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参拾参

ぞろぞろと人を引き連れて司令部に向かっているとまたエネミーと・・・人とエンカウントした。

普段、司令部に向かうときは会っても無卯か夕菜ぐらいなのでこのエンカウント率は当社比二百パーセントだ。これが昔流行ったゲームならパーティーは半壊どころか全壊してるだろう。

しかも鷹としてはどうでも良いのだが、相手は鷹に会いたくなかったことだろう。その証拠に明らかに嫌そうな顔をしている。

「おはよーアクセル」

「朝っぱらからどんなハーレムだ!!」

アクセルの怒りどころはそこだったらしい。確かに朝から知り合いが三人も女を連れてあるいていたら何事かと思う。

本人にはハーレムという自覚はない。ぶっちゃけ後ろに誰がいようと興味を示さない。極論を言ってしまえば、後ろに暗殺者がいようと興味を示さない可能性が高い。

「朝の挨拶はおはよーでしょうが、昨日も言った気がするが」

「・・・昨日の事は思い出させるな」

「また一緒に風呂入るか?」

「断る!! 断固として断る!! どうせお前と入ってると夕菜さんとか無卯とか入ってくんだろ!?」

「あ〜、うん。まぁ、結構な頻度でな」

「だから嫌なんだよ!!」

アクセルは朝から調子良く大声を出している。寝起きでテンションの低い頭に少し響いてきてキツイ。

頭の痛みを振り払うために幾度か頭を振るが、多少変わった程度だ。頭にはまだ痛みが居座っている。

「アクセルうるさい。黙れ。それができないのなら一生起きれないような体にしてやろうか」

確かな殺気を放つとアクセルは息を飲んだ。アクセルぐらいの力があればこれを他の何かと錯覚することはないだろう。

朝の鷹は総じて情緒不安定だ。少しでも接し方を間違うと、即座に殺しに来る。理不尽だと思うまもなく死ぬことも多々ある。

鷹は黙ったアクセルを視界から外して足を前に出した。

鷹の苛立ちは基本的に外に発されることはないが、朝だけは別だ。低血圧で頭の回らない朝まで誰かに気を使っていられる余裕は鷹にはない。寧ろ、普段抑制されている本性が朝だけは表出しているのかもしれない。


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