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氷剣を抱える少女は、異世界を渡り歩く  作者: 無責任豪雪地帯
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第5話 女なのにラッキースケベを経験してしまった

矛盾・誤字脱字の可能性あり。先に誤っておきます。



私が救った赤髪の少女が、ヤバい性癖だった件について。

どうしてこうなった。


「助けていただきありがとうございます。……ポッ。」


ねえ、いま頬を染めたよね!?

私、女なんだけど!?


「いえいえ、冒険者としては当然のことです。」


 すると、赤髪の少女ーー名前はフェイルノート=アリアトレスというらしいーーは私の手を包み込むようにして、そっと撫でた。


「いえ、とっさに助けにいけるその勇気を、わたくしは尊敬いたします。今後ともぜひ付き合っていきたいのですが、いいでしょうか?」


といったことを上目遣いで言われれば、大半の男はその包み込まれるかのような愛らしさに悩殺されることだろう。だが私は女だ。

 肯定するわけにもいかないが、否定するのもはばかられる。

 

「そういえば、一目あった時から、聞いておきたかったのですが、どうしてデスカイザーフロッグに飲み込まれるようなことに?」


 だから、ごまかすことにした。 


 さて、今は、私の替えの服を貸し出して、体裁は整えているものの、先ほどまではデスカイザーフロッグの体液によって全身の服を溶かされていた。

 つまりは、その瞬間を私は見ていないが、全身飲み込まれていたということである。


「ええ、わたくしはBランク冒険者なのですが、ペットが最悪死に至る病気にかかってしまいまして、特効薬を注文したのですが、後一つ材料が足りないと宣告されましたわ。だからわたくしが取りに行こうと……。でもBランクがAランクモンスターを倒そうだなんて無理がありましたわね。」


「なら、そこにあるデスカイザーフロッグを解体して持っていくといいですよ。」


「本当にいいのですか?」


「ええ、必要なのでしょう?どの部位ですか?」


「胃だそうです。」


「依頼書との重複はないから、私の裁量で持って行っていいわよ。」


「ありがとうございます!」


 と言って、フェイルは私に抱き着いてきた。

 ぽよよんとたわわに実った胸部が私に押し付けられる。

 ぽよよん。

ああ、なんか気持ちがいいような。

……はっ!悪霊退散!煩悩退散!

 私がとっさに離れようと行動を起こすと、なぜか足が絡み合ってしまった。


「きゃっ!」


「っとっ。」


 折り重なるように地面に倒れ込む私たち。

 

「ごめん、慌てちゃった!」


「いえ、それはいいのですが、……その、手が……。」


 なにかやわらかい感触がしていると思ったが何が問題なの?と考えながら、手に触れているものを見てみると、ぽよよん。

 私の手は見事にフェイルの胸をわしづかみにしていた。

 フェイルには私の服を貸し出しているが、私はNaIMuNeなのに対して、彼女は憎たらしいほどにたわわである。

 当然、そこにはサイズの差があり、前のボタンを外さないと着れなかった。

 すると、そこには隙間が出来ーーー私はその隙間から手を入れてしまっていた。


「あっ!ごめんなさい!」


 私がその魔境から手を引き抜こうとすると、それを拒むかのように、フェイルが逃げようとした私の手首をがっちりつかんできた。


「あの……いいですよ。ここでしても。」


 フェイルはそう頬を染めながら恥ずかしげに言った。


「え……。」


 だが、改めて言うようだが、私は女だ。

 フェイルも女だ。

 それなのに、ときめく私の心は何だろう。

 このまま情動に身を任せてしまいたいような感覚に陥った。

 

「っつっ!」


 最後の理性がそれをかろうじて押しとどめる。

 危ないところだった。

 フェイルの魔性の胸に危うくとらわれるところだった。


「こ、ここはまだダンジョンなんだから、そんなことをしている暇はないわ!」


 言い訳をするように、私は言い放った。


「そうですよね……。すみませんでした。……残念です。」


おい、最後の。反省しているかどうか疑わしいわね。


「とにかくデスカイザーフロッグの解体を終えたら、帰りましょう。」


 私はフェイルに解体を手伝うように言うと、そのまま解体をすいすいと進めて終えると、二人で帰途についた。

 帰る途中、フェイルが、胸を押し付けて密着してきようとしたが、「これ以上くっつこうとしてきたら絶交。」と言い放ち、なだめた。

 そのあとはフェイルと別れて、ギルドに納品し、きっちりと依頼を終えた。

 

 それにしても、少女はどうやら厄介な少女に好かれてしまったようだ。

ラッキースケベ自体が使い古されたネタのようなものです。

だが、少女×少女は見たことがないだろう!

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