天狗の腰掛け松-4
その家は、月子の後ろの田んぼに面した、粗末な舗道から一段上がった所にあった。
一軒の平屋と車庫が並んで建っていた。
玄関前で、小柄な男が怒鳴っている。夫なのだろう。
「ごめんなさい。気にしないで、ゆっくりしてってくださいね。」
と、言い残して、月子は急いで家の方へ向かった。
小夜は、今にも泣き出しそうな顔で立ち尽くしていた。
月子との会話を大声で遮られたこともあり、山童はその男に強い嫌悪感を抱いた。
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その晩、小夜が寝た後、山童は田んぼの奥の家の中をこっそり窓から覗いてみた。
部屋は寝床らしく二組の布団が並べられていた。
こんな山奥でも電気は届いているらしく、部屋には傘を被った電灯があり、裸電球だけが薄暗い明かりを灯していた。
周りを見渡してみると、ポツンポツンと灯火が見てとれて、ここが小さな集落なのが分かった。
やがて月子がやって来て、布団に正座して待っていると、男が襖を乱暴に開け放して部屋に入って来た。
寝巻きの下を下ろし、ひょろ長くそそり立ったモノを月子の唇に当てると、
「ん。」
と、たった一言口にした。
いつもの儀式のように、月子はソレを咥えて慣れた様子で手と口で一生懸命にしごいた。
しばらくすると、男は、もういいと言うように、月子の口から陰茎を抜くと、そのまま“ゴロリ”と、布団に仰向けに転がり、また、
「ん。」
と、だけ言葉を発した。
しばらく女に擦らせたあと、男が敏感な部分を親指で乱暴にこねくり回すと、月子は、
「あぁ…」
と、吐息を洩らし、男はその声を聞きながら達した。
山童の目には、一連の行為の中に愛情など見出だせなかった。
ただ義務的に、月子が奉仕しているようにしか見えなかった。
まるで性奴のように…
おそらく月子の性技も男が「ああしろ、こうしろ」と、教えたのであろう。
そう思い込むと、山童の中に男に対する、どす黒い感情が沸々と沸き上がって来た。
男が月子の太股を“ペチペチ”と、叩いて合図すると、ゆっくりと月子が立ち上がり陰茎を抜いた。
“ポタポタ”と、精液が男の腹の上に垂れ落ちる。
いつものように月子はそれをちり紙で拭き、陰茎を念入りに口で掃除した。




