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虚夢‐ウツロメ‐  作者: みかみや
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1話

 物語を書くときに1番重要なこととは何だろうか。読者に伝えたいこと、読者の気持ちになること、見やすさ、構成力、それとも語彙力か。いつからだろう、こんなにも物語が書けなくなってしまったのは。


 物語、異世界転生もの、恋愛もの、青春友情もの、さまざまな者たちのお話。それが物語である。誰かが想像したものもあれば、実話をもとにした、実話そのものだったりと、その形は様々で、この世界は物語にあふれている。


 私は、小説を読むのはおそらく得意ではない方だろう。わからない漢字や言い回しがあれば、読む気が失せる。作者の気持ちを考えろだなんて、そんなことに何の意味があると、大事なのは作者の気持ちじゃなくて、読者がどれだけ楽しんでくれるか、その一点に限るだろうだなんて、中間テストに答えてしまうほどには言い訳し、苦手である。


 そして何よりも「物語」を書くのが苦手だ。読むよりも書く方がはるかに苦しい。とはいえこれも学校の宿題であるため、ただひたすらに意見文のような物語にしてやろうと、ささやかに抵抗してみる。普段の私の文字ではないことに感謝するがよいと、ここまでにしておこう。


 私は人間をよく観察している方だと思う。それこそ電車に乗車したときには、電車の中に何人のJKがいたか、どんな制服だったかを事細かく覚えている程にだ。決して様々なものの話を見てこなかったわけでもなく、聞いてこなかったわけでもないのだ。


 ただ、ただ浮かばないのである。加えて、私はいわゆるコミュ障でもない。きっとそうだ。もしも席替えがあった時、隣の席が女の子だったら余裕で話しかけられる自信がある。なのでますますわからない。物語を書く上で、登場人物同士の会話は当然ありうる場面だろう。


 会話の場面に困るほどのコミュ力ではないはずなのである。だがしかし、やはり浮かばないのである。それとも不足ではなく、過剰なのだろうか。今までに多くのものをみてきたが故に、いま夢を見れなくなっているのだろうか。


 過剰だというのならばその余分な経験をここで今吐き出してしまうのも、これから先のためになるのかもしれない。そうすれば、いつの日か、私には目もくれずずっと、小説や、図鑑や、教科書ばかり読んでいた、あいつのこともわかるようになるのかもしれない。


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