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001:入隊希望



自衛隊に入隊するためには第二次審査まで通過する必要がある。第三審査はすでに合格しているがどこの部署に所属させるかなどを試験管たちが決める。その部署はさ様々で主に三つある。領海を侵犯し海の治安を守る海上自衛隊、領空を侵犯し空の治安を守る航空自衛隊、そして領地を侵犯する陸上自衛隊がある。


どこの部署についても大変だが京のような軍事マニアにはたまらない者だそうだ。あまり自衛隊のことに詳しくない玲だが、身体能力だけには人一倍自身があった。


そして、ある日一つの封筒が家のポストに投函されていた。送り主は自衛隊からだった、丁寧に閉じられている封筒を開けるとそこには合格の二文字があった。こうして、玲は自衛隊に入ったわけだがそのあとに日にちが書いてあるのに気づいた。何かと見てみると、自衛隊の身体検査だった。しかしこの日は平日で会社を休まなければいけない、毎日のように残業をしている玲が1日も休めば次の日の仕事は残業じゃなく会社に止まる羽目になるのはわかっていた。なので、彼は会社に辞表を出すことに決めた。次の日、玲は社長室の前に立っていた。唾を一飲みしてノックをする。


「入りなさい」


「失礼します」


「おお、玲くんではないか」


「社長にお話があります」


「それで、話とは?」


「これをお受け取りになってください」


玲が差し出したのは辞表だった。社長は一瞬動揺したが長年一緒に働いてきた仕事仲間として社長は玲に感謝の気持ちでいっぱいだった。社長が玲に感謝を込めて言った。


「今まで、よく会社に尽くしてくれたね。本当にありがとう」


「いいえ、こちらこそ」


玲が新入会社で入った時、今の所長はまだ課長だった。彼は玲にビジネスの一から百まで教えてくれた、いわば師匠のような存在だった。そんなさみしげも残る中、玲は社長室を出るときに一回会釈をしてゆっくりとドアを閉めた。そのドアには6年間の働いてきた重さと言うのを感じられずにはいられなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の週、玲は自衛隊の基地にいた。なぜかと言うと、先週届いた第一審査合格通知の中に第二次審査の身体検査が今日と指定されていたからだ。自衛隊の基地に着くとそこには屈強な男たち中には屈強ではないが女性もいた。玲はまず身体測定のなかの身長の測定をした。自衛隊になるには身長165cm以上が必要となる、なぜかと言うと戦車や戦闘機などは全て海外製で165cm設定になっているからだ。幸運なことに男性のなかでも玲は175cmあり高く余裕で身体検査を合格した。そして、最後に通知には書かれてなかったが軽い面接を行うと言われた。自衛隊の事務所に一人ずつ連れて行かれ三体一で面接が執り行われた。ようは、この面接と身体検査で第一次試験の合格者をふるいにかけるのだろうと玲は思った。そんなことを思っていたらいつの間にか自分の番が来ていた。


「次、脇阪玲さん」


「はい」


「どうぞ、お座りください」


「失礼します」


「では、筆問を三つだけするので普通に答えてくれれば構いません」


もはや、玲はだいたい何を筆問して来るか予想していたためあらかじめ準備をしていた。それに、京からのアドバイスももらい面接があることもあらかじめ知っていた。


「はい」


「どうして、自衛隊の試験を受けようと思ったのですか?」


本当は給料がいいからとか労働時間がブラックじゃないとかなのだが、そんなことを答えれば一発不合格なのは誰でもわかる。ここは、長年のビジネス経験を生かして簡単かつ王道の話題にしようと玲は思った。


「はい、半年前、関東の方で大きな地震がありそのとき僕はテレビを見ていました、その映像を見て僕は心が痛かったです。しかし、自衛隊の人たちが彼らをしすくうところを拝見さしていたきとても憧れを抱きぜひ入隊して国民の役に立ちたいなと思いました。」


「ありがとうございます、次にもし第二次審査が合格したらどこの部署に行きたいでうすか?」


「はい、私は陸上自衛隊に志願したいと思います」

「なぜかと言うと、先ほども申し上げました通り災害で困っている人を救いたいからです」


「ありがとうございます、最後に国民と味方の自衛隊員どっちかが死ぬとしたらどちらを選びますか?」


玲は少し戸惑ったが、常識に考えて自衛隊は国民の税金によって作られている機関だ。と言うことは国民を選ぶのは当然のことだろうと玲は思った。


「僕は、国民を選びます」

「なぜかと言うと、国民の皆様に税金を支払ってもらってるのにも関わらず助けないと言うのは理に反すからです」


「ありがとうございました、面接はこれで終了です」

「後日合格発表はご自宅に投函されます」


「失礼しました」


ドアを閉めると玲は一瞬倒れそうになった。やはり、現役の自衛官が面接を行うとあってはいくら玲でも緊張せずにはいられなかった。それにしても、最後の質問はなんと言う残酷な質問だと玲は思った。後は、第二試験の結果を自宅で待つのみであった。


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