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10年目シリーズ

10年目の真実(200文字小説)

作者: 日下部良介

結婚して10年。

もちろん、妻を愛している。


食べ盛りの子供を養うために、妻も働きに出ている。


「あなた、週末に勤め先の慰安旅行なの。行ってきてもいいかしら?」

「ああ。たまには羽をのばしてくればいい」


掃除、洗濯、食事の支度…

妻は毎日仕事と家事を両立させている。

帰ってきたら、旨いものでも食べに行こう。


妻が帰って来た。

「今日はみんなで外食にしよう」

「何のために私が働いていると思うの?無駄使いはダメ」

「はい」


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― 新着の感想 ―
[一言]  このだんな様、奥様の旅行中はどうしていたのでしょう?もしかして、コンビニ弁当とビールと、カウチポテト状態? あ、子供がいるんですね、じゃあ、中々カウチポテトを決め込むのも難しいでしょうかね…
[良い点] 最後の夫婦の会話が面白くて笑ってしまいました。完璧に妻の尻に敷かれている夫、現実にありそうな結婚生活の情景が面白いのかもしれません。今まででいちばん面白かったかも。作者が完全に作品の外に立…
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