24話 事情聴衆
いつも読んで頂き、ありがとうございます。今年ももう終わりますね。今年も終わる、コートジボワール!そーれ、カツカツカツカカッ!カツカツドン!ここ!コートジボワール!(いきなり)訳分かんねぇだろー。
正座しているエルフが白色の少女に問いかける。
「姿隠しを使っていたのに、何故私が見えた!そして、お前は誰だ?」
「姿隠しって言っても…私の存在を忘れました?ここは私が管理している土地。ここで起きたことは私に筒抜けだし、姿隠し位なら無効化もできるよ?」
ニュンペーであるローズは城周辺にいる者を感知できる。範囲は限られているが、かなり強い。それに…
「それにねー、ロサちゃん。あんな熱烈に変な視線を送ってたら余程鈍感な奴じゃない限り誰でも気付くよ?昔から変わってないんだね。」
「ア、アメジストさん…いや、ばれたのは分かりました。元々普通に入ろうとしていただけなので!だがしかし!貴方は見た事ない顔です!名前を聞きましょう。」
ロサと言ったエルフは相変わらず、こちらを睨んだままだ。しかし、迫力はなくそれが可愛く見える。魔王になった影響か、そういう趣味に目覚めたのか…前者であってほしいと思って、何か言おうとすると、今まで黙っていたジララが口を開く。
「さっきから聞いていれば、貴方失礼じゃないですか?この方はこの国の魔王、レムリア様です。口の聞き方には気をつけてください。」
ロサは口をポカンと開けている。しかし、直ぐに我に返り、反論する。
「で、でも今まで見た事ない顔よ!何でアメジストさんやフローラじゃないの?」
「まぁ、聞け。」
アメジストが今までの経緯を説明する。ロサは黙って話を聞いていた。説明した後、この国に来た理由を話してくれた。結界を張った事が復活式開催中の国防の為、と説明すると納得してくれた。そして今までの非礼を詫びると、姫のピオニーに説明するとの事だったので、ついていく事にした。
「大丈夫?フローラに何か言われない?」
「大丈夫よ。私から言っておくから。案外何も言われなかったりして。」
「では、フローラを呼びますか?」
「よし、とりあえず頼む。」
「ふふふ、隣国に自ら行って力を見せびらかすとは。あんたらしいわ。」
「え?あぁ、そうだな」
(エルフ達見放題だ!楽しみだな。)
フローラの許可はあっさり降りた。
「レムリア様がアスリオーネ国に?まぁ、あまり気が進みませんが、アスリオーネ国視察という意味も込めて許可を出します。と言っても、私がどうこう言う立場にはないですがね。念のためクラックを近衛に連れて行ってください。それと大魔国からの手紙を持たせるので。」
「大魔国からの手紙?前に言っていた魔王会議の事か?」
「えぇ、日時は一週間後、大魔国のドレーカ城です。」
「分かった。それまでには戻って来る。」
「大魔国へは時間が掛かるので早めにお願いします。」
「あぁ、行くぞロサ。」
「は、はい。」
初めてのエルフの国だ!
こんな展開、ファンタスティック!