表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/32

*エピロ―グ  Dear Mai―――新堂夾の手記より

君に逢えたことに感謝しよう―――


三ヶ月後。

『新堂夾くんへ

ご無沙汰してます。

私のこと覚えている?きみの年上の彼女だよ!

元気にしてる?

また、変な夢に悩まされたりしてないよね?

私はダングレッシヴ女子短大での生活に慣れて、元気にしてるから安心してね。』

俺はゆっくりと、その手紙を手にとって、宛名をもう一度確認した。

【七瀬真衣】

ぼくは微かに微笑んだ。

              *

『大好きな真衣さんへ。

こんにちは。

ご無沙汰してます。

俺は中学卒業後、願望屋で働いています。

本当は高校進学という道もあったんですが、あれから中学に通いにくく、結局働くことにしました。

でも悔いはありません。将来的に真衣さんと働けると思うし、願望屋は結構楽しい職場だからです。

でも、困ったこともあります。何故か“僕”とキャラが被るという師匠(マスタ―)の理不尽な理由で(あっ、因みに師匠とは願望屋藤沢秋師匠のことです。これも義務付けらされました。)一人称を俺に強制させられました。いや、ホント師匠は理不尽です。よく真衣さんは今まで堪えれましたね(笑)

でも、意外といい一面もあります。

この間俺が雑用を任されて掃除してたんですけど、掃除終わった後事務所に戻ると彼黙ってお茶出してくれてたんです。

結構ベタで普通の行為ですが師匠がやると何故か途轍もなく凄いことに見えてしまうんですよね。

そうそう、昨日は面白いことを聞きました。

この願望屋は実は秋が譲り受けたものだと教えてくれました。

ご存知でしたか?

この先はこの便箋には書ききれないので、帰ってきたら話します。

まぁ、詳しいことは俺も聞けず仕舞いなんですけどね。真衣さんが帰ってくるまでに聞いておきます

楽しみにしてくださいね。

桃太もよく遊びに来ます。

最も彼は真衣さんが来るのを心待ちにしているようですけど(笑)

あっ、ぼくと秋の願望屋前で撮った写真を同封しておきます。

はやく勉強終えて帰ってきてくださいね。

また逢える日を楽しみにしています。   夾より』

ぼくは便箋を閉じ、願望屋の窓から空を見上げた。


この空が続いている限り

また、貴方に会えるだろう

この空で繋がっている限り

ぼくと君は繋がっているだろう


いつか会えるのだ――――


〜長い間ご愛読ありがとうゴザイマシタ。次回作も宜しくお願いいたします〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ