新しい家族
高1なので拙いかもしれないですが、よろしくお願いします
よかったら感想や意見をください
「あの方は第一王女様、アンナリーク様だ。アンナリーク様、此方が依頼を達成したトウム殿でございます」
とガヴリーラさんが紹介する
「この度は無理言って来ていただいて、すいませんね。私は昔から体力なくて部屋の外に滅多に行けないから、これからもよかったら遊びに来てくださいね」
と王女様
そうなのか~滅多に出れないから人前にも出れないんだな
「いえ、私でよろしければいつでもお呼びください。満足に楽しいお話もできませんが…」
と俺は何も考えずに答えておく
すると、王女様は
「あの…本当にいいのですか?私、迷惑だったりしませんか?」
となんだか様子を見て此方を伺ってくる
…なんだ、急に?
「はい、全然大丈夫です。…寧ろ私が迷惑じゃありませんか?」
と、恐る恐る聞いてみると
「はいっ、全然迷惑じゃないです‼これから、よろしくお願いしますね。あと、私のことはアンナとお呼びください、お願いしますね?」
なんだこのギャップは最初は大人の貫禄があると思ったが、この人…実は子供か…?
あっ、ガヴリーラさんが頭痛そうにしてる
どうしたんだろうか?
ガヴリーラさんが俺の視線に気づくと
「アンナリーク様、そのような子供っぽい反応はどうなのかと…」
と言った
「あら、いいじゃない?私は彼に甘えたいの。誰に甘えようと私の自由でしょう?ねっ、トウム様?」
と俺に甘えた声音で聞く
「はあ…ところで質問とかよろしいですか?」
「ええ、いいですよ」
「失礼は承知で聞きますが、何故私に甘えるのですか?たった今あったばかりの人間に甘えるというのは…ちょっと…ね?」
とまたもや恐る恐る聞いてみる
「ふむ、確かにそう思うかもしれませんが…そこは女の勘ですね。母もよくビビっとくる男性でないなら、結婚しない方がいいって昔から言ってましたし…トウム様からはビビっときたので甘えちゃいました。ダメ…でしょうか?」
と上目遣いで聞いてくるアンナ様
うん、これは親友が好きそうな展開だが…何故に俺?
まあ、王家と繋がりがあれば便利かな?
「いやいや、ダメじゃないですよ。寧ろよかったです。私は最近田舎から来て冒険者になったもんですから、お話するような友達がいなかったんで…お話するお相手ができて、それもアンナ様のような素敵な方というのはとても喜ばしいことです」
と付け焼刃の敬語で言うが…本当にいけてるかな?
流石に王家に目をつけられないかが心配だ
「……はあ…あくまでもお友達なのですね…」
「んっ?アンナ様、何か仰られましたか?」
余りにも小さな声で聞き取れなかった
「いえっ、なんでもないですよ?」
と顔を真っ赤にするアンナ様
なんでもないのはないような気がするのだが…まあ気にしないでおこうか
「アンナリーク様、私はこれより訓練の指導に参りますので、ごゆっくりと…」
「ガヴリーラっ⁉何故、ゆっくりなの⁉私はそんなのじゃありませんからね‼あぁっすいませんトウム様、ところでトウム様は普段どのような依頼をされているのですか?」
なんか慌ただしいなアンナ様
ガヴリーラさんもどうしたのだろうか?
「えーと…アンナ様、非常に申し上げにくいのですが…私は今回の依頼が初めてなんです。申し訳ございません」
かなり恥ずかしいことだ
まだまだ新人なのに…
「えっ⁉今回の依頼はFランクじゃないのですか?」
…かなり驚いてる様子だ
「いえ、情報によってもランクをあげることは可能らしいです」
「そうなのですね。やっぱりトウム様は凄いのですね」
と言い、アンナ様が俺に近づき、尊敬の眼をしている
本当にさっきからどうしたのだろうか?
俺にはわからない
そんなこんなでアンナ様と談笑して宿にダッシュで帰宅した
ローシャとシームを留守番させたままだったのだ
ローシャは晩御飯をとって置いてくれて助かった
ーー次の日
「さて、今日は今俺達がダンジョンの何層まで行けるか、検証しようと思う。何処のダンジョンがいいだろうか?」
とローシャに聞く
「はい、ザ・イーラはAランクダンジョンでイーラの近くにあります。第一層でのモンスターはLv08で上がっていくごとにLv+8になっていきます。私はそこでは7層までが限界でした」
「んじゃあ、そこ行くか。シーム、余裕があったら戦闘を教えるから」
とシームに言うと
「わかった。ご主人様」
……今のってシームか?
いや、後ろをむけばわかることだ
後ろをむくと…
もの凄い美少女がそこにいた
銀髪ロングで眼はオレンジ
年齢は15歳くらいに見える
身長は150cmくらい
「シーム…だよね…?」
「はい、昨日からこの姿になれるようになったんだ。よろしく」
…ちょっとビックリしてローシャを見る
「ご主人様、熾王獅子は歳があがると、そのときに自分が欲しい能力が増えます。おそらく、人間の姿になりたいと思ったのでしょう」
ーー叢雲、知っていたのか?
ーはい。因みにシームの主の主様もその恩恵を得られます。どのような能力にしますか?
ーーそれじゃあ……魔法を使えるようになりたい
ー了解しました。それでは、実行します。付与開始
「シーム、君の得物は?」
「基本的に全ての武器は使えるけど、得意なのは長刀」
「了解、それじゃあまずは、武具屋だな」
ーーー武具屋
「ありがとうございました」
さて、金はかなりあるし、なんか買っていこうかな
……そうだ、また家族を増やそう
「なあ、ローとシーム、新しく家族を増やそうと思うのだがどうする?」
「家族…ですか?」
「うん、だから奴隷屋さんにでも行こうと思う」
「ご主人様が決めることなので…私はなんとも…」
「馬鹿か、お前は。ロー、お前はもう家族だ。奴隷ではない、俺への態度はなんでもいいが、自分の意見はいうようにな」
「はい…わかりました。それなら、私は女性がいいです」
「うん、ありがとう。シームの意見は?」
するとシームは少し考えて…
「私も女性がいいかな…あとは優しい人」
「了解。あと、奴隷屋の後にダンジョン行ってその後、物件を探すから考えておいて」
「わかりました」
「わかった」
ーーー奴隷屋
「すいません~買いにきました」
バタバタバタ
「少しお待ちください」
また慌てているようだ
「いらっしゃいませ…あっ、貴方は…この間はありがとうございました。あいつは使えますか?」
「はい、とてもいいと思いますよ。今日はまた買おうかと思ってきました」
「はい、うちには新しく男性、女性共に5名ほどが増えております。いかがされますか?」
「それなら、新しくはいった女性を全員見せてください」
一応、全員視ておくべきだろう
「かしこまりました。少々お待ちください」
「まずは右から、犬で獣人のシーナ、猫で獣人のアオ、狐で獣人のユズ、元ハーイント帝国皇女シバーベル・ハーイント、元聖女ラナでございます。値段の方は、シーナより34キート、30キート、36キート、38キート、32キートとなっております」
ふむ、視たところ1番強いのはシーナでアオ、ユズは獣人らしいステータスだ
ラナは回復系統魔法に特化してるな
シバーベルは普通以上の魔法使いってところか…
因みに容姿は皆、美少女である
「ローとシームは誰がいい?」
と言うと、二人は考え込んで
「私はユズさんがいいかと…狐の獣人は珍しく、特殊能力も多いと聞くので…」
なるほど…
「私はシーナさんがいい。理由は…本能的に?」
……さすが神獣、的は射ている
スゲえな本能…
お財布は…うん、170キート以上は普通にあるな
「では、5名全員で買おうかと思うが、意見は?」
「お財布は大丈夫ですか?」
一応、値切るか…
「ちょっと…厳しいかな?」
それを聞いた商人は
「それなら、全員で170キートのところを160キートでどうでしょうか?」
まださげれるな…
「もうひとこえ、いけますか?」
すると商人は悩んで
「それでは150キートで、これ以上は無理ですね」
よし20さがった
「わかりました。それで買います」
「ありがとうございました~」
「俺の名前はトウム、こっちのエルフはローシャ、こっちの銀髪の娘はシーム。俺はお前らを家族として買った。普通の奴隷みたく、畏まらなくていいが態度については各々で好きにしたらいい。よろしくな」
ローシャが
「ご主人様は優しい方ですので、安心してくださいね」
シーナは
「はい、よろしくお願いします。ご主人様」
アオは
「わかったにゃ。よろしくお願いしますにゃ、ご主人様」
ユズは
「そのような待遇、感謝しますです。よろしくです」
シバーベルは
「あの…えっ…と…ありが…とう…ござい…ます。精一…杯…頑張り…ます…ご主人…様…」
ラナは
「どうかよろしくお願いします。怪我をされたらお任せください。私の遺伝魔法ディバインリヴァイブで完治させます。今回は買って頂いて本当にありがとうございます」
ーー今日、俺の家族は5人増えた