お掃除~序編~
今回はちょっと早く仕上がりました(^^)
常闇の虐殺者視点
さて…潜入は簡単だったな
警備ザルじゃねェか
ーー相棒…ターゲットはどこに?
ーふむ…パーティー会場と二人は自室だ。自室の外に警備が二人だな
ーーンだよ、危機感ないンじゃねェのか
ー今はそれが好都合だろう。ひとつ、気になることがある。この城に懐かしい方がいるやもしれぬ。敵ならば気をつけないと消されるぞ
ーーンだ、そのヤバい奴は?
ー我らが王、グラム様の気配がするのだ
ーーマジかよ…それは楽しめそうだな。それじゃあ行くとするか…
トウム視点
「此度、Sランク盗賊団《闇夜の狼》の討伐を讃え、今此処に二つ名《銀の黒剣士》と報酬に大金貨十枚を」
やっと今日のメインをやっている
さっきからウザかったんだよな
視線やら貴族のご令嬢からのお誘いやら
全部断ったけど
ガッシャンスガッザザァ
「申し上げますっ‼侵入者がっ近衛兵を討ち取りっ王女様が攫われましたっ‼もうすぐこち…ら…に…」
ボテッ…
「クックック…さァて…てめェらの血は何味だァ?」
…よく聞く殺人鬼のセリフだぁぁぁ⁉
奥さんっなんだか怪しいオーラが視えますよ⁉
ー主…あれは我が眷属の堕ちた聖剣…名をカリバーンという
ーーマジかよっ‼堕ちた聖剣とかそんなもんあるんだな!
ー彼奴の攻撃に当たれば肉が焼け、血を吸われる。気をつけてくれ
ーー了解…
魔装《黒龍》展開…術式《黒龍焔砲》展開準備…
俺は黒の魔力を纏いながら侵入者に声をかける
「なあ、堕ちた聖剣さんよ。今日の俺は機嫌悪いんだわ。そんな時に来てくれて悪いんだが、消えてくれねえか?」
そう。俺はとても機嫌が悪いのです
はぁ…社交界とかどうでもいいわ
「あァ…ンだァてめェは?死にてェのか?だったらお望み通りに殺してやンよ‼魔装ッ!《銀腕覇王》」
侵入者が腕に銀色の魔装を展開する
ーーあれはなんの魔装だ?
ー今の魔装は腕と武器をミスリル銀でコーティングするもので、ミスリルの上をいく硬さが必要だが、我々には関係ない。フェンリルの装備により、彼奴の攻撃は全て無効化される
ーーそうかい…ならさっさと王女様の居場所を吐かせないとな…
「おやおや〜無視ですかァ?一体あンたは何様なンだァァァァ」
剣先を下に向けて走ってくる
遅い…構えが甘い…踏み込みも浅い…何より…周りを見ていない‼
「月影流手刀術一ノ型《震盪誘発》」
手刀で脳震盪を誘発させる
「呑み込め…黒龍焔砲…」
黒い焔の龍が侵入者を呑み込む
「詠み取れ…黒龍焔砲…」
黒い焔の中より声が響く
『先刻の獣人の里襲撃…今のこの者の襲撃・誘拐は王都の貴族街第一区ガリウス公爵家当主グリンド・ガリウスと息子レインド・ガリウスの依頼である。王女様達は予定であれば只今移動中。護衛は十人。内、手練れは一人』
「と、いう訳だそうですよ?俺は行きますので後処理頼みますね?」
俺は振り向き王に問う
「ああ、任せろ。トウム殿も頼んだ」
「はい。では失礼します」
ザッ
転移で俺は王城をでる
第二王女視点
なんですの⁉急に眠くなったと思って起きたら馬車の中と言うのは⁉
隣には妹のカノンも口を封じられて拘束されてますし、一体何処の不届き者ですか‼
はっ…!あの家紋は…ガリウス家の…
まさか…あの豚野郎の仕業なの⁉
嫌っ‼このままでは私達の純潔が…誰か…
トウム視点
探知…南西1kmに馬車発見…人数…十二人…一致…
魔装《風龍》展開…加速開始…
俺は周りに緑のオーラを纏う
そして、一気に加速して目標の上空まで辿り着く
広域魔法…睡眠領域…発動…
目標の睡眠を確認…
洗脳人形…発動…
「第二王女様、第三王女様とお見受けします。私の名はトウムと申します。今から転移しますので、王様によろしくお願いします。念のため、分身を護衛におきますのでなにかあったらそいつから私に連絡をください」
そう言いながら、ギルドカードを見せる
「貴方がトウム様ですね。いつもお姉様から聞いています。この度は誠にありがとうございます」
第二王女様は可愛い声をしている
分身…数は二体…発動…
闇魔法により分身二体を創る
「では、転移しますので気をつけてください」
転移…発動…
光の粒子が王女様達を包んで消える
さて…と…
「命令。お前らの依頼者の元へ連れていけ」
そう言うと洗脳した十人が歩き始める
ようしっ‼汚い貴族をレッツクリーニングッ!
ー主…酔っ払っているのか…
ーーうん?酔っ払ってないよ?
酔っ払った人は絶対に酔っ払っていることを否定しますよね
誤字脱字等ございましたら教えてください




