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Future  作者: 浅咲夏茶
5th Chapter;Unpleasant memories of heroines.
53/127

Target:Nyx and Rina./episode52

 ボクっ娘最高! 隠れお嬢様最高!

 というわけで、そんな方へ、ちょっとエロデレになった会長をお届けします。……最後の方は、結構意味深な話が続くので、エロい話が苦手な方はそっと戻るか、episode53へ飛んでください。

「……ご主人様。顔を赤らめて、どうかされましたか?」

「い、いや……」

 夜11時10分くらい。会長が戻ってきて、僕とニュクスが先に風呂に入ることになったのだが、これがまた僕の心を揺さぶるのだ。浴室との隔たりを作っているあのドアを超えた先に、会長が着替えているわけである。そして、今人間状態のニュクスがすぐ近くにいて、僕の様子をうかがっているのだ。

「――そ、それより患部は大丈夫か?」

「大丈夫です。今、人間状態なんですが、魔力を一時的に使えてみたいで、その時に全回復したみたいです。……凄いご都合主義的な話ですよね、ご主人様」

「まあ、『超展開=ご都合主義を入れた結果』とも解釈できるっちゃできるからな。小説にご都合主義は有りなんだよ。それこそ、フィクションなら尚更」

「へえ。流石はご主人様です。――それで、身体はどっちが先に……」

「先にお前洗えば?」

「――えと、私の願望的なもので申し訳ないのですが、ご主人様……」

「ん?」

「わ、私の身体を洗ってくれませんか……?」

 ニュクスが僕を見つめる。女神だから、人間じゃないから、とニュクスの方をじいっと見たのは多くなかったが、いざ人間になったニュクスを見てみると、「もうこいつ女神に戻らなくていいんじゃね?」とも思ってしまう。

 それに魔族と主人でない限り、デビルマシンを用いた心の会話はできない。つまり、今ニュクスのことを考えたところで、ニュクスにはそれが一切聞こえないということになる。……シルフやサタンらには丸聞こえだが。

「――ぐ、具体的にはどんな風に?」

「――か、患部が治ったとはいえ、タオルとかでゴシゴシするんじゃなくて、て、手で優しく撫でるように洗って欲しいといいますか……」

「手で……だと?」

 唾を呑む僕。目の前に居るのはニュクスなんだぞ。今は人間だが、元は僕の悪魔で女神。……変なことを考えるんじゃない! 煩悩よ、早く去ってくれ……!

「わ、分かった。……じゃあ、上がるぞ」

 僕が先に上る。極力後ろを見ないようにしたが、どうしてもニュクスの裸体が目に焼き付いているので、脳内で色々と考えてしまう。

 シャワーの方へ連れて行って、定位置に付いた僕は、股を閉じてしゃがんだ。理由は察していただきたい。そして、タオルをニュクスから受け取ると、最終確認を取った。

「……いい、のか?」

「わ、私はご主人様には逆らえないので、嫌ならご主人様は……」

「そうじゃない。お前は、してほしいのか? それでいいのか?」

「い、いいです……」

「じゃあ、髪の毛をまず洗うぞ……」

「う、うん……」

 シャンプーを手に取る。まあ、こういう美容とかに関しては、成績優秀とはいえ、僕は全くもって分からないのでニュクスに聞きたかったのだが、ニュクスは相当顔を真っ赤にしていて、聞くことも出来ないような感じだった。

 泡立たせて上で髪につけていく。櫛とかを使うと尚いいのだろうけれど、その櫛がないからどうにもならない。……爪で頭皮を傷つけぬようにやっていこう。女は髪が命、とよく言うからな。一応ニュクスも女なわけだ。

『流石は我の凛だ!』

『爆発しろ』

 サタンとシルフがニヤけ声でメッセージを送ってきた。……こんな時に。

 でも、それがあったからか、ちょっと気持ちが和らいだ。

「どうだ? 痛くない?」

 指の腹を上手く使って、出来る限り負担をかけないように洗ってみる。時々、ニュクスの髪を撫でてみるのだが、やはりサラサラしている。目をつむり、自らの裸体を余すところ無く、見せつけているその姿は、めちゃくちゃエロい。……そして何気にニュクスも巨乳、とまではいかなくとも、Cカップ程度の並乳で有ることがわかった。……姉ちゃんや美来よりは、確実に大きい。

「じゃあ、流すよ?」

 シャワーを持って水を出し、ニュクスの髪を撫でる。……これ水じゃね?

「ひゃ、ひゃあっ!」

 ブルブルっとニュクスの身体が震え上がった。ニュクスの身体に鳥肌が立つ。その震えは、僕の手でも感じることが出来た。それだけニュクスはびっくりした、とも解釈可能だ。

「ご、ごめ……」

「ご、ご主人様、しっかりしてくださいよ……」

「……悪い」

 謝った上で、僕はニュクスの髪を撫でるようにして、シャワーから40度程度のお湯を出して洗った。ニュクスは驚くことはなく、それといった反応をとるわけでもなく、ただただ流れていくシャンプーの泡が目に入らないよう、目を閉じていた。


「タオルで拭けよ」

 洗い終わり、僕がタオルを渡す。ニュクスは僕からタオルを受け取り、顔を左右に振った。水の滴が僕の方に飛んできたが、ここで変なことを想像するのは変態である。……まあ、僕は性欲はあっても変態ではないからな。変なことは想像しない主義なんだ。……落ち着け、僕。

「じゃ、じゃあ次は……身体、か」

「よ、よろしく……」

 ニュクスの台詞を途中で切り、僕は手にボディソープをつけてそれをニュクスの背中に付けた。ニュクスは付けられた瞬間、ちょっと驚いていた。

「――せ、背中だけじゃなくて、前の方も……」

 途中でニュクスがそう言ってきたので、僕は腹だけ洗ってあげることにした。流石にこれ以上はやばい。……やっぱり、ニュクスは夜の女神だけ有る。恥ずかしい、とかそういうことに関してはあんまり抵抗がないようだ。けど、話し方は凄い清楚というか。……まあ、そんなところだ。

「――お、お腹だけじゃなくて……その、胸とかも」

「む、胸……?」

「い、嫌なら別に……。ご主人様にお決めいただく事なので――」

「お、お前がいいなら……や、やってやるよ」

「じゃあ、お願いします……」

 お腹から手を上の方へと動かしていく。僕の心臓は、バクバク言い始めている。男にはない膨らみがすぐ上にある。けれど、ゆっくりと動かしていく。

 ――その時だった。

「り、凛君……!?」

「か、会長……」

「や、やっぱり凛君も野獣だったんだ。……しかも、悪魔に欲情するような」

「ち、違っ……」

「――言い逃れは出来ないよ?」

「いや、本当にこれは……」

「――問答無用だ!」

 僕は意識を失った。目の前が真っ白になった。それなりの痛みに襲われつつ、ここで死んでしまうんじゃないかと思いながら。その場でバタリと倒れたまま。


 ***


「気が付かれましたか」

「こ、ここは……。それと、貴方は?」

「私ですか。私はこの西條家の嬢のメイドをしております、下の名を咲希さきと申します。……嬢とは生徒会で色々と関わりを持っているようですが」

「……一応生徒会メンバーですし」

「けれど、他の女とイチャついていたらしくて、嬢が怒ってしまってましたが」

 他の女――ニュクスか。……ん? ニュクス?

「にゅ、ニュクスは何処へ……」

『ここです』

「もしかして、魔法陣に?」

「そうです。女神としての能力が戻ったので戻られました」

『そうですよー。この声聞こえていないんですか?』

『聞こえてなかった』

『じゃあ、もういいです』

『ちょ、キレんな……』

『キレてないです。……もう私寝ます』

 というと、ニュクスはすぐに眠りについたようで、一切の応答をしなくなった。……キレたのかな、やっぱり。……というか、会長の誤解を解かないと。

「さ、咲希さんでいいですか?」

「私の呼び方はご自由にお願い致します」

「じゃあ、咲希さん。……会長は何処に?」

「嬢はすぐそこに居ますよ」

「え」

 咲希さんが指差す方向を見る。……居た。会長の姿がそこにあった。けど、会長は黒いものを目に巻いている。恐らく、それは布で、目隠しの役割を果たしているのだろう。……けど、なんでそんなものを?

「――な、なんで会長が目隠しを……」

 咲希さんに聞こうとしたのだが、咲希さんは居なくなっていた。

「う、嘘だろ?」

 と同時に、外から遠隔操作だろうか。部屋が暗くなっていく。

 ある程度のところで暗くなるのは止まったが薄暗い。ここでスマホをいじっていたりでもしたら、殆どの確率で視力を落とすだろう。

「――ここで、寝ろっていうのか?」

 そうだろうな。布団が2つ有るわけではないし。目の前に有るベッド、そこに目隠しをしながら寝ている会長……。一つしか無い。一人しかいない。

「か、会長。……起きてます?」

「起きてる」

 返答が聞こえた。けれど、目隠しを外す素振りは見せない。

「あの、目隠しは……」

「ば、罰受けてるんだ。お、お父様に通報されたみたい。咲希によって」

「咲希さんが、か」

「それで、罰として夜の間目隠しをして、彼から何をされても抵抗するな、と言われてだな……。ま、まあ凛君がニュクスと戯れていたのは事故なんだよね?」

「じ、事故ってことは……」

「にゅ、ニュクスが誘ったんだよね?」

「――もし僕がニュクスを誘った、って言ったら?」

「ニュクスはボクに返してもらうよ」

「そうですか」

「で? 凛君から回答を聞いていないんだが……」

「にゅ、ニュクスが先に誘ってきました」

 事実を言う。会長は、目隠しをしたまま「そう」とだけ言った。

「それで、会長。……『何でも』とか言っていたから一つ聞きたいんですが」

「な、何かな?」

「エロいこととか、そういうのもOKですか?」

「い、所謂『本番』と言われるものをボクとしたいのか?」

「ほほほほ、本番っ!?」

「め、目隠ししたボクを犯すなんて、き、君は実に変態だな……」

 会長をじっと見てしまう。……いや、会長は僕の視線に気づいていないはずだ。目隠しをしているのだから。というより、会長は僕をバカにしているのか? それとも、僕に怯えているのか? あの台詞からは2つのどちらかの意味があるようだが……。声も途切れ途切れだから、怯えているのか?

「か、会長。ご、誤解しないでください! ……僕は確かにまだ童貞ですよ。で、でも、目隠しした会長を犯すなんて、そんなこと出来ません」

「本心じゃないでしょ、それ」

「うぐっ……」

「図星か」

「に、ニヤけないでください! 罰としてコスプレをしてもらいますよ?」

 丁度、さっき咲希さんが着ていたメイド服を思い出して、会長に奉仕してもらうのもいいんじゃないかと思い立った僕は、咄嗟にそういった。

「こ、コスプレ?」

「猫耳、メイド服、目隠し、ポニテで、僕を『ご主人様』と言ってください」

「嫌だよ!」

「――じゃあ、会長」

「ん?」

「僕にご奉仕してくださいよ」

「ほ、奉仕ってどういう……。ま、まさか性的な方じゃないよね?」

「まさか。……メイド服でご主人様と言えばすぐ終わるのに」

「少しはメイド服から逸れろバカ!」

 僕を叩こうとしたらしいが、そこには僕はいない。叩いたのはベッドである。

「何ベッド叩いてるんですか」

「こ、これは……」

「じゃあもういいです。僕のことを『ご主人様』と呼んでください」

「そ、それは財閥令嬢のボクを貶めようとしているだけなのだろう?」

「――違う。なんかさ、たまには会長にも『甘えること』を知ってほしいって思っただけ。いっつも、僕達を引っ張ってるのは会長だからね」

「『足を』引っ張ってるわけじゃないよな?」

「自分で自分を貶めるんじゃない。全く」

「で、でも心配してくれたんだ……。有り難うね……」

 デレか? ……いや、別に僕は会長を攻略しているはずではないが。会長はアレだろう? 『エロゲに出てくるし、ヒロイン攻略中のストーリーにも出てくるけど、一作品目ではサブキャラクターなので攻略できないけど、2作品目でメインキャラ入りして攻略可能になる』的な感じのキャラだろう?

 ……でも、正直Meta2fって恋やエリザより会長のほうが話の中心に居る気がする。魔族討伐の時とかは特に。……それに、仮想デートもしてくれた。

 ……あれ? これ、もしかして僕が攻略されてるんじゃね?

「嬢。メイド服、猫耳、猫のしっぽ、ヘアゴムをご用意しました」

「さ、咲希さんっ!?」

「なんでしょうか、凛様」

「そ、そんな道具一体どこから……」

「衣服室です。1000点以上もを数えるほどの衣服が収納されている部屋です」

「そ、そこからコスプレ用の道具が……」

「はい。嬢のお父様は大のアニメ好きでして。コスプレにも興味を持たれております。ですからコスプレグッズが数多く部屋にあるのです」

「僕は衣服室が何処にあるかも知らないような奴だし、会長のお父さんにも会っていなからわからないけど、凄いんだな、金持ちって」

「けどその反面、狙われると大変だから嬢は隠しているんです。今日、三宮駅に来るまで迎えに行きましたが、あれだって例外です。極めて異例なんです」

 あんなに豪華な車が来たら、どこかの国の王族が来たのかと思ってしまうもんな……。けどまあ、ああいう豪華な車に乗れただけでも僕は幸せ者か。

「それでは、凛様。また何かございましたら、飛んできますので」

 深々と頭を下げた後、咲希さんはドアを閉めて廊下へと出て行った。

「――結局、僕が指定したモノとプラスアルファでなんか来たけど……」

「ぼ、ボクは絶対にそんなの着ないんだからな!」

「猫耳はいいでしょ?」

「う……」

「それに、この部屋にはワイシャツが有るようなので、裸ワイシャツお願いします。……あ、会長が着替えている間、僕はちゃんと反対側向いてますから」

「……じゃ、じゃあ」

 会長が折れる形で、僕の言ったことを受け入れてくれた。その後、会長の目隠しを外し、僕は後ろの方を向いた。


 ***


「こ、これは……」

 唾を呑む僕。目の前には裸にワイシャツの会長の姿があった。当然『裸』の上にワイシャツを着ているため、下着は一切つけてない。それに、ワイシャツの第3ボタンまで開いているため、胸の谷間が見える。

「顔を埋めたいなあ……あ」

 心のなかで抑えておくはずだった言葉がついつい癖で出てしまった。

「や、やっぱりそういう……」

「ご、誤解だ!」

「でもまあ、いいや」

「え?」

「気絶させちゃったし、何しろ、お父様に色々と言われたからね」

「そ、そうなんだ……」

「だからさ、いいよ」

「え?」

「今日、危険日だけどさ、いいや」

「ちょ、会長何言って……」

「ボクの心を弄んだ罰だっ!」

「ちょっ……」

 僕の視界は真っ暗になった。柔らかい感触が僕の頬を刺激する。

「会長何して……」

「今日は……一緒に寝ようか?」

 目隠しを取った後、裸ワイシャツで僕に笑顔を振りまいていた会長の顔は、今まで見たことがないくらいエロかった。

「――ねえ、凛君。今夜は長くなりそうだね」



 ***



 ――チュンチュン。

 小鳥の鳴き声が耳に聞こえてくる。11月26日水曜日の朝。あれから夜が明けて僕が目を覚ます朝6時半までの僕の記憶が無くなっていた。……違う。色々あったのは覚えているんだ。でも、何があったかは不明だ。

 目を覚ました時、隣では裸の会長が寝ていた。僕も服を着ておらず、目の前には俗に『ゴム』と言われるアレが入った箱が置いてあった。そして、ベッドには赤い血が少々残っていて、ベッドの上はちょっとイカ臭かった。

 会長の髪や顔には、謎のネバネバした白い液体が付着していた。そして、カーテンは締め切られており、ベッドの下にはワイシャツが落ちていた。

「おはようござ……失礼しました」

「え」

 咲希さんがドアを開けて入ってきたが、すぐに去っていった。

「ま、まさか……」

 近くの台に、誰かの手書きで文字が書かれていた紙が置かれていた。


『昨日はお楽しみでしたね。

 妊娠したら、責任必ずとるように。……避妊、したんだよね?』


 おっと。やばい。これ、もしかして一歩踏み間違えたらバッドエンドじゃね? ……一体、昨日行為が行われたかは分からないが、もし行われていたのであれば、早く記憶がほしい。そのためには、会長に起きてもらわねば。

「か、会長。起きてください」

「んー。……あ、おはよー」

「えと、昨日って何があったか……」

「覚えてないの?」

「何かあったと思うんですが、腰が痛いので……」

「ま、このベッドにある通りだよ。その紙にある通り。……分かるよね?」

「僕も高3男です。ひ、避妊とかは……」

「あ、それは大丈夫だよ! ……し、心配する必要はないよ?」

「よ、よかった……」

「り、凛君は下の方の口も使ったけど、上の方の口で出してくれたからね」

「な、何いってんですか朝から!」

「昨日の事実を言ったまでだ! ……き、昨日は、ボクが『下で出すな』って何度も言ったのに、全然聞いてくれなくて。……あ、でもなんとか上でボクが受け止めたんだけどさ、時間が足りなかった分が顔についちゃった」

「だから朝からイカ臭いのか……」

「そうだよ、全く……。やっぱり凛君は野獣だったんだね」

「ほ、本当にすいませんでした!」

「ボクも悪いよ。誘惑しちゃったんだもん。……でもなんか、分かった気がする」

「え?」

「凛って『ボクっ娘』とか、『胸』とか、『ちょいちょい自分を頼ってくれる』とか、そういうところに惹かれるような感じでしょ?」

「ま、まあ否定はできないが……」

「異常性癖の変態だよね」

「か、会長!? さっきまでのあの『慰め』ムードは一体どこへ……?」

「変態を慰めるなんて、そんなことはねえ? ……まあ、それでも生徒会メンバー同士、関わらなきゃいけないんだけどね。……でさ」

「ん?」

「今日一日、甘えてもいいかな?」

 上目遣い。……やばい。やばい。会長にさっきから僕に関しての様々なことを言われ、当てられてしまっている。このままでは、僕が本当に会長に攻略されてしまう。それこそ、弱みを握らてしまっている以上、会長からの攻撃を跳ね返すことは無理か……。

「ど、どうぞ……」

「じゃあ、今日の生徒会の仕事は凛君一人で頑張ってね!」

「なっ」

「嘘だよ。ほら、服着て学校行くよ」

「か、会長待って……」

「どっちが先に着替えられるかな! ボクは負けないからな!」

「か、会長、先にスタートするなんてセコ……」

「女の子に自分の子を孕ませようとするような奴に言われたくない!」

「は、はら……」

「バーカ!」

 会長は上機嫌だった。やっぱり、上機嫌で、嬉しそうな顔をしている会長が一番可愛いと思う。……昨日のあのエロくてめちゃくちゃデレていた顔も可愛いんだよなあ。……上目遣いの会長も可愛いんだよなあ。

「なにジロジロみてんのさ? なんかついてる?」

「なにもついてないけど」

「ついてるだろ、お前が出した白いやつ」

「こらああっ!」

「お前のせいだろ!」

 そんなかんなで、長い夜は終わった。途中で記憶は途絶えていたけど。

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