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地球裏の世界事情  作者: 龍刀
迷い人の初旅
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迷い人と聖剣

背後からワイバーンが追いかけて来る

「うわぁぁぁ急に襲ってくるとかなんだよあいつはぁ」

と言いながら少年はわらいながら走る

「肯定。何故、スキル絶対索敵が効かないのでしょうか?」

「そうですよ~おかしいですよ~それにどうするのですか~この状況~」

「知らねぇよ、んなことは。ったく、面倒だな。…矛盾世界(コントラディクションワールド)




彼の名は月影(ツキカゲ) 刀夢(トウム)

ここは地球の内側に存在する異世界(セカンド)

地球なのだが認識はされていない

地球とは表裏一体で存在する世界だからである

古より神隠しがあったとされるが、実態はこのセカンドに迷い込んだだけである

出る事は可能だが、今まで出口は見つかっていない

何故なら地球よりも複雑だからである

ようは危険なのである




ーー気がつけば、防具をつけて知らない場所にいた

「ここは…?」

そう思うと、頭に地名がでてきた

《アレイク》

…どこなんだ?

しかし、やるべき事は何故か頭に浮かんだ

「しょうがないッ!なるようになるだろう。」

まあ、考えるより行動だ

ここの近くにはダンジョンがあるから、そこで強くなれるだろう

これも何故か思いついた

《ザ・アレイク》

それがこのダンジョンの名前だ

単純にこの名前がついたからここの地名はアレイク

…ホントに単純である

「ウラァァァァァァ!」

気合をいれてランドピックを狩る

頭にステータスをうかべると既に義勇兵Lv15である

最初はどうやら民Lv01だったのだがレベルをあげると名前が変わるようである

ステータスは

(スキル) 全攻回避(オールステップ)

(スキル) 武具魔装(ウェポンスペル)

天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)

左 青銅剣

頭 革の帽子

胴 革の鎧

腰 革の腰巻

脚 革の靴

背 無

革シリーズは初期装備だが明らかに武器がおかしい

天叢雲剣だ

これは伝説級の刀だ

ダンジョンに入ってすぐにある行き止まりの壁を押すとこれがあったのだ

一応、世界に一本しかないのだが、ある場所がおかしい

何故に一層のしかも入ってすぐ?

まあ、威力はすごいし、ラッキーだと思って使わせてもらおう

大分奥まで来た

目の前に荘厳な扉がある

つーか、扉の上に《BOSS》とあるからボス部屋だろう

…入るか


《ザ・ランドゴーレム》

それがボスの名前

ボスの頭の上にネームタグがある

わっかりやすいな~

よしっ、狩るかっ‼

「全てを育みし恵みの水よ‼我の劔に汝を宿せ‼我を助け、敵を穿つ、聖なる刃をっ‼」

そう唱えると天叢雲剣が水を纏い大剣となった。

俺はそれを下段の構えで持ち走り出す

ゴーレムもパンチやキックを繰り出すがスキル全攻回避で全て躱す

そして踏み込み上段の構えで振り下ろす

ゴーレムは土に返り、次の層への扉が開いた


…あっ、義勇兵Lv16になったーー




一層の攻略が済んだので、アレイクの宿に戻る

その道中、おかしいことがあった

明らかに人気がない

この時間帯ならいつも賑わってるはずだ

止めだ止めだ

深く考えても時間の無駄だ


…何時の間にか囲まれていた

「オイッ、そこのガキッ‼持ってるもん全部置いてきな」

…どうやら盗賊のようだ

しかも、Lv01やLv02のなりたて盗賊だった

「ハァ~」

ため息がでた

「テメェ聞こえてねぇのかっ‼」

面倒なのでとりあえず一閃

半数以上が再起不能…天叢雲剣さんマジパネェ

あっ、一人逃げた

「あぁ、おいてくんじゃねぇ」

あっ、全員逃げた

「オイコラどうなってやがんだ。逃げんじゃねえぞテメェら」

耳が痛い、親玉みたいだが声量おかしいだろう

「そこのガキか?俺の部下を殺ったのは?」

「ハァ~、殺ってはないですよ。そもそも、斬ってませんしね。ていうか、もう帰りますね。色々立て込んでますし」

と言って背を向けて歩き出した

「ガキが俺様を無視すんじゃねぇぇぇぇ」

「煩い」

ースキル武具魔装による《HP完全吸収》発動しましたー

頭の中に天叢雲剣の声が響く

ー吸収したものはいかがいたしましょうか?ー

ーー貯めておけ、ついでに残りの奴らも頼む

ー了解しました。広域発動開始しますー

ドサドサッ、全員倒れた

さて、どう処理をして帰ろうかと思ったら、嬉しいことに騎士団が来た

「イーラ騎士団所属ルーラントと申す。貴様が盗賊を仕留めた者か?」

なんか面倒なやつキターー

「そうだ。欲しいならやる、いらないからな」

「あぁ、御苦労だった」




ーー天雲(アマクモ)、どうする?お前が意思を持ち、すごい力も持ってることはわかった。俺はこの世界がどういうものかが現状、把握できていない。契約を交わしたのだからもっと常識を教えてくれ。

ー汝が決めろ。我が決めることではない。先程も我を使いこなしたのだから。汝は我の主。冒険するもよし、騎士団に入るのもよし、我は供物さえ貰えればそれでよい。それと我に常識を聞いても無駄だぞ?我が生きた時間は二千年も前だからな。

ーーわかった。ただし、フォローはしてくれ。とりあえず今から1番近い都市に行こうと思う。よろしく頼む。

ー了解した。我は暫く寝る。あとは叢雲(ムラクモ)に任せるから心配するな。

ーそれでは主様、天雲に代わり(ワタクシ)が案内いたします

まずはアレイクを北に出てそのまま真っ直ぐに行きます

そうすれば、黒い木々と白い土の森が見えるはずです

そこを抜ければ、アクーナという都市に着くはずです


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