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氷剣を抱える少女は、異世界を渡り歩く  作者: 無責任豪雪地帯
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第12話 無謀な乱入者は踊らされる

ユニークアクセス1000突破記念に、昨日投稿したばかりだけど、今日も投稿します。


さあ、ついにサーカス編も佳境!

主人公全く活躍していないけどね!


誤字脱字の可能性あり。 先に誤っておきます。


彼女は、少女が心臓を刺されたその瞬間を見たとたん、昔のあの惨劇を思い出し、そのトラウマで冷静さを一瞬で失った。

そして、大きな音を立てて、席を立って、一瞬でステージに向かって飛び降りた。

彼女の席は、かなり高い方のーーーステージから15メートルほど上方にあったはずだが、それは特に問題にならなかった。

Bランク冒険者とは、普通の人間が普通に一生をかけて、鍛え上げてようやくかといったところの、限界ランクである。

彼女は若くしてーーーたった14歳でBランク冒険者になったほどの猛者である。

彼女の戦法は魔法中心であり、肉体は普通のBランク冒険者には劣るが、飛び降りてしりもちをつかないほどの最低限の肉体は、一応ある。


ちなみに、普通のBランクであれば、飛び降りたときの衝撃をバネにして、加速するぐらいのことはやってのけるが、そこは若いからしょうがないということで。


「J・オケアー卿! 戯れもいい加減にーーー」


司会の少年が何かを言おうとしていたが、乱入者に気が付いて驚いている。

その乱入者は、二人・・いた。

一人は、先に目に入ってしまうほど目立つ大きな胸と、赤い髪が特徴の少女、フェイルノート。

そして、もう一人はーーー。


「お前ら、何をやっているんだ!? その少女を殺しやがって!」

「誰ですか? あなた。」

「俺は、ダイキだ。」


いかにも正義感が強そうな、ダイキという黒髪黒目の少年が、サーカスの関係者を責める。

(ダイキさんって誰でしょう?)

しかし、全く同時に飛び出した二人はお互いのことを全く知らなかった。


フェイルノートは首をかしげている。

(レキさんはどうしているのでしょうか?---)

フェイルノートはレキの座っている席の方を見上げる。

レキは、あちゃーと困ったようにこっちを見ている。

フェイルノートは、我関せずといった態度のレキシアに少し怒りを覚える。

(子供が殺されたんだから、ちょっとは犯人捕縛を手伝ってくれてもいいはずなのにーーー)


「レキさんーーー」


フェイルは何かを言おうとしたが、言葉が止まる。

レキはこっちを見ながら、必死に首をブンブンと振っていた。

彼女は、惚れていたはずのレキにちょっと失望した。

なぜ、こういうときにその強さを発揮しないのかーーー。

(もういいです! 私一人で、こいつをーーー)

フェイルは、凶行の当事者、J・オケアー卿を睨む。

そのとき、J・オケアー卿が、突然声を張り上げて、こう言った。


「さあさあ、今宵の余興の演劇に乱入せし不届き者は、俺のナイフの血露となるだろう!」


オケアーが放ったその言葉に、観客は戸惑う。

さっきの少女に刺さったナイフは、余興だったのかーーー?

そして、今乱入してきた二人は、サーカスのサクラで、これも演技なのかーーー?

そう疑う観客もいた。

そして、次の司会の一言で、状況は一変した。


「チッ……)レディースアンドジェントルメン! 正体をあらわした魔王オケアーの前に立ちはだかるは、二人の男女! 彼らは悪辣なる魔王を倒しに来た勇者です! どうか彼らを応援してあげてください!」


司会がちょっと舌打ちした気がしたが、その当事者の二人の男女は困惑した。

司会は何を言ってるのかと。


「これより、剣と魔法が飛び交いますが、心配は無用! さあ、現れろバリアー!」


その言葉とともに、ステージと観客席を隔離するバリアーが現れた。

司会はその外側・・から声を張り上げて言った。


「この内側から、どれだけ魔法や技が放たれようと、このバリアーはすべてを耐えきります! ご安心を! それではみなさん、どうぞごゆるりと余興をお楽しみください!」


司会がそう言うと、ダイキがバリアーに軽い魔術を放った。

しかしバリアーは、びくともしなかった。

それを訝しんだダイキが、そのバリアーを不自然にじっと見つめる。


「なんだと……? ……このバリアーの強度はA!? こんな強度のバリアーを構築できる術者は世界でもなかなかいないはずと、レティスは言っていたはずだが……?」


彼が小声でつぶやいた内容は、はっきりとフェイルの耳に入った。

(強度がAとか、よくわかりませんけど、おそらく鑑定系の能力持ちですね。 それにしても、世界でもなかなかいないほどの術者……!?)


そのとき、フェイルは思い出した。

席に案内されるときに司会の少年ーーーアンパレスとの会話で、レキシアが言っていたことを。


『物体浮遊付与魔法は珍しい魔法』


フェイルは上に浮かぶ、100ほどの特別席を見やる。

そんな魔法をこれだけの数の席に使えるメンバーがいるサーカス。 では他のメンバーたちは、いったいどれぐらい強いのだろう?

もしかしたら、私よりもーーー。

彼女はそんな疑問を持った。

そして、それはおおむね正しい。


「くっ……!」


フェイルが、わずかによそ見をして、オケアーから一瞬目を離した瞬間、右のわき腹を殴られたような衝撃が走った。

その威力に地面に倒れこみながら、オケアーの方を見ると、腕を黒く、そして10メートルほどの長さに伸ばしていた。


「ハアッ!」


それを隙とみたダイキが、その腕を斬ろうと剣を振るうも、その腕は一瞬でオケアーの元に戻ってしまう。


「それでは俺の本気をお見せしよう……!」


オケアーはピエロマスクを外す。

顎に鋭くとがった髭が生えたその顔は、チョイ悪な親父といった感じで、街中で女性にモテそうな、なかなかダークな雰囲気を纏っている。

そのオケアーの顔半分は、みるみるうちに黒く染まっていく。

まるで秘められた本性を開放するかのような。

小説でいう、悪堕ちな感じの変化を遂げていく。


やがて、その変化は終わった。

顔面の半分を占める、鳥をかたどったような、黒い紋章。

そして、肌が出ているところにちらちらと見える黒い模様。

腕に至っては真っ黒で、手には爪の代わりに鋭い刃が生えている。


そう、それはまさしく悪の親玉たる魔王が人間に化けていたといわれてもおかしくないようなほどの変化だった。


「なっ……マジモンの魔王だと……? この世界に魔王はいないはずじゃあ?」


ダイキがちょっとわけのわからないことをつぶやいているが、私も驚いている。

魔人が人間に化けていたなんて。


このサーカスの人間は、全員魔人なのでしょうか?

魔人とは昔は戦争もしていたらしいが、今はともに生きる一種族として、人間と友好関係を結んでいるはずだけどーーー。

もしかしたら、その戦争の過程で恨みを持った一族がまだいるかもしれない。

そう思っていたのが、現実になったのでしょうか?


とにかく、私たちの周りを覆うバリアーはレキさんにも簡単に破れそうにもありません。

レキさんは、サーカスのメンバーがこうすることを予測していたのでしょうか?

だから、手をださなかったのでしょうか?


いくつかの疑問が泡のように浮かび上がってきますが、とにかく、私たちはこの敵と、レキさん抜きで戦わなければならなさそうです。


最近ネタが思い付かない。

かなしぃ。


代わりとはいっては何ですが、大きなミスの話でも。


この小説を読み返してみると、ところどころにかなりの粗が出ていて、とても恥ずかしくなったのですが、ある行で、そんな細かいミスも吹き飛ぶほどの大きなミスをやらかしているのを発見しました。(あわわわ)


サーカスの司会をやっている黒髪の少年アンパレス。

その2回目の出会いのシーンにて


◆◆◆


「あなたは……?」

「彼は、私にサーカスのチケットをくれた人よ。」

「はい、そういえば自己紹介していませんでしたね。僕はセルイテンと言います。本日はよろしくお願いします。」

「アンパレスさん!ありがとうございました。おかげでデートすることができました!あ、私はフェイルノートと言います。よろしくお願いします。」


◆◆◆


俺、アホだぁぁぁぁぁ!

なんでこんな名前間違い、やらかしたぁ!

セルイテンって誰だよ!?

一度でも読み返せばわかるはずなのに!


私のミスで混乱させてしまい、すみませんでした。

アンパレス(あれ、今、パルテインって書きそうになっていた)が正しい名前です。


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