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第四話 「ヒーローラインですよね。」

からだにラインってヒーローか?

見たところ機械っチックなとこはないけど大丈夫なのか。

オレは身体をさわって確かめる。


脇腹になんか硬いものがある。

ビー玉みたいなツルツルしたものが半分顔出してるし、何コレ⁉︎

ふくらはぎの真ん中にもある。

首と鎖骨と交わるところにも。


「なんなんだこれー‼︎」

「ふむふむふむ。運んできたときには気がつかなかったがそういうものがついておったとはな。ふむふむ。」

「マジっすかー⁉︎ないでしょ普通のひとには。」

「うむうむうむ。ではおぬしは普通のひとではないのかもしれんのう。」

「そういうのやめてもらえませんか?」

「ほうほうほう。あれだけの大けが短時間でなおりかけておるのう。」


あ、そう言えば痛みがひいている。

傷口もくっついて肉が盛り上がってピンクになって徐々に両端から色が肌と同化して消えていってる。

映画で見たよこんなシーン。

拳からナイフが飛び出す男が主人公のやつ。

超回復力っていってたっけ。

ストーリーでは軍隊の秘密人体実験で改造されてその特殊能力がついたんだっけ?

つうことはオレの身体も改造されたってことですか?

銀色宇宙人に拐われて。

おいおいおい。悪い夢なら覚めてくださいよ。

さっきまでの傷の痛みはどう考えてもホンモノだったのでコレは夢じゃないんだよね。

オレはアタマを抱えた。


「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ。」


「まあまあまあ、いまはゆっくりと休むことじゃな。」

「…そうします。」


ヤーワラカイさんは優しく背中をポンポンと叩いてから食器を片づけ、そとにいった。


ひとりとりのこされたオレ。

うーむ。

チョット整理しよう。

不本意な状況ではあるがどうやら未知との遭遇したのは間違いなく、その来訪者はオレの同意なしに身体を改造していったことはたぶん変えようのない事実のようだ。

実際、脇腹とふくらはぎと首にあるなんらかの装置。

今のところこれ元に戻すっていうのは無理な状況だよな。

ぐだぐだ悩むよりは素直に受け入れたほうが建設的かも。

となると、自分につけられてる機能が気になる。

眼からビームとか。

速く走れるとか。

怪力とか。

透視とか。

嵐を呼ぶとか。

時空を飛び越えるとか。

ああ、オトンの読んでるアメリカンなコミックのヒーローじゃん。

とりあえず寝よう。

回復してからいろいろ試せばいいや。

オレは御座のうえに身体を横にして目を閉じた。


お読みくださりありがとうございます。


アメコミ、好きですよ。

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