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隠れ場所は出口に 1

4月4日 自分の中で縋るもの、追いかけるもの、従うものと3つ自分にとって重要なものが出来た

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝、誰もいないリビングに顔を出し朝食の準備をする。ヨーグルトを冷蔵庫からだし器に移す、インスタントのコーヒーを淹れ、ソファに座る。テレビをつけるとコーヒーとヨーグルトを一気に飲み込む。

急いで、歯を磨き、顔を洗い、ウイッグをつけ、メイクをし、指定のものをカバンと出口に入れ、制服に着替える。その間も慌てる原因を映し出していたテレビを消してアパートの一室から飛び出した。

目の前の塀を跨ぎ、下を確認する。知らんおじがいる。自分の痴態を気にせず少し右に飛び降りる。


「すいません、急いでて…」


これだけ伝えれば十分か。そんな顔をしながら長い黒髪とスカートをなびかせ学生は走っていった。


「黒のボクサーかぁ…まぁいいか、いいもん見れたってことで。」


知らんおじは2階まで歩き、学生の隣の部屋に入っていった。






運動不足だなぁ。心臓うるさいし、頭痛いし。さっき飛び降りたせいか足もジンジンするし、まずいなぁ…


「おーい、明澄!鞄かごに入れてってやろうか?」


特に特徴もない野球部みたいな坊主が声をかける。


「和馬、ごめんおねがぃッガグッガッハッガフッ

「おいおい大丈夫かよ急に止まったからか?どんだけ走ったんだよ…」

「ごめ、フゥ…フゥ、んッ運動不足なだけ、お願い。」

「あいよッ!」


和馬は軽々と鞄を持ち上げかごに置くと自転車のベルの音とともに去っていいた。


何事もなく校門につくと警備員が立っていた。


結構若いな


警備員を横目に校舎へ入っていった。校舎に入ると和馬が鞄を持って待っていた。


「ありがと」

「めづらしいね、こんな朝早くから学校来るなんて。しかも、走ってたし。」

「忘れ物してて」

「そっかぁ…まいいや俺朝練だから。じゃあまた後でなー」


和馬は急いで部室棟に走っていった。周りを確認しつつスマホを見る。


あぶねぇぇ、ギリギリだっんッた。


スマホの画面を両手の親指で上下左右にはじき、スマホをしまった。

今日の授業は鞄に入れたもので遊んで時間をつぶした。トイレに行くのに教師から変な目で見られた。


遊んでたのばれたのかなぁ


そんなことを思いつつアパートに帰った。




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