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3・出会い

やっと、男子が出せました。

入学式も無事に終わり、新クラスに向かう。


ラッキーなことに、3人とも同じクラス!


うん!いいことありそう♪


出席番号順に席に着く。


なつみは、女子の一番前だ。


「やっぱ、一番前かぁ。」


背が高いんだから、後ろの子がかわいそうじゃん、などとぶつぶつ言っている。


逆に麻子は、一番後ろらしい。


「見えるかな…。」


(笑)


「もう!みおりちゃん、笑った!」


ぷぅと、頬を膨らませて抗議をする麻子。


可愛すぎる!!


「麻子、我慢しな。あんたが怒ると、このバカ(みおり)を喜ばせるだけだから。」


不満を残しつつ、麻子となつみが席に戻った。



「もしも~し、キミ佐伯さん?」


隣の席の男子から声を掛けられた。


「そうだけど…。」


そっちを見ると、めちゃイケメンだ!


一瞬で赤くなってしまった顔に、恥かしさで死にそうになった。


「顔、赤いよ。」


クスッと、笑われた。


「こういう顔なの!」


訳のわからない言い訳に、彼は笑いながらも自己紹介を始めた。


「オレ、佐藤 稔(さとう みのる)。西中出身。隣の席、よろしくな。」


爽やかに、右手を出す稔にクラクラしながらも私も、自己紹介をした。


「佐伯みおりです。花園中学出身です。よろしくね。」


握手を交わしながら、「あと、顔が赤くなるのは…特別な意味は無いから!。」と、早口で言った。


握った右手を、ブンブンと大きくふりながら「わかってるよ、みおりちゃん(笑)」


絶対に、からかっていると確信できる顔を見せながら、もういちど「よろしくね」と言われた。


担任は、担当教科が数学の26歳の小島加奈先生。

笑顔が、幼くて楽しそうな雰囲気でますます、ラッキーな感じ。


「では、自己紹介をしていきましょう。ますは、担任の私から。」


ペコリと、教壇の前でお辞儀をした。


「みなさん、入学おめでとう。今日から、一年間担任を務めます、小島加奈です。数学を教えますので、何でも質問してね。あと、陸上部の顧問をしています。入部希望もお待ちしています!実は、担任を受け持つのは初めてなので、はりきって皆と一緒に楽しく過ごしたいと思っていますから、仲よくしましょう!」


パチパチと、教室内から拍手がおこった。


小島先生は、笑顔で「じゃあ、男子の一番からお願いね。」と明るいムードの中、生徒の自己紹介が始まった。


そして、隣の稔の番になった。


「佐藤稔です。西中出身で、中学の時はサッカーやってました。わいわいやるの、好きだから

特に女子の皆さん、よろしく!」


チャラい…、けど今まで出会った男子の中では断トツのカッコよさの稔に、早くもクラスの女子がザワつきはじめた。


「は~い!静かに!!じゃあ、次は、柴山君ね。」


小島先生に促されて、その後ろの席の男子が自己紹介を始めた。


椅子から立ち上がると、かなり高身長だ。


「前の、稔と同じく西中出身の柴山修也です。特技は、どこでも寝れること。…以上。」


こっちも、稔と同じくらいにイケメンだ。


けど、稔とは違って無口?


チラっと、後ろを見てもう一度、椅子に座った柴山修也を見た。


やっぱ、イケメン。




私の席、めちゃラッキーじゃない?







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