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ラヴィンティリスの白き魔王ですが、ユリハーレムに龍王や宇宙戦艦がいる件について語りますね。  作者: 烏葉星乃


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第21話 勇者を殺す魔法

 郷魔国とセドリック王国の同盟調印式は、つつがなく終了した。

 オレンジ公爵は爵位をはく奪の上、指名手配され、公爵領は国王預かりとなった。郷魔国への併合も提案されたが、それは強く辞退させてもらった。領民を大勢死なせてしまったのだから。

 調印式後のパーティでは、鼻息の荒い大勢の貴族婦人達に詰め寄られた。

 御婦人方の美への探究心は、同じ女性の私でさえドン引きする程貪欲だ。

 ここでお目当ての物でも見せたら大混乱間違いなしなので、大きな会議室を用意してもらった。

 そして今、肉食獣の如く目をギラギラとさせた大勢の婦人達を前に、まるで講師にように立つ私。そんな様子をやれやれという顔で眺めてるシルヴィアと、隅っこで何やらもぐもぐしているノエル。その鱗の色……トントロ君の尻尾じゃないか。


「私は美肌の加護と呼んでいますが、正式名は“若肌の加護”十代の肌を維持できる効果があります。そして、ほうれい線を消せま――」


 黄色い声が私の声をかき消す。

 やはり、ほうれい線という魔法の言葉の効果は絶大だ。


「へっ陛下、単刀直入に申し上げます。わたくし共にそれをお譲りして頂く事は可能なのでしょうか」


 誰もが訊きたかったその質問を、ご婦人の一人が意を決し口にした。


「はい、可能です。本日の同盟記念に、ここに居る全員にプレゼントしますよ」


 この場の全員が笑顔の花を咲かせた。よきかなよきかな。


「ただし、お渡しするものは美肌の加護ではありません」


 全員の視線が絶望と失望に染まる。上げて落としました。


「さて、付与魔術師の私は、毎日数百個のルースに付与をしているのですが、この程レベルが上がったようで、一つのルースに複数の加護を合成付与できるようになったのです」


 魔法珠からひょいと取り出した薄紫の翡翠のルースを皆に見せる。


「こちらは若肌の加護と毛髪の加護を合成したものです。本来、毛髪の加護は不毛地帯を草原にする効果がありますが、若肌との相乗効果で、若髪の加護の効果が、文字通り生えたのです」


 ゴクリ。みんな揃って息を飲んだ。


「そして新たに生まれたのは、その名も“美の加護”です。これを皆様に差し上げますね」


 割れんばかりの歓声が上がった。ご婦人のみなさん大興奮である。

 合成して新たに生まれた加護には、自由に命名できるようなので、迷いなく“美の加護”とした。本来なら“若さの加護”あたりが妥当だと思うのだけれど。


「ただし、注意しておきますよ。私の付与物は、私の敵に回ると効果が反転し、呪いになります。それと使った感想を教えてください。今後の参考にさせていただきます」


 こうして同盟国との関係強化も出来て、クロの制裁も回避できた。

 そして付与合成のレビューも集まるし、まさに一石二鳥だ。やったね。

 あぁでも、うちの国の子達には、先に美肌の加護をプレゼントしたけど、改めて美の加護を贈らないと、ヘソ曲げるだろうな。


「姉ぇちん、ちょっと下手に出過ぎじゃないのって思ったけど……あれ、女性的に絶対裏切れないやつじゃん」

「まぁそうなんだけどね。でも女の子達が喜ぶ姿は良いものだよ」

「え……〇〇〇自重しろって感じのお歳だよ?」

「私にとっては年齢関係なく、みんな可愛い女の子なの」



 同盟も結ばれ、セドリック王国への制裁が回避された。

 だが、ほっとしたのも束の間、同盟国としては笑ってられない現実が控えていた。


 現在セドリック王国は、国土の北部に位置する、アブリコ王国という小国と領土問題を抱えており、たびたび戦闘になっているようで、すでに国土の一部を奪われているそうだ。弱小国であるアブリコ王国がこんなに強気なのは、人族至上主義の人類帝国がこっそりと支援しているためである。

 そして我が国も他人事ではない。大陸同士の付け根に位置するアブリコ王国は、我が国から他大陸へ行き来するにあたり、突然法外な通行税を設定したのだ。はっきり言って邪魔な国だが、だからと言って滅ぼすなんて事は乱暴すぎる。ともかく通行税を元に戻せと使者を送った。うん、無駄骨だったね。


 そこで我が国は、同盟国の支援として、セドブリ戦争に参加する事にした。

 まずセドリック王国が奪われた国土を取り戻すように戦線を押し上げる。

 この世界の戦争は、勇者の存在が重要だ。最近のアブリコ軍は十人を超える勇者を投入、セドリック軍の勇者五人を大きく上回り、後退を余儀なくされていた。すでに町も幾つも奪われている。そこで我が軍は、私とシルヴィアとヴァルバロッテ、そしてノエルの四人で参戦する事にした。おそらく過剰戦力であろうが、こういうのは一気にやるのが良い。


 しらふじの用意した白と紫のパイロットスーツ(ぴっちり系)とヘルメットを着用し、私は現在、白鬼弐式のコックピットで周囲の状況を分析中だ。


 ヴァルバロッテは、鎧武者のような姿をした鬼神肆番鬼“朱羅”を装着。

 悪鬼の形相をした朱色の人型ゴーレムだ。私の白鬼と違い、パワードスーツのように身に纏っている。

 そして前世の私が乗っていたゴーレムの姉妹機でもある。


【機体名】鬼神肆番鬼“朱羅”(しゅら)

【搭乗者】ヴァルバロッテ・エルフェイム

【寸 法】全高7.9m、全幅3.8m、乾燥重量5.0t

【装 甲】200mmヘリオスロイドメタル装甲

【主動力】無限アンネットドライブ

【推進機】バルニエル式スラスター×3

【武 装】鬼神刀鬼鬼鬼丸、鬼神刀牙朱丸


 シルヴィアは、ペガサスゴーレムに騎乗。

 優等生的な組み合わせだが、それ故に侮れない。仇討ちの呪いで判断力を欠いた暴走状態でさえ、あれだけ強いのだ。もしシルヴィアが冷静な状態かつ、中身が姉想いのシロくんじゃなかったら、確実にこちらが負けていたはずだ。


【機体名】ペガサス“シルフィード”

【騎 手】シルヴィア・スノウフィールド

【寸 法】全高1.9m、全幅3.8m、乾燥重量1.2t

【装 甲】50mm重ミスリル魔導装甲

【主動力】ゴーレムコアユニット・ベータ7

【推進機】魔導式ターボウイング一式、蹄鉄型魔導式スラスター×4

【武 装】銀槍ハイバルホウト、銀盾ゼクシーガ

【追加武装】重装アーマードランサーズパック


 ノエルは大人モード(十七歳の姿)で龍装の衣を身に纏っている。なにやら文様の描かれた白布を体中に巻き付けひらひらさせており、肌の露出も多く少々エロい……いや、ほぼ痴女みたいな格好だ。そして相変わらずの裸足だった。パンツの有無は不明。


【個体名】ノエル・ユキノ・バハムート(女)

【年 齢】0歳 誕生日1/18

【種 族】龍族(天空龍)

【職 業】魔王キキョウのペット、龍王バハムート

【理力値】50300(世界貢献度)  

【龍 装】紫水晶のペンダント、ザ・ワースト03、白き龍女の羽衣、魔法珠

【スキル】龍王、死の契約、龍魔法、魔法(炎・風・光)

【加 護】龍神の加護、聖母の加護

【称 号】裸族、パンツぎらい、ジェノサイダー王、龍王


「来るです、最凶」


 アニメのピンホール透過光のように、空の一点がキラリンと輝き、猛烈な速度で黄金の戦槌が落下してきた。

 ノエルが戦槌をつかんだ瞬間、地響きと共に地面が陥没し、直径数三メートル程のクレーターが足元にズドンと現れる。

 そして、超重量の美しくも恐ろし気な黄金の戦槌を軽々と振り回して、決めポーズ。

 あ……


 私達四人は敵軍防衛拠点に攻撃を仕掛けた。可能な限り人死にを出さないよう、勇者をピンポイントに狙っていく。私は白鬼弐式のライフルによる遠距離狙撃で、敵勇者の胴に風穴を開けたり、頭を吹っ飛ばしていった。

 股間に命中したのは故意ではないよ。

 敵勇者達もやられっぱなしではない。三人の勇者がゴーレムを召喚して向かってきた。一番目立つのは全高二十メートル近い、人型二足歩行ロボだろう。私も人の事を言えないけれど、世界観ガン無視のロボだ。

 ヴァルバロッテの鬼神朱羅は、そんな大型ゴーレムをあまりにもあっさりと、中の勇者ごと袈裟斬りにした。そして、ノエルが黄金のハンマーでカブトムシのような甲虫型ゴーレムをブチっとやる。

 シルヴィアは、ランス型の武器ゴーレムを操る勇者の攻撃をかわし、こちらもランスで相手の頭部を貫いた。

 私はというと、白鬼弐式の2連装120mm魔導キャノンユニットを召喚し装着。

 後方から支援砲撃と、ゴーレムなしの勇者への狙撃を続けた。


「ねぇ。ヴァルバロッテの凄まじい斬撃、この子耐えられるのかな。当たらなければどうという事はないとか禁止で」

『当た……』


 敵勇者が光になって消えてゆくと、残った騎士達は撤退するしかない。こちらは敵の撤退にあわせ、ゆっくり進軍してゆく。時々勇者が奇襲攻撃を仕掛けてくるが、水晶星を広範囲に配置しているので、敵の動きは丸見え状態だ。みんなと情報を共有し、逆に空からシルヴィアが奇襲で仕留めてゆく。

 ノエルはする事がなく、また何かもぐもぐしている。時々近くの森に入り、大きな猪(野ブヒ)や鹿セントを狩り、一緒に進軍するセドリック王国騎士達の食糧事情に貢献していた。


 夜。館に戻って温泉で汗を流し、ついでにクロミエル成分を補充する。


 わずか数日で、これまでに奪われた町も国土も取り戻し、私達はアブリコ王国内へと進軍を開始した。

 しかし反撃もなく、静まり返った王都ブリーコに到着。街中をゴーレムで進むと窓にこちらを窺う子供の姿が。これは下手に暴れられない。

 更に先へ進むと城門広場で二十人もの勇者が私達を待ち構えていた。そのせいなのだろう、おっさん代表みたいな容姿のアブリコ王が城のバルコニーからこちらを見下ろしている。連戦連敗のくせに、すごく自信満々そうだ。


 白鬼のコックピットから姿を見せ、SFチックなバイザーを上げ素顔を見せると、敵勇者達から歓声が上がった。おいおい、私はキミらの敵だよ。そこの彼なんて、徹甲弾に股間ぶち抜かれて、白目むいて死んじゃった人でしょう。あ、そういえば今の私、すごいぴっちりなパイロットスーツ姿だった。しかもかなり際どいの。

 もう、おっぱいプルンプルンである。


「告げる。アブリコ王よ、降伏なさい。言っても無駄だでしょうけれど」

「ほおう、かの肖像画とうり二つ。いや、それ以上に美しいではないか。その男を誘うような服も気に入った。わしの妻にしてやろう。ささ、ちこう寄れ」

「え、無理」

「この屈強なる勇者達が見えぬのか、いくら単騎が強かろうと多勢に無勢。その方等に勝ち目など万に一つもないわ」

「そうかな。この私の対勇者用超攻撃魔法“ヘルズゲート・オブ・ぼんぼやーじゅ”の前では、二十人程度の勇者なんて、馬の耳に猥談よ?」


 シルヴィアが「ぶふぅっ」と噴き出す。


「ははは、世迷言を。何度討たれようと復活する勇者の前では、いかなる攻撃も魔法も無意味! 我が勇者達よ、あの者を捕え、わしに差し出せ。褒賞は弾むぞ!」

「「おおおーっ!!」」

「仕方ないなぁ」


 素早くコックピットに乗り込み、ガンランチャーライフルを構える。

 魔導バレルが輝き、誰もが銃を警戒し、射線を避けようと左右に跳ぶ。が、それはブラフだ。本命は上空に展開する水晶星の編隊。すでに勇者達は全てロックオンされている。


「Hells Gate of ぼん・ぼぉ・やぁ~じゅ!」


 シルヴィアがシルフィードの頭をバンバン叩きながら大笑いする。

 ちなみに正確な発音は、ボン・ヴォア・イァージュらしい。

 剣や斧を振りかぶった勇者達が白鬼に殺到し――次の瞬間、消えた。

 勇者が消えた。瞬く間に二十人もの勇者が、ことごとく消えた。

 アブリコ王がバルコニーから身を乗り出し、キョロキョロと勇者達の姿を捜す。


「貴様っ何をしたぁぁーっ!!」

「だから、勇者殺しの魔法。残念ながら誰ひとり、レジスト出来なかったね」


 それから一分と経たず、アブリコ王の側に光の柱が立ち、一人目の勇者が復活した。それを皮切りに、どんどん勇者達が死に戻りしてくる。皆、顔が真っ青だ。


「あれ、一人戻ってこない。契約主が別か。じゃあ二回目、行ってみようか」


 逃げようとする者、なにやら叫ぶ者もいたが、問答無用で全員を消す。

 そして死に戻ってくる。


「じゃあ三回目いくよ~!」

「やめてくれぇぇぇっ!!」「ぎゃああああっ!!」「もういやだぁぁぁぁっ!!」


 三度目のぼんぼやーじゅが終了すると、全ての勇者が頭を抱えながらうずくまったり、膝を抱え爪を噛んでいる。


 シルヴィアはその様子を見ながら冷汗をかく。

 姉が考案した勇者の心をベキバキに折る魔法を、我が身で体験済みだからだ。

 この冗談みたいな名前の魔法。種明かしすると、実はただの転移魔法である。

 ただし、その転移先こそがこの魔法のキモだ。

 そこは封印城周囲の天然のお堀。水深五百メートルの碧く仄暗い水底。

 凶暴な水棲魔獣“白アリゲー”が大量に生息する水中が転移先なのだ。

 大きな個体は、ゆうに二十メートルを超える。そんな魔物がうようよと泳ぐ地獄に、何の準備も心構えもなく、強制転移させられるのだから、たまったものではないだろう。

 ちなみに片手片足を失い、内臓が飛び出す半死半生の状態で生還したシルヴィアは、回復後、無言で姉に土下座するのだった。


「きっ貴様ら、何をしているのだ。さっさとあの女を捕えんか!」


 四度目のぼんぼやーじゅを恐れ、もう勇者達は誰一人として動けない。

 私がライフルの銃口を向けると、アブリコ王は慌てふためき叫んだ。


「わっわしを殺してみろっ、ここにいる全ての勇者が貴様に襲い掛かるぞ!」

「はぁ……まだ気付いてないのね。あなたごと勇者全員飛ばせば、もうここには“誰も戻ってこない”のよ?」


 魔王の軽い口調に孕む、凶悪なる死の恐怖に、勇者達の背筋が凍り付く。

 そう、王もろとも転移させれば『もう誰一人ここに戻る事なく』すべて終了だ。


「さて、降伏する? 私としては、きれいに消しちゃう方が後腐れないのだけど」


 目を細め、王を睨みながら銃を向けると、ようやく詰んだ事を理解し、その場にへたり込んだ。

 全ての勇者契約を解除した王は、今回お膳立てしてくれた“かの国”に暗殺されてしまうから助けてくれと泣きついてきた。曲がりなりにも一国の王だし、仕方ないので、私のお膝元である城内ダンジョンで暮らすのはどうかと提案すると、逆に感謝されてしまったよ。


 今、このに残る十九人の勇者達だが、人類帝国とは関係なく、この国が食い詰め勇者を募集していたので雇ってもらっただけだという。最初のぼんぼやーじゅで戻ってこなかった勇者は、お目付け役の帝国勇者だったようだ。


「皆さん、お給料はいかほどで雇われてたの?」

「ええと、一年契約で金貨五十枚、ゴーレム使いは八十枚です」

「え、それじゃうちの騎士と大差ないじゃない」


 勇者界隈、基本的に勇者ランキング上位なら勝ち組だ。

 権力者に勇者扱いされるのは上位五十位ぐらいまでだという。

 勇者の花形と言えば国王との契約。そして大貴族の護衛に就ければ勝ち組といえる。だがそんなものは極わずか。

 ならばと勇者の能力を生かした仕事をしようとしても、平民の仕事を奪うのはタブー視され、むしろ勇者である事が足枷になる事も少なくない。天職だと思われそうな冒険者業でさえもアウトなのだ。

 その為、大半の勇者は仕官をあきらめ平民に紛れ生きるか、犯罪に手を染める。

 そんな世知辛いのが、この世界の勇者の実態だ。


「これからどうするの?」

「魔王様が敵対した俺達を赦してくれるなら、またどこかで雇ってくれる奴を捜しに行く。すごく嫌だが勇者オークションにでも出るしかないな。秋に子が生まれるんだ」

「オークションか。俺、観客に武器がダサいって笑われ、心が折れた」


 なるほど、好きで戦争に参加してる訳じゃないのね。

 勇者オークションなんてあるんだ。字面のインパクトがすごいな。


「そっか。じゃあ皆さん、うちの国で勇者しない?」

「「ええっ!?」」

「年収、金貨五百枚。昇給あり」

「「ええええええええっ!?」」



 ラヴィンティリス豆知識


 この世界の通貨単位は「スフィア」が基本。

 貨幣の額面は、銅貨百スフィア、大銅貨千スフィア、小銀貨五千スフィア、銀貨一万スフィア、金貨百万スフィア、大金貨一千万スフィア、水晶貨一億スフィア。

 金貨五百枚は、五千万スフィア。物価はキキョウが生まれ育った地球の国とほぼ同等と考えていい。百スフィアが百円程である。

 民はスフィアをという単位をあまり使わず、貨幣の枚数で取引をしている。

 お饅頭が銅貨一枚、あれの串焼きは、銅貨二~三枚という相場だ。


 そして、貨幣を故意に破損するとお値段以上の神罰が下るので要注意。

 気付かぬ者も多いが、金貨には再生の魔法陣が刻まれており、いつもピカピカに保てる魔道具でもある。その為、金貨には若干の魔法銀ミスリルが混ざっており、実は純金製でなく金合金製なのだ。



 ラヴィンティリス豆知識

 

 何度でも復活する理不尽なる存在、勇者

 この世界の勇者を殺す方法は四通りある。

 一つ目は、心を折って再起不能にする事。

 二つ目は、未契約状態を狙って殺す事。

 三つ目は、契約主を殺害後に殺す事。もしくは同時に殺す事。

 四つ目は……その方法を知った者は口を閉ざす為、誰にも知られていない。



 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。(シルヴィア)

 この世界の勇者って、RPGの勇者より理不尽なキャラだよね。

 なので、うちの姉ぇちんは、真っ先に勇者の殺し方を考えました。

 しかし、第三者が勇者を殺す為に出来る事は、力業以外に無いと判断して、セオリー通り、心を折る効果的な方法を考えたようです。

 えぐかった。試しに喰らってみて、絶対に姉ぇちんを敵に回しちゃダメだって、身をもって知ったよ。

 我が姉ながら、どういう精神構造してるんだろうね。

 豆知識の四つ目の方法は、僕も知りません。たぶん140話目ぐらいで判明するかもだって。

 この物語の最終回って、106話って噂を聞いたけど……

 よろしければ、この物語の応援をお願いいたします。

 

 

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