かわいい幼馴染のブルマを俺は絶対に被ったりしない……
「私が本当に嫉妬したのは香月じゃなく、あなたの隣に居た萌衣なの!!」
俺、香月伸吾は萌衣の親友、佐倉彩花の言葉に動揺してしまった……。
ブルマ泥棒の濡れ衣を着せたのは、大好きな萌衣にいつもくっついている
幼馴染みの俺が目障りだったからじゃないのか?
「さ、佐倉さん、ごめん言っている意味が分からないんだけど……」
俺の質問に、彼女の表情が一変した、ビクンと肩を震わせながら、
桜色に彩られた形の良い唇を噛みしめた。
「わ、私何言ってんだろ…… 香月ごめん、今のこと忘れて!
これ萌衣に渡しそびれたから、返してくれるかな」
嗚咽でしゃくり上げた言葉は途切れ途切れだった……。
溢れる涙を拭いながら、彩花は俺にトートバックを渡して立ち去ってしまった。
俺は茫然と彼女の左右に揺れるポニーテールの毛先を見送る、
彩花の言葉の意味を考えてしまう、無意識に手渡されたトートバックの中身を
取り出してみた、黒い布地、ナイロン100パーセントの手触り、
こ、これは!? ブルマ!! 慌てて裏側のネームを確認する。
二年B組 広橋萌衣 萌衣のブルマだ……。
きっとブルマ泥棒の一件で彩花が隠した物だろう。
親友の萌衣に返すつもりだったのか……。
その時の俺はどうかしてた、
きっと突然の彩花の告白に混乱していたんだろう、
俺の脳裏にギャルゲーみたいに、選択肢が浮かんだ。
一番 萌衣にブルマを返す
二番 彩花を追いかけて自分で返して貰う
簡単なのは一番だろう。
二番は萌衣と彩花の関係修復の為にベストだ、
だけどあの告白の後だと彩花に会いずらい……。
よし! 俺は一番を選ぶぜ!!
きっと脳内ギャルゲーのタイトルは、
「ときめぐり愛しトゥルーラブ」だ。
脳内でコントローラーを操作する。
三番と。
えっ、三番?
隠し選択肢があった!?
三番 萌衣のブルマを頭に被る。
あああああっ、三番を押してしまったぁ!
「変体! ブルマニアン~!!」
人間、魔が差すとはこのことだ……。
「き、貴様ぁ、校門前で何やってんだぁ!!」
校門前に爆誕したNEWヒーローが、ブルマの隙間から見た初めての風景は、
激高しながら俺に詰め寄る担任の八代先生だった……。
次回に続く!!
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追記、新作投稿しました、
「かわいい幼馴染は俺のアレを握らないと安心して眠れないそうです……」
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