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地球裏の世界事情  作者: 龍刀
迷い人の初旅
4/55

初依頼

因みに、ローシャは強かった

剣と魔法の併用はすごかった

「さて、今日はもう帰るか。宿を探さないといけないし」

「はい、暗くなると危険ですしね。宿ならギルド前のギルド直営宿がよろしいかと…」

「ギルド前だな。ありがとう、ローシャ」

「いえ、私はご主人様の奴隷ですので」

本当にどうしたんだろうね?




というわけで、宿に着いた俺達

「どうする?部屋は別々に取るか?」

「いえ、私のためにとって頂くなど…」

「わかった、んじゃ一緒だな」

と言いながら宿に入る

「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

「二名です」

「すいません、二名様のお部屋は只今満室でして、一名様のお部屋ならば一室空いております。どうされますか?」

なんと、ギルド直営宿ということもあって、人気らしい

「わかりました。それでお願いします」

「ありがとうございます。それではご案内いたしますので、お荷物をお預かりします」

とローシャに言っていた

ホテルと同じ対応だな

「いえ、これくらい大丈夫ですのでお気になさらず」

あっ、遠慮したようだ

ていうか、あの荷物はなんだろうか?結構でかいようだが…

そんなこんなで207号室まで案内された



207号室は案外広かった

早速ベットへダイブ

やるよな?部屋に入ったらとりあえず

「さてと、眠いからさっさと身体拭いて寝るか。ローシャ、そんなとこ突っ立てないでさっさと入って来いよ」

と、俺はさっきからなかなか部屋に入ってこないローシャに声をかけた

「私めが入ってもよろしいのですか?」

「…?いいから入れよ。ていうか、背中拭いて?」

なんで遠慮するのだろうか?

…わけがわからない

「…はい、それでは失礼して…お背中をお拭きします」

どうしたのだろうか?さっきまでと違って警戒してる

しかし、問題なく拭いてくれるのでありがたかった

「ありがとう。ほらっローシャも向こうむいて?背中拭くから」

と言うと、ビックリしたように此方を見てこう言う

「私なんかが…いいのですか?」

「なんで?汗かいたんだから、拭かないと不愉快でしょ?ほら、俺もう眠いから早くっ」

と言いながら背中を拭く




そして寝ようとすると、何故かローシャは床で寝ようとする

「ローシャ、何故に床で寝る?ベットで寝ればいいだろ?俺は気にしないし、隣来いよ」

と言うと、ピクッと反応させて

「…っ⁉あの…ご主人…様?その…性奴隷…は要らないと…言っていた…のでは…?」

…本当にどうしたんだ?

「ああ、要らないよ。何故そんな事のために奴隷を買わなければいけないのさ?俺はこの世界で生きる家族が欲しいだけだぞ?それに俺には暖かいのがいる。だから、隣に来い。あと、女の子を硬い床で寝かせて一人だけフワフワ空間にいるのはおかしいだろう?ていうか、ガチで眠いから早く隣来い」

というとやっと隣に来た

なんで警戒してんだ?

「それ…じゃあ…失礼…します」

「んじゃあ、おやすみっ!」

目閉じて寝るまで二秒っ!

これ基本なっ

因みにシームはおれの懐で丸くなっております




ーーー次の日

うぐっ、なんか身体が動かない

何故だと思い目を開けると…

はい、ローシャの抱き枕になってました

しょうがないので脱出しようとすると…

「ふわぁ~もぅ朝でしゅか~」

誰だっこの声はっ⁉

いや、一人しかいないよね

ローシャだね

あっ、目があった

どうやら覚醒したご様子

「あっ…あっ…えーとっ」

さっきまで寝ぼけてた人とは思えない動きで

「どうもすいませんでしたー!」

土下座された

反応に困るね、これは

「えーと…なんで謝るの?」

ローシャは上目遣いで見上げて

「ご主人様にベットで寝かせていただき、あまつさえ抱きついて寝るなど…私は奴隷失格です。腹を斬りますっ」

一体どこの武士だよって突っ込みそうになった

「ローシャ、昨日も行ったとおりに俺は家族が欲しいだけだぞ?家族にそこまでの遠慮はいらない。それにこんな事に時間を割いてはもったいないだろう?さて、とりあえずギルドでわりのいい依頼を聞こう。そのためにも早くしないとな」

ローシャの目が輝いた

「ご主人様、私みたいな犯罪エルフにこのような待遇。本当に感謝いたします。一生ついて行きますっ」

なんか好感度が鰻登りになったみたいだ

どこに感謝するところがあっただろうか?

まあいいかっ感謝されて悪い気にはならないし




というわけでギルドで依頼の物色

手前にあった紙を見る

ふむふむ、銀狼(シルバウルフ)の皮と銀狼の牙を各三個、紅鷲(クリムゾンイーグル)の羽根を四枚、並びに巣の駆除…か

これなら楽しめそうだな

よしっこれにしよう

「ローシャ、これにしようぜっ!あとめんどくさいから呼び名はローでいいか?」

「はい、ご主人様の好きになさればいいかと…」

「わかった。んじゃあ受付さん~この依頼受けるね~」

というと

「はい、此方のFランクですね。依頼は明後日までですが、よろしいのですか?」

「はい、大丈夫ですが、いくらか聞いてもいいですか?まず銀狼と紅鷲はどこに生息してるか、どうやってそこに行くのかを」

と説明を求めた



「わかりました。まず、銀狼はこの街からして西にあるイーラという街があります。イーラからして北に英雄の森という森にて生息しています。紅鷲は森の奥地の英雄神木の一番上に巣が確認されています。それがここから一番近い生息場所となっています。移動はギルドの運び屋がいますので街までの移動は問題ないかと…ご質問は以上でしょうか?」

とてもわかりやすい解説だ

…あくまでも俺の主観だが

「はい、大丈夫です。運び屋さんはどちらに?」

「はい。運び屋はギルド地下一階にいますので此方の階段よりどうぞ」

「ありがとうございます。それじゃあいってきます」

「お気をつけて」


地下に降りて運び屋さんにイーラまで運んでもらう

といっても、魔法陣を介して跳ぶだけだが

魔法最高っ!めっちゃ便利だ




イーラに着いた




時間も勿体無いので英雄の森へ行くと、銀狼の群を発見した

数は十匹、うち子ども三匹

ーー天叢雲剣、魔装《完全吸収》を…広域ではなく、凝縮で

ー了解しました。魔装《完全吸収》凝縮発動開始

天叢雲剣が光と闇の混ざったオーラを纏う

「ロー、お前は後ろで待機してろ。群だから俺が片付ける」

と言いながら群へ飛び込み斬りつける

銀狼の群は俺に気づいた

『ガルゥゥゥ』『ガァァァァァ』

背後を確認すると、ローは大人しく隠れているようだが、此方も向こうへ逃がさないように気をつけねばならない

銀狼は知能はそこそこ高いらしくフォーメーションがちゃんと組まれている

俺は家が道場をやっていたので、竹刀に日本刀、そして何故か西洋剣があった

小さい頃より剣道、柔道、合気道、空手…などの武道を習っていた

平気で武器を扱えるのはそのせいである

最初に四匹が攻撃してきた

全てをいなし、躱して剣のオーラだけを掠める

それだけでその四匹は生命を落とす



ーー天叢雲剣、魔装《睡眠領域》を銀狼限定で

ー了解しました。魔装《睡眠領域》限定発動開始

発動しておれが地面に天叢雲剣を刺すと同時に銀狼の群は深い眠りにつく

完全吸収をした銀狼から皮と牙を剥ぎ取り、残りの奴らの安全を結界によって確保して、次は英雄神木へ行く



「なぁ、ローは英雄神木がどれだか知ってるか?多分、あのでかい木だとは思うんだが…」

「はい、おそらくあれが英雄神木で一番上の鳥が紅鷲でございますね」

…うん、わかってたよ。俺が現実逃避してたのはさ

でも、あれはないだろう

デカすぎだ…ていうかあれはもう鳥というよりワイバーンに近いよね…こっから見ても全長10mありそうなんだが…

「ご主人様、私が魔法で撃ち落としましょうか?」

と、沈黙した俺を気遣うように聞いてくる

「いや、俺が決めた依頼だ。後学のためにも、俺が殺る」

「了解しました…が、無理をなさらぬように。その為の私ですから…お願いいたします」

…あれっ?熱だろうか、ローの顔が赤いんだが?

これは早く終わらせて休ませないと…





ーー天叢雲剣、魔装《紅焔龍翼》を俺の鎧に、剣には魔装《閃光刺突》を

ー了解しました。同時魔装展開

俺の鎧から紅い焔が噴き身体が宙に浮く

刀は光輝き、オーラが突きに特化した形になる

「すぅ~はぁ~」

まずは深呼吸

次に頭のシームをローに渡す

「シームを頼む」

ーー天叢雲剣、シームとロゥに擬態を

ー了解しました。

「んじゃあ行ってくる。何かあったら呼べ」

焔の翼を使い飛び出す

ゴォォォォォ

『キェシャャャャャャャャャ』

紅鷲が威嚇をして突撃してくる

数は一匹、周りに……障害はない

「月影流刺突術《殲滅連閃》」


ーー殲滅連閃とは相手の急所を見極め、その場所だけに十六連撃を繰り出す、月影必殺技の一つ。

これを含む月影必殺技は当主に型だけを伝える

しかし、使える者は極僅かである


しかし紅鷲もこれだけでは殺されない

瀕死になりながらも

『シャァァァァァァァァァ』

口を開けて自然魔力を集める

紅い魔力の球が紅鷲によって発射される

ゾォォォォォォォォォォ

空気を引き裂き、上空にいる俺に向かってくる

「ご主人様っ!」

ローの声が聞こえる

俺はもう一度、殲滅一閃を繰り出す、紅い魔力の球を無効にする

「ご主人様、後ろっ!」

「…あ?」

ローの声に後ろを見た

紅鷲が何時の間にか背後に移動していた

そして突進してきた

…ダメだ、間に合わなっ

「ゲボハッ、ゲホッゴホッ!」

俺の胸に穴があく

……い…意識が…

…ここは…?ど…こだ?

暗…い…寒…い

ロー…シャ?シー…ム?

俺…は、ど…うなっ…た?

た…しか…紅…鷲…に胸を…つら…ぬか…れて…?

そう…か…死…んだの…か…?

死に…たくない

いや、死ね…ない

いや、死な…ない

今、死んだ…ら…ローシャ…が…シーム…が…危な…い…



ソウ、死ネナイ

俺ガ守ル

俺ガ殺ス

俺ガッ‼





ー叢雲、予定より早いが暴れるぞ

ー天雲、問題ないでしょう

ーああ、問題ないな

ーえぇ、それでは

=往くぞ(きます)

=天叢雲剣最終形態に移行します

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