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Future  作者: 浅咲夏茶
5th Chapter;Unpleasant memories of heroines.
64/127

Target:Rina and Rina father Ⅱ./episode63

「いてて……」

 西條家の豪邸に入って直ぐ、咲希さんは会長の手当てを受けていた。血などは出ていなかったが、それでも歯を食いしばって片目をつむっている姿からは、どれほど痛かったのかがひしひしと伝わってくる。

「やあ」

「嬢? ……凛様をお呼びになったのですか?」

「そうだ。咲希がベランダから落ちちゃったからさ、代わりにダンス踊ってくれる人、そして代わりにボクの世話をしてくれる人を選んだんだ」

「一番親しいから……でなく、単に嬢が凛様を好きだからでしょう?」

「なっ、ぼ、ボクは別に……」

 僕は二人について行けなかったので、途中で話を自分のペースに戻そうとして、話の途中に割り込んだ。

「――結局、ダンス踊るんですか?」

「いや、絶対に踊るとは限らない。今日の夜会は、ボクのお父様の誕生日会だからね。……まあ正直なところを言えば、凛君にボクに世話をして欲しかったから……さ。――べ、別に如何わしいこととか、そんな事は考えているわけじゃないよ? ……ま、まあ行こうか」

「行く、って何処に?」

「『お父様のところ』にだよ」

「……え?」

「――あのね? この前生徒会の一件あったじゃんか?」

「マドレーヌさんが来た時ですか?」

「そう。……で、あれをボクがお父様に話したら、『本当お前は凛とか言う奴の嫁になりそうだなあ、将来。他の男の話題はないのか?』とか言ってて、色々と誤解を招いているというか……なんというか……」

「じゃ、じゃあ会長が僕を呼んだのって……」

「一つにお父様からの誤解を解くためってのがある。……あ、でもボクは凛君のこと嫌いじゃない……からね? むしろ好きだよ。ライクの意味で」

「ライクって……」

「――で、でも」

「え?」

「世界中の男の子の中で、凛君のことが一番……好き……」

「な……なっ……何を言って……」

「ライク、だからな?」

「そりゃあライクですよね……あは、あははは……」

「さてと。行くかね、お父様の部屋に」

「会長のお父さんってヲタクなんですよね?」

「ああ。財閥のトップのくせに、恋愛ゲー大好きの父親だぞ」

「……なんだそれ」

「そのせいか、ボクは昔から他人の恋愛話には軒並み外れた興味を持ってしまってね。……エロゲに関しては、まだ抵抗感はあるね」

「そうですか……」

「まあ、ね。けど別に、顔が悪くなければ大丈夫。性格が良ければ大丈夫」

「前者は傷つきますよ……」

「凛君は『女々しい』からね。女の子に生まれたほうが絶対……」

「姉ちゃんによく言われていたことを言わないでください……」

「ご、ごめん! ……まあ、まだ昼の2時前だし、くつろいでも良かったんだけどねえ。今日はパーティーだから、ちょいと急ぐよ」

「……はーい」

 会長は少し歩くペースを早めたので、会長の導く方向に僕も少し早めのペースで歩いた。……しかしまあ、流石は豪邸だ。床には赤いカーペットが敷かれており、素晴らしい絵画が左右の壁に飾られているのだ。


 ***


「――失礼します」

 会長の挨拶に続いて、僕は一例をした上で会長のお父さんの自室へと入った。中は、至って普通……というわけではなかった。大量のアニメのポスターが天井、床、壁、箪笥、至る所に貼られていたのである。会長によれば、会長のお父さんはこの部屋とは別にもう一つの部屋を持っているらしいが、そこは会社の偉い人を招くための部屋なので、自分の趣味にひたれる部屋の方に案内されたそうだ。……しかし、西條家の亭主がこんなでいいのか、とも思ってしまう。

「――早速だが、この写真を見て欲しい」

「こ、これは……」

 白色のアルバムの表紙に、「西條里奈 記録3」と手書きで書かれていた。恐らく、この文字は会長のお父さんの字であろう。

「このホワイトアルバムに、会長の小さな頃の記録がある。例えばこれとかな」

「……え」

 会長が執事服を着ている……だと?

「あの、一ついいでしょうか?」

「なんだね?」

「な、なんで会長が執事服を……」

 会長のお父さんが咳払いをした。その上で、会長のお父さんは目線を下にむけて、アルバムを見ながら僕に説明をしてくれた。

「――東條マドレーヌとは面識があると聞いているが……本当か?」

「あ、は、はい……」

「このことは、東條家と密接な関わりを持っている」

 再度会長のお父さんは咳払いをした。その後、唾を呑んで話を再開した。

「――昔、東條家と西條家は同じ一家だった。『中條』。それが俺の元々の苗字だし、里奈も俺と同じ名字だった。……里奈が小さいころは、マドレーヌが小さいころは、互いに遊んでいたんだ。変な敵対心を持つこともなく。 けれど、一変するんだよ。今の東條財閥のトップである、俺の元嫁が浮気していた。……それも、娘の通う学校の、娘のクラスの担任と」

「……」

「それで、俺はあいつに別れを申し込んだ。それ以来、東京に居た俺らは『中條』を名乗ることを禁止され、『西條』と名乗ることにした。それに、拠点も神戸に移した。離婚したのが里奈が小5の時で、それから2ヶ月弱で拠点を変えた。浜松、名古屋、京都、大阪、神戸とな。それで、最期の神戸に来た時、向こうからの連絡が途絶えたことを理由に、俺は拠点を変えることをしなくなった」

「……でも、それでも、よく大きな財閥ってことがバレませんでしたよね」

「そりゃあ、『中條』の苗字はマドレーヌ側が貰ったからな。実質、今の中條家は今の東條家である。……東條の奴らは、東京で更に成長したようだ」

「……ひどい話ですね」

「ああ。そうだ。現実ってのはな、報われねえんだよ。何をしても、圧倒的な差がある。……ああ、これだけだと里奈が執事服を着ている理由としては相応しくないよな。……じゃあ、何故なのか言おう」

 僕はゴクリと唾を呑み、会長のお父さんが一体何を言ってくるのか注目する。

「――里奈が4歳の時くらいから、東條のトップは夜逃げや援交をしまくった。結果、妊娠したんだが、中絶させてな。それ以来、そいつは子供を産めなくなった。結果、里奈かマドレーヌ、どちらかには将来『男になってもらおう』という決断が下されたのだ。…‥そして、選ばれたのが」

「会長、だったんですか」

「ああ。だから、こうして執事服を着ている写真がある。何しろ、里奈は令嬢という肩書を捨てなければいけなかったのだから。今じゃ、なんとか俺が西條財閥を立てなおして、里奈にも『自分が令嬢である』という自覚をもてもらうようにしているけど、その当時はそんなん出来なかった」

「執事服ということは、『自分は令嬢ではない』という事を示すためのことだったんですか……?」

「まあな。それから、離婚を通し、里奈には『もう男装しなくていい』と言った。けどな、里奈には早々女として生きていくのは大変だったわけだ。小さい時に植え付けられたことっていうのは、大人になってからそれを取り除くには時間がかかる。小5の時、俺が言った時には手遅れだったんだよ。きっと」

「……えとじゃあ会長が男装姿をやめたのって、一体何歳の時……」

「15歳だ。中学校卒業と同時にやめた」

 なるほど。つまり、会長がもし高校で男装姿で登校していたら、実は女の生徒会長、なんていうこともできたんだろう。……まあ、会長だってやめるのには勇気が、努力が必要だったのだろうし、その努力は認めないと。

「――それでだ」

「?」

「……君には4人の幼馴染がいると聞いた。里奈は、これまで一度も修学旅行に行っていない。小学校、中学校は男として過ごしていたため、風呂というのがあったので行かなかったし、高校の時は、わざと風邪を引いた風にして休んだ。……なあ、凛君」

「な、なんですか……」

「12月8日、文化祭の代休の日に皆で修学旅行をしてきてくれ」

「え」

「場所はどこでもいい。金なら100万円程度軽く用意してやる」

「ひゃ、百万……!?」

「ああ。……頼む」

 会長のお父さんは、椅子から降りるとその場にしゃがみ、正座をしたかと思うと、そこから頭を下げ始めて土下座をした。

「――このとおりだ」

「い、いやあの、会長のお父さんにそんなことされなくても、会長のためなら全然……」

「そうか。なら、至急100万円用意したいと思う。……あと、俺のことは『玲紀れいき』と呼べ。俺の名前は『西條玲紀』だ」

「あの、年上の方にはやっぱり『さん』を付けないと……」

「そこは好きに工夫しろ。俺は敬意を払わない男は嫌いだ」

「は、はいっ! ……じゃ、じゃあ玲紀さん」

「なんだ?」

「しゅ、修学旅行の件は承りました!」

「そうか。……なら、俺からの話はもうないといっても過言ではない」

「は、はい」

「それじゃあ、また夜会でな」

「はい!」

 一礼して、僕は玲紀さんの部屋の外へ出た。勿論、会長と一緒に。でも、会長には笑顔がなかった。顔を真っ赤に染め上げ、こちらを一向に見ようとしない。……何故だろうか。

「あ、あの会長?」

「ボクの恥ずかしい過去を凛君に知られた……」

「いや、普通にあそこに写っていた会長も可愛い……いや、格好良かったです」

「お世辞はいらないよ」

「お世辞なんかじゃなくて、普通に可愛いです」

 会長は照れてしまって、僕の背中にくっついてきた。……いい香りがする。首に会長の髪の毛が触れているからだろうか。そこからそのいい香りが僕の鼻の方へ流れ、脳内を刺激する。

「エリザちゃんみたいにくっついてみたけど、どう……かな?」

 めちゃくちゃいい香りがしてる、なんて言えるはずもないし、それくらいなら、お世辞でも『おっぱいおっきいですね』とかさ、ちょこっとスリルあるところいきたいもんだ。……けど、そうもいかないのが現実ってものである。ならば、自分の本心を伝えるべきか? ……無難じゃねえよ、それ。

「めちゃくちゃいいにおいがします……」

「理性はどう?」

「『調子はどう?』みたいに聞くのやめてください」

「べっ、別にそんな風に聞いたわけじゃない……からな。勘違い、すんなよ」

「恋の真似ですか?」

「そうだ。ツンデレっぽいところが似ているだろう」

「でも、恋特有の力の強さがないんですけど……」

「そりゃあ、ボクは『執事』として6年弱仕事をしていたけれど、力で解決する事はしていなかったからな。……つか、ボク以外にもSPみたいなのが居たから、守られていたんだよ」

「へえ」

「なんだよ」

「何でもないです」

「なんか言いたそうな顔しているのになあ」

「してないしてない」

「ふーん。……まあいっか。んじゃ、部屋に案内したんだけど……」

 会長が執事を探す。

「お嬢様。今、お伺いいたしました」

 丁度通りがかった執事は、会長を見つけた途端にそう言って近づいてきた。

「えと、凛君とボクを、部屋に案内……してくれ」

「かしこまりました」

 なんで会長は照れているんだろうか。……まさか、この照れているのには何か理由があったりするのだろうか。もし仮にそうだとすれば、まさか――。


 ――会長と一緒のベッドで2人きり、とか?


 ***


 予想的中だった。

 一つのベッドに、一つの毛布。そして、その隣には前回同様、ゴムが置かれていた。……しかも、今回は何故か『箱』の状態であり、僕と会長は戸惑いを隠せなかった。

「あ、あの……」

「はい、何でしょうか?」

「こ、これって……」

「これは、玲紀様が計画なさったもので、『二人きりの愛を育んでいただきたい』という意味や、『愛の結晶を作って欲しい』という意味が込められているそうです」

 僕も会長も唖然とするしか手はない。部屋に連れられてきたかと思えば、まるでその部屋は『ラ●ホ』の一室のような感じに整えられていたのだ。

「――それでは、お二人の時間をお過ごしください」

「えっ、ちょ……」

「失礼いたしました」

 すっ、と音を立てないようにして、その執事さんは部屋から出て行った。つまり、この部屋に今居るのは僕とボクっ娘会長だけ。……しかも、めちゃくちゃいいニオイがするというのはさっきと変わらないし、このままではこの前と同じ過ちを犯しそうで怖い。

「……ねえ、凛君」

「何ですか?」

「今日の夜会でドレスを着るんだけど、まだ試着してないんだよね……」

「あの、まさかとは思いますけど、僕に手伝えと……?」

「うん。出来れば、ね。……でも、こ、こーふんすんなよっ!?」

 この前の一件もあったからな。会長も、少しは分かっているんだろう。僕にも『性欲』というものはあるし、理性で抑えきれなくなる程度の誘いは、してはいけないんだということ、そういうのを学んだと思う。

「――じゃあさ。先に、執事服を着て欲しいな……なんて」

「執事服? ……そういえば、夜会の席では執事って約束でしたっけ?」

「忘れたよ、そんなの」

「……なんてこった」

「でも、執事服でお願い……します。……か、仮にボクと凛君が『彼氏彼女』の関係だったとしたら、別に執事服を着る必要はない。お父様からスーツを借りればいい。……ちゃんとネクタイは締めてね。でも、今のボクと凛君との関係は、『彼氏彼女』じゃなくて、『親友』くらいじゃんか」

「正確には、『恋人未満友達以上』ってことでしょうかね……?」

「ぼ、ボクと凛君は『トモダチ』。……『親友』じゃないのか!?」

「……確かに、お互いに家に行き来しあってる時点で『親友』かもしれないな」

「それに、凛君はボクの恥ずかしい過去や、如何わしいところまで知ってるし……」

「い、如何わしいって、会長何言って……」

「こ、このゴムってさ、絶対咲希がお父様に言ったからこうなったんだよね?」

「見た奴は咲希さんくらいだろうしね」

「……ああ、思い出すだけで恥ずかしい」

「恥ずかしがっている会長も好きです」

「なっ……! ……ばっ、ほら、着替えるぞ」

 会長は、何かを隠したようだった。あんまりこれ以上触れても、後々会長に睨まれるんだろう、恐らく。そんなことを考えると、やっぱりこれ以上触れるのはよしておいたほうがいいな。危険を顧みずにするなんて、そんなの命綱なしでビルとビルの屋上の上のロープを渡っているようなものだ。


 会長から執事服を渡された。

「コスプレ用の執事服をお父様から貰ってきておいた」

「会長ってそういう趣味……?」

「違うよ! ……ボクが凛君に電話を掛けて、切った後直ぐに交渉に行ったんだ。そしたら、直ぐに『もってけ! セーラーふくでもメイド服でも!』と言ってさ。交渉なんてしなくてよかったんじゃないかなあ、って」

「なんだそのエピソード」

「……さあね。……あ、執事服ちゃんと着れる?」

「着た試しがないので……。恋にさせたことはあるんですが」

「そうか。まあでも、基本は制服と同じ感じでいけるから」

「へえ」

「……6年も執事服着てたんだ。少しはボクの言うことも聞け」

「へー」

「……やる気ないだろ」

「あ、ありますよ!」

「あと、眼鏡とか、白手袋とかもちゃんとあるからね」

「お、おう」

 意外としっかりとしてるんだな。……全部用意されているって意味で。


 ***


「似合うなあ」

「そうか?」

「ああ。……ただ、恐らく君がその姿でお父様と会話してると、絶対にホモって思われると思うなあ。……やっぱり、凛君の顔は女っぽいや」

「会長、そういうの傷つきますからね!?」

「ごめんごめん。……でも、物凄く格好いい」

 会長が凄い笑顔になっている。……もしかして、会長ってBLが好きな腐女子だったりするのかな? ……でも、それはないか。部屋にBL本が置かれている感じもしないし、なんつうか、本当整理されてる部屋って感じだ。

「じゃあ、次はボクの番だね……。あ、あっちむいてろ……」

「別にいいじゃんかー、減るものじゃないんだし」

「あ、あっちむけっ!」

「はあ……」

 会長は、僕に目隠しをさせて、部屋の外へ出るドアの近くに立たせた。こうすることで一体何があるかというと、例えば玲紀さんが入ってきた時、着替えている会長を100%ではないが、見てしまう確率を減らせる。また、僕が入ってきた人に倒れていく、倒させられたなら、誰か来たって意味なので、直ぐに会長にも分かる、そういうことも考えて会長はそういったそうだ。


 ***


「いい、ぞ……」

 会長が僕の方に近づいてきて、僕の目隠しを取ってくれた。目の前には、美しい黒を基調としたデザインに基調としている黒の色のバラが入った、少しエロティックなドレス、そしてミニハットをのせて、分けた髪の右側の方にヘアピンが付けられていた。……しかしまあ、第一印象を言わせていただきたい。


 エロい。


 その一言だけである。

 何しろ、黒を基調としたドレスは、胸の谷間がめちゃくちゃ大きく見えるようになっているのだ。……もしかして、パッドでも入れたのか?

「あの、会長。失礼かもしれないんですけど……」

「ん?」

「胸になにか入れませんでした?」

「……入れた。……このことは、秘密だぞ」

「会長って何カップでしたっけ?」

「C……です。で、恋ちゃんよりもちょい大きめに見えるEにしてみた」

「会長って意外と恋のことをライバルと思ったりしてます?」

「何の?」

こいのライバルです」

「なっ、そっ、そんなわけ……。ボクがそんなわけない……だろ」

「でも、会長可愛いから、直ぐに彼氏の一人や二人、作れると思いますけど」

「……ボクは、そんな簡単に人を捨てたりなんかしないよ」

「そういう所は結構固めているんですね、自分の意志」

「そりゃあね。小さい頃に色々と経験してるからさ。……へへ。んじゃ、何する? ……えっちなことはなしだぞ?」

「えー」

「期待すんなバーカ」

「なっ」

「じゃあ、適当にアニメでも見ますか」

「か、会長ってアニオタだったんですか?」

「ヲタって訳でもないけど。……丁度、生放送でアニメ一挙放送やってる」

「土曜日だもんなあ。……で、何のアニメ?」

「ほい」

 会長が僕にそのアニメの説明を見せてくれた。……が、そこには、『※18歳未満の方はご試聴できません』との記述があり、僕がそれを会長に伝えた瞬間、会長は「なっ……」と悲しみの表情を見せていた。

「うぅ。……じゃあ、ゲームだな」

「会長の部屋ってゲームあるんですか?」

「あるっちゃあるんだぞ。HDMIのケーブルを常時繋いでいないだけで」

 ぐるっと部屋を見渡してみると、やはり何処にもテレビやら、据え置き型のゲーム機なんかは置いていない。……HDMIということは、つまり『据え置き』と僕は推測したのだが、それは間違いだったのか?

 ――とおもった矢先、会長が箪笥からテレビとHDMIケーブル、そして位置世代前の据え置きゲームハードを取り出した。

「これがボクのゲーム機だ」

 白い布のようなもので包装されているハードを取り出すと、会長は自らの息を機械に吹きかけた。そして僕にコントローラーを渡し、カセットをカセットの挿入口に入れた。

「――さあ、ゲームをしようか」

「ああ」

 会長はテレビの電源を入れ、ゲームを立ち上げて、コントローラーの設定をしてくれた。……こういうお節介屋なところも、会長のいいところの一つだと僕は思いながら、経過していく時間ときを考えていた。


「えいっ!」

「おらっ!」

「ああっ!」

「お返しだっ!」

「うわあああああっ!」


 屋敷の外まで、僕と会長がゲームを楽しんでいた時の声は聞こえていたらしい。

 恋を『こい』と読むか『れん』と読むかで、この物語は変化しますよね。

「こいのライバル」なのに「れんのライバル」って読んだら、「じゅ、柔道の相手!?」って思われますしね。


 この作品の中だと、恐らく


 エロ担当=エリザ

 ツンデレ担当=恋

 お嬢様=里奈


 ですよね。……うーん、じゃあ『マドレーヌ』は一体何処に? あと、『ボクっ娘』はいても『実は女の子』が居ないってことに今気づいた件。


 書きなおすのも大変なので、この設定で続けます! 今後共、お願いします!


 そして、このepisode63、なんと『空白ありで8000文字』、『空白なしで7700文字』という、キリの良い数字になっています! これも何かの運か!?

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