関ヶ原の記憶-4
『己は「貴様らぁ!!」と、恫喝し、怯んだ隙に竹箒の柄で手前のチビに突きを喰らわせ、続け様に奥の鉢巻きを締めた奴を、拳の無い右腕で殴りつけた。』
『気が昂っている時は、手が飛ぼうが耳が千切れようが痛くない。切り落とされた手の骨がそいつの目玉に突き刺さって抉り取りもんどりうって倒れた。』
『ギャアギャアうるせぇそいつと気を失っているチビを横目に己は小夜の猿ぐつわを取ろうと、紐に手をかけた。』
『途端に意識が遠くなり、次に目が覚めた時にはズキズキと激しい頭の痛みと、布団で簀巻きにされて、身体の自由が利かない自分に気が付いた。』
『仏間の床柱には月の両手を縛った紐の片側がくくりつけてあった。』
『その横に二人の男…最初に板間で蹴り飛ばした口髭を生やした男と、この部屋で最初に突きを喰らわせたチビの二人が、にやにやといやらしい笑顔で、見下ろしていた。』
「やっとこさお目覚めか。」
口髭の男がそう言った。
『「月を離せ!」己は威嚇するように怒鳴った。』
『しかしまさに手も足も出ないとは、このことだった。』
「離してください。だろ?」
口髭の男が続ける。
「せっかく娘には見せないように、しておいたのにな。」
「一緒に見る羽目になるとはなぁ。」
『隣には、小夜が転がされていた。』
月の口には再び絞った雑巾が突っ込んであった。
口髭の男は気を失ったフリをして、山童が仏間に入るのを見計らって、再び月の口を塞いだのだ。
左目を抉り出された男は、めそめそと泣いていた。
「いつまでもうるせぇぞ!箔が付いてよかったじゃねぇか!」
口髭の男が怒鳴った。
どうやらこいつが親玉らしい。
月は着物の裾をたくし上げられ、腹の下に丸めた座布団を咬まされて、尻を突き上げた格好で辱しめを受けている。
「兄貴~もういいやろぉ?」
チビがそそり立って腹に当たる程の陰茎を擦りながら、狂おしそうな表情で口髭に哀願する。
口髭が“姦れ”と、いうように顎をしゃくって合図すると、待ってましたとばかりにチビは、陰茎を月の花弁の中に突っ込もうとするが、入り口が乾ききっていて、入らない。
「唾でぬらすんだよ。」
と、口髭が助言を与える。
チビは突き出された花弁にむしゃぶりつくと、夢中で舐め回した。
そして自分の陰茎にも唾を塗りたくると、小さな唇を両親指で開き一息に突っ込んだ。




