死ね]
殺しにくるんだな‼
嫌だなぁ、敵強そうだし
まじで転生場所間違えてません?
[話は終わりだ
ではいくぞ]
そう言ってマスターが突っ込んで来た
[ちょっとまじでタンマタンマ
心の準備もできてないからー‼]
[問答無用‼]
その言葉を最後に戦いの火蓋が切って落とされた。