33話 帰国、そして明日から
ごめんなさい。あまり時間が取れず、間が開きました。気長に読んで頂けると幸いです。
会議は問題なく終了した。何かしらのトラブルを警戒していたが、それはなかった。喧嘩になるとか、集団リンチを受けるとか、魔王の試練等…小説の読みすぎかな。まぁ、会議の後レッド・ブラックには喧嘩を売られた。軽く流し、部屋から出て行った。
そんな訳で、我が城に帰って来た。城に着くと、皆に出迎えられて少しびっくりしたが、今自分は魔王なのだ。これからは慣れないとな。因みに会議の後、例の商店街に寄った。が、何も参考にならなかった。売っている物は悪魔用の契約書類や、内臓、魂や、悪魔しか使えないようなマジックアイテム。唯一参考になったのが、建物だけという…収穫はなしと言って良い。こうなってしまっては長居する理由もない。その時点でさっさと帰ったのである。
レムリア城の一室。一番豪華だが、派手すぎず落ち着きのある部屋に私とフローラ、そしてピオニーがいる。因みに私の部屋だ。ピオニーとは一緒に帰って来たのだが、それはあるお願いをする為だ。
「さて、ピオニー。話があるんだが…」
ピオニーは真っ直ぐ私を見る。お茶の一つも出せずに申し訳ない。メイド達にはそこら辺も覚えさせねばならない。そもそも出せるお茶がないのだ。まずそれを確保しなければいけないが、その為にも国の発展をしていかなければならない。そういう訳で、
「ピオニー、ドワーフの技術力を貸してくれ!」
「えぇ、勿論良いわ。そもそもアスリオーネ国はレムリア国によって守られている。それは大昔からの事。我が国が出来る事なら喜んで協力するわよ。」
「おぉ、ありがとう。大魔国よりも発展させてみせるよ!」
(あぁ、気にしてたんですね。その事。)
こうして、アスリオーネ国の協力を取りつけ簡単な打ち合わせをした後、ピオニーは帰って行った。明日はレムリア国一技術力が高い河童達と会議をする。本格的にレムリア国発展計画をスタートさせるのだ。