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地球裏の世界事情  作者: 龍刀
迷い人の初旅
2/55

様々な邂逅

誤字、脱字がある場合がございます。

その際は教えていただくようよろしくお願いいたします( ̄^ ̄)ゞ

森の中を暫く進むと、ライオンらしきものが横たわり、そのそばでライオンらしきものの子どもが悲しそうに鳴いていた

ーー叢雲、あれはなんだ?

ーあれは表のライオンが太古に迷い込み進化した種の内の一種で最強と称されるもの。固有名詞は熾王獅子(レオフレア)

で普段は焔か魔力を食べて生活をしております。生息地は不明で一生の内に一度でも触れることができれば熾王獅子の加護を得られ、火系統の魔法が強化されると言われています。ただし、気を許したもの以外は触れないとも言われています。

ーーありがとう。



俺は熾王獅子に近づき魔法によって精製した焔を側に置いた

警戒しながら見上げてきたので、

「怖がらなくていい。俺は行くから気にせずに食べて生き残れ」

と言いながら離れた

そうすると、最初は警戒していたがバクバクと焔を食べ始めた

それを見ながら俺はその場所をあとにした


もうすぐ夜なので、野営をしようと準備しているところにトコトコと覚束ない足どりで、こちらに向かって来る影が見えた

警戒しながら迎撃体制に入ったが

ー主様。先程のライオンみたいです

ーー何故、こちらに来てるのだ?

ーわかりません。念のために体制を崩さない方がよろしいかと

ーーわかった

そんな会話をしている内にライオンは姿を見せた

甘えた声を出しながら近づいてくる

後ろに下がりテントの裏側に行くとついてきた

試しに天叢雲剣によって幻影を作ったが幻影の動きを気にせずに本体へ歩いてきた

『お前、一緒に来たいのか?』

「くぅ~ん」

『右手を出してから右回りで肯定、左手を出してから左回りで否定、できるか?』

と天叢雲剣の加護によって翻訳して伝えてもらったら、ライオンはその場で肯定した

『よしっ今日からお前の名前はシームだ』

そして翻訳せずに

「よろしくな、シーム」

と言った

「くぅ~くぅ~ん」

とシームは答えた

これが相棒、熾王獅子シームとの邂逅である



次の日、アクーナに到着した

検問に引っかかることもなく無事に入ることができた

叢雲に聞いたのだが、どうやらダンジョンを探索するにはギルドの許可がいるらしい

ヤバイな…もうすでに無断で入ってるよと、焦ったのだが天叢雲剣があったザ・アレイクは正規に発見のされていない2000年前のダンジョンらしく問題ないのでは?と言われたので、気にしたら負けだろう

ともかく、ギルドに入ってからでも転職は可能らしいのでとりあえず入ろうかと思う



街に入る際天叢雲剣の力でシームと天叢雲剣を隠しているので怪しまれないはずだが、ギルドに入ると視線を向けられる

まあもともと気にする性質でもないので受付でギルド登録をする

登録はいたって簡単

書類に必要事項を書いた後、魔法具による鑑定で精密検査

問題ないなら晴れて登録完了である

「ギルドの冒険者は最低ランクKではじまり最高ランクSとなっております。ランクをあげるためには必要最低回数の依頼完了と同伴者ありのワンランク上の依頼完了によってギルドより認められます。ただし、例外はございます。例えば、神獣級の獣のテイム、伝説級の武具を見つけるなどといった功績をあげると上がることもございます。念のため申し上げますが、テイムした動物は勿論、伝説級の武具を見つけた場合でもギルドで回収せずに見つけたご本人様に所有権が与えられます。これでお分かりいただけましたか?」

「一つ質問させていただきます。新しいダンジョンなどの情報はギルドの方で買っていただけるのでしょうか?」

「はい。そういった情報からダンジョンの地図、階層ボスの情報は買い取らせていただいてます」

「それじゃあ、早速新しいダンジョンの情報買ってもらってイイですか?」

何故だかこう言ったら受付さんは慌てて裏に行って一分もせずうちに慌てて帰ってきた

どうやら奥に来て欲しいとのこと

よくわからないが、ついていったら、一番奥に部屋があった

トントン

「お連れしました」

「入れ」

なんか怖そうな声だ

「どうぞ、中にお入りください」そう促されて中に入った

かなり年のいった老人がソファに座っていた

よくわからないので突っ立てると

「そこに座ってくれ」

といわれた

「そう硬くなるな、若いの。私はこのギルド長をしておる、カルカロッサだ。して、新しいダンジョンの情報とは?ここ数百年はどこの国でも確認されとらんからな」

ーー叢雲、そうなのか?お前の話ではまだ見つかっていないのは多いと聞いたが、そんなに見つからないものか?

ーそうでございます、主様。おそらく残っているダンジョンは隠蔽スキルの高いダンジョンでその分難易度は年々成長してかなり高いものになっていると推定されます

「はい、アクーナにくる途中の黒い白土の森の向こう側にアレイクという村があります。その近辺にて伝承にでてくる《ザ・アレイク》だと思われるダンジョンを発見いたしました」

何故か絶句していた

「っ君、それは本当か。森を抜けてきたのもそうだが、その先にザ・アレイクがあるのか?あれは最高にして最悪の難易度を誇ると二千年前より伝えられし、Sランクダンジョンだぞ!中を見たのか?」

かなりすごいことみたいだ

ーー叢雲、初めて見つかったダンジョンは問題ないんだよな?

ーそうでございます

ーーありがとう

「はい、勝手がわからないような田舎者ですので、入らせてもらいましたが、ダメだったでしょうか?」

「いや、未発見ダンジョンは構わない。それよりもどこまで行った?階層は?モンスターは?ボスは?」

「よかったです。申し訳ないですが、一層しか行っておりません。モンスターは確かにみんなスピードがありましたが、みんな弱かったので、ボスはランドピックでし たが倒してそのままでてきました。ただ、弱かったというのは主観ですので強さはわかりません。マッピングは一応してます」

今度は暫く返答されないくらい間が空いた

「君はソロかい?」

「はい、そうですが、何か問題でも?」

「いや、ないのだが…その情報は千万キートで買わせていただく。よいだろうか?」

この世界のお金の価値はわからないが頷いておく

「貴重な情報をありがとう。君は今日登録した冒険者だったな。今回の功績により、KランクよりFランクまであげたいと思う。本来ならば、Eまで上げれる功績なのだが、ギルドでの依頼に慣れてからランクをあげようと考えてるのだが、了承してくれるだろうか?」

「願ってもないことです。ありがとうございます。よろこんでお受けします」

すごい嬉しかった。だけど、そんなにすごいことなのかと引っかかったりもする。まあ、いいだろう

「此方としても、喜ばしいことだよ。君のギルドカードを出してくれ、更新をする」

俺はギルドカードを出した

すると、カルカロッサさんはギルドカードを両手で持ち、カードの周りが光始めた

ちょっとして、光が収まった

「これが新しいギルドカードだ」

といわれ、受け取る

「ありがとうございます。この近くにダンジョンはありますか?準備を整えて早速行きたいのですが」

「そうか。ダンジョンは東門を出て真っ直ぐに進めばすぐにある。道具屋、武具屋は門に行く途中にある。あと、パーティーを組むのなら同じ冒険者か騎士、もしくは冒険に欠かせない職の者と組む」

「色々とありがとうございます」



そして言われたとおりに東門に向けてギルドを出た

途中でまず道具屋に寄った

「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか?」

「初心者用ダンジョンセットありますか?」

「初心者セットですね。一つ千キートになります。ところでお客様はパーティーを知ってらっしゃいますか?」

「はい。ギルドで冒険者か騎士とそして冒険に欠かせない職の人と組めると聞きました」

「そこで組める職というのは、鍛治師、薬師、テイムした動物などがありますが、一番需要があるのは奴隷でございます。奴隷屋とは顔見知りですので紹介状を渡しておきます」

「何故、そこまでするのですか?」

「お客様はまだ冒険者を始めて間もないようにお見受けします。なのにいきなりダンジョンに行かれるとは相当腕に自信があると見れます。これも何かの縁ということでサービスをさせていただきます」

「そうですか。ご親切にどうもありがとうございます」

「いえいえ、此方こそこれからもどうかご贔屓にお願いいたします」



ーー叢雲、あの商人はやめといた方がいいか?

ーいえ調べたところ、商人としては問題ありません

ーーそうか、わざわざすまなかったな

ーありがとうございます。一応、紹介状も書いてもらったことですし、行ってないことがバレると次回からやりにくいと思われるので、行くだけでも行った方がよいかと…

ーーわかった。一応行くとしよう



というわけで、着いたぞ奴隷屋さん、結構デカイな~

日本からきた俺としては心が痛いが助けれるかもしれないし、見るだけみよう

日本にいた頃は友達なんていなかったしな…奴隷なら友達になってくれるだろう…クッソ、泣けてきた

「すいません~道具屋さんから紹介状貰ってきたんですけど~どなたかいらっしゃいますか~?」

「今でます~少々お待ちください~」

ドカドカドカ~

…すごい音が聞こえた




「すいません、お待たせいたしました。御用はなんでございましょう」

「道具屋さんから紹介状貰ってきたんですけど…」

「道具屋さんの紹介状ですね。わかりました、此方にきてください」

というわけで奥の部屋まで通された俺

「どういうのをお探しですか?」

「とりあえず、全員見せてください」

「わかりました。此方へどうぞ」

さらに奥まで通された

みた目通りかなり広い洋館だ

部屋が見えてきた

「此方が男の部屋でございます。ダンジョンですぐ使えるほど屈強な者ばかりです」

といわれて入ってみれば、すごい男臭である。いや、むしろ漢臭である

部屋に入って二秒で

「…やめます。女性はいますか?」

流石に心が折れた

だって皆顔に傷があって、一斉に睨んでくるんだよ?

誰だって無理でしょう

それに端っこの方にはサラリーマン的な人だよ?

絶対に役立たずだよ!

というわけで、女性の部屋に向かう俺

いいもんっ!同性じゃなくて異性で友達つくるもん!

ーおいっ、我が主。キャラが変わってるぞ

ー大丈夫でございますか、主様?

と叢雲どころか天雲にまで心配される俺…

ーー大丈夫だ。たまにこうなるので、その時は頼む

ー了解いたしました

ーしょうがないな


そんなこんなで女性部屋に入る

目のついた人を指名して面談する


「お客様、こいつははぐれエルフのローシャと言います。基本的にエルフは奴隷にできないのですが、罪を犯した者は奴隷にされるのです。身売りがない分、希少とされています。それと処女ですので、病気の心配もございません」

「………………いや、性奴隷にはしようと思ってないんで……」

何故か知らないけど商人は驚いたように俺を見た



微妙な空気での面談が始まった

「ローシャでございます。ダンジョンなら何度も入ってますので問題はないと思います。どうぞ、どうぞよろしくお願いいたします」

すんごい必死だ、ものすごくアピールしてくる

ーー叢雲、何でかわかる?

ーおそらく、主様が性奴隷にはいらないといったからではないでしょうか?エルフはプライドが高く、人間を嫌っておりますので…

先程みたところ、この館で一番レベルは高いようです

ーーありがとう。参考になった

「この娘はいくらなんですか?」

早速聞いてみる

「道具屋さんの紹介状ありで三十万キートですね。エルフは珍しく、しかも若い処女ですので…しかし罪を犯したのを考慮して三十万キートです。どうされますか?」

…余裕だ、どんだけ凄かったんだあの情報は

始まりの場所がアレイクで本当によかったわ~

「買います、買いますっ!よろしくお願いします」

といい、三十万キートをだす

「では、身分証提示をお願いいたします。冒険者ならばギルドカードで結構です」

…どうやら、ギルドカードは身分証らしい

「はい、ありがとうございました」

返してもらった、ローシャの身分証らしきものになにか書いてある

「はい、此方はローシャの身分証でございます。これで契約完了ですので、今からお客様の奴隷です。ほらっ挨拶しろっ!」

と商人がローシャに促す

「今日よりどうかよろしくお願いいたします」

「うん、此方こそよろしく」

これがローシャとの出会い

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