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地球裏の世界事情  作者: 龍刀
魔法学院へ行こう
19/55

終わりと始まり

二章に入ります

よろしくお願いします

誤字脱字等ございましたらお教えください( ̄^ ̄)ゞ

SSSランク昇格、公爵の地位をもらってから二年過ぎた

今はローシャ達もSSランクの魔獣ならソロで捌けるようになった



…この二年間であったことといえば、ローシャ、シーナ、アオ、ユズ、ベル、ラナ、ティア、アンナ、シルファン、カノンから求婚された

突然のことで驚いたが、本人達曰く「トウムが鈍いだけ」だそうだ



どうやら、いつもアタックしていたのに全然気付かないから皆で相談して此方から求婚する事にしたそうだ


俺なんかが良いのか?とも考えたりもしたが、杞憂だった



去年…

遂に子が宿ったのだ、全員が



ここ一週間程で全員出産して、今は落ち着いている



俺の最近までやめていたダンジョン狩りは残すところあと一つ、原初迷宮(ラビリンス)をクリアすれば全て踏破したことになる



そして一年…

俺は皆に断りをいれてからラビリンスに向かった

順調に進み、最深部へと到達した


そこには何やら水晶が二つあり、地球の俺の家とセカンドでの俺の家が見えていた


俺はグラムに頼んで人化してセカンドの俺の家が映る水晶へ入ってもらった

するとグラムは吸収されていなくなった

そして水晶が割れたのだ


俺はもう地球しか帰れない状況になってしまった

念話にてグラムに状況説明をして皆に話してもらった

ついでに長寿薬を飲んでおくよう言っておく


また来ることを約束して、俺は帰還した…




地球に戻ると、あの日迷い込んでから全然時間が経っていなかった

春休みが終わり、学校が始まり、試験が終わり、夏休みがきた…



俺はそれまでに、連れてきた天叢雲剣と鍛錬し、魔法を研究しながら過ごした



天叢雲剣の探知でセカンドへの道を見つけることも忘れていない



夏休み…宿題を終わらせてすぐさまポイントまでやってきた



ーー天雲、叢雲、準備はいいな?往くぞ?

ーああ、此方の座標は憶えた。問題ない

ーはい、問題ありません




「開け‼世界の扉‼」

ガガガガガガガガガガ

目の前に荘厳な扉が現れる

「セカンドへ道を繋げ‼」

暗闇に色がつき、初めて行った時に最初に俺がみた風景が広がる…




「よし…往こう…」






…また俺はセカンドに来た






妻達に会うために…






「ふぅ~…久しぶりだな~…」

俺は大きく深呼吸をして周りを視た



「どうやら…アレイクは大都市になったらしいな。さて…まずは帰宅だな…」

そう言い、俺は転移をする



自室に着くと正面にグラムが飾られていた

グラムも俺に気付いたみたいで自ら俺に近付く



ー主…久しぶりだな…しかし…人からすれば、些か遅すぎではないのか?主が帰還してから、今日で百年だぞ?

ーーえっ…マジかよ…地球の時間だとまだ半年だぞ?あっ…でも、長寿薬を飲んでおくよう言ってあっただろ?俺の創った長寿薬は不老成分入ってあったから老けてもいなければ、死んでもないから大丈夫だな…うん…

ー奥方はお冠だったがな…

ーー…大丈夫…きっと大丈夫だからな…とりあえず、皆に会ってから俺の研究成果で時空転移で異世界に行ってみたいと思います。これが今回の目的である…キリッ

ーはあ…とりあえず外に出るぞ、主…



そういうやり取りをして部屋を出る



屋敷ではそこそこ人の気配がしたが、特に気にせず歩いていると、前からローシャ似のハーフエルフが歩いてきた

俺を見つけると驚いたように走ってきた

…俺のこと父って分かってるのかな?

そう思ってると…



「貴様っ‼何者だっ‼この屋敷ツキカゲ公爵家との知っての狼藉かっ‼しかもその剣はっ‼魔剣グラムっ‼父上の部屋に忍び込んだのかっ‼」

はあ…分かってくれなかったか…

パパ泣いちゃうよ?



「はあ……そのツキカゲ公爵家ってのは俺が初代なんだけどな…」

「何を言うかっ‼父上は既に亡くなられたと聞いておるっ‼ラビリンスの最深部へと到達したが、そこで力尽きたとなっ‼貴様ごときが父上を名乗るなっ‼」

いや~マジで泣いちゃうよ?

本当に泣いちゃうよ?

そう落ち込んでいると…



「ノエル…?どうしたの?そんなに声をあげて…?」


こ…この声は…


やっぱり…ローシャだった…



「はい。ここに不法侵入並びに父上の名を語る不届き者がいるので、問い詰めておりました…」

「そういうことね…」

「それが此奴です…馬鹿ですね…父上は人間…もしも生きていたら、今の年齢は118歳。貴様のような15歳にしか見えない輩が父上な訳がない」

そう言い、ノエルはローシャの前を退いた



ローシャが持っていた書類を落とす…



「ト…ウ…ム…さ…ま…?」

かなり驚いている模様ですね


「おう。俺からしたら半年ぶりだが、お前からしたら百年ぶりだな。ただいま…」

結構恥ずかしいのだ…まさかこんなに驚いているなんて考えもつかないだろう…?



ローシャは泣きながら抱きついてくる


ノエルは何がなんだかわかっていないようだ

無理もないか…



「ローシャ?ノエルが困ってるぞ?」

「はっ⁉申し訳ございませんっ‼」

「いや…俺じゃなくて、ノエルな?」



ローシャがノエルに向かって話しかける


「ノエル…今迄、嘘ついててごめんね?ラビリンスに挑戦した後…トウム様はご自分の世界へ帰られたの…また直ぐに来るって約束してね…念のために長寿薬飲んどけって言われたけどね…そんな訳で…この方が貴方のお父さんです」




ノエルは口をゆっくり開けて…




「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ‼‼」




耳がキーンとしたorz

読んでいただきありがとうございます

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