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*〜ぼく〜 自問自答

ガンボウ―――

誰にでもある欲。

その根底にあるものは

幸せだったり、嫉妬だったり、驚きだったり、

悪意だったり、策略だったり、陰謀だったりする

ぼくのガンボウは何なのだろう?

ガンボウを見つけるために、願望屋に委託する。

なんとも皮肉な話―――

ぼくは夢を見ていた。


ぼくがいる場所はすごく暗い場所だった。

周りには誰もいなくて、ぼくは一人ぼっちで座っていた。

けれど、何も見えないわけじゃなくて微かな街灯の光に照らされ住宅街が見えた。

時折、目の前の十字路を車が通過し、ぼくをヘッドライトで照らした。

『誰・・・?』

人影を見かけてぼくは訊ねた。

『誰でしょうか?』

彼もぼくに問い返した。

『ぼく・・・・?』

『ぼくでしょうか?』彼はそう答え、『僕―――君だよ』と言った。

『じゃぁきみはぼく?』

『ううん。君は僕であって、僕は君じゃない――――』

彼はその後、何か言葉を繋いだようだったけどぼくには彼の声は聞こえなかった。


ぼくは夢から目覚めた。

ガバッ――――

『ハァハァ』

自分の荒い吐息が聞こえる。うなじから大量の汗が噴出し、背骨を辿っていた。服は背中にべっとりと張り付き下着も汗でぐしょぐしょにぬれていた。

ぼくは溜息をつくと、ベットから這い降り落ちていた服を手にとって、風呂場へ向かった。

そして、軽くシャワ―の蛇口を捻った。

『・・・・・』

ふと、手が目に留まった。無数の切り傷が痛々しく刻まれている。未だに瘡蓋が取れてない生々しい傷跡は一昨日きったものだ。

ぼくはカウンタ―に手をやり、ナイフを手に取った。

ううん。ダメだ。ぼくは首を振ると、またナイフをカウンタ―に戻す。

どうしてこんなにも悲しいのだろう?

どうしてこんなにも虚しいのだろう?

ぼくは誰なのだろう?何故いるのだろう?いることに意味はあるのだろうか?

涙が目から溢れ出た。

わけがわからなかった。

幼稚園児でも答えられそうな単純な疑問。その答えが得れなくて今ぼくはもがき苦しんでいる


何故だ?


ぼくは、蛇口を再び捻ると風呂を出た。


虐められているわけじゃない。

友達がいないわけじゃない。

別に親が怖いわけでもないし、冷たいわけでもない。

お金が無いわけでもない。

必要最低限度に欲しいものは全て揃ってる。

成績もある程度取れてる。


何故だ?


風呂から出た俺は再び自問してみる。

幾度も問うてみたけれど、答えは―――帰ってこない。

居場所の無い、この孤独。

ただ、虚しかった。

『夾くん!!!』

外で俺を呼ぶ声が聞こえた―――

仕方なくぼくは皺皺のシャツに袖を通し、手元に置いてあるバックを取り上げると玄関から飛び出した。


ふと書いてみたけれど、もしかしたら、迷走するかもしれません。そのときは、皆さん気長に待っていてくださいね

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