44話 国の発展
1年ぶりですね。長らくお待たせしました。ごめんなさい。思い出した時にお読みください。
新たなレムリア城の誕生。以前より大きく、そして洋風が増した和テイストの城。外壁は白色で屋根は瓦。至る所にジェムシリカのガーゴイルの石像がおり、侵入者がいないか監視をしているが、城が和風な為若干ミスマッチでもある。
河童、土蜘蛛達は城が完成した数日後には城下町の建設に着手していったが、一体誰が住むのか…その話し合いもなされていない為、今後住みたい者に募集をかける事になった。おそらく、城周辺で仕事をする者達が住む事になるだろう。
城だけでなく、国全体がみるみると発展していった。あれだけ、道が無いと言っていたが今では立派な舗装道路が出来ている。物資運送もだいぶ楽になる。しかしこれらは全て魔物達がやっている事。限界がある。日本とはまだ程遠い…
やはり人間達が住む街を参考にするしかない。更には食事の腕も上げてもらわねば、いつまでも焼肉だけなんて飽きてしまう。その為にはステマニア国に偵察に行く必要がある。城も完成し、国全体もある程度発展してきたので、少し離れても良いだろう。アメジストと相談しよう。
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ステマニア国ギルド。冒険者達が仕事を受ける場所で、酒場でもあり、昼夜問わず賑やかな活気ある三階建ての建物。その最上階の奥の部屋。グラマラスで妖艶な女性が、大きな執務机である冒険者の書類を見ている。
「んー…どうもこの3人怪しいんだよねぇ…あそこらの魔物も活発化してるし、その時期から登録してるし…まさかとは思うけどねぇ…」
薄紫の髪の毛をクルクル弄りながら、煙管を吸う。
「隣の魔国の調査…本格的に進めた方が良いのかねぇ。あの池も危ないかもしれないし…」
ふぅー、と紫煙を吐き出す。そして虚空を見つめると薄紫の瞳が発光したように光る。そして数秒経つと光が収まる。
「やっぱり見えないかぁ…はて、何から手をつけましょうかね。」
彼女はステマニア国のギルド長。滅多に人前に出ないミステリアスな雰囲気の女性。これから訪れる得体の知れない厄介ごとに面倒くさい気持ちが膨れ上がるのであった。