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青の受験応援

今日は公立の一般入試、だから俺とサエとフウちゃん+α、αはフウちゃんがつまらないから呼んだ助っ人、授業もやることないし、受験も終ってるからみんなで遊んでる、一応登校だけして帰って良いんだけどフウちゃんがつまらないという職権乱用により軟禁されてる

「あのぉ、私はココにいて良いんですか?」

「何、もしかしてコノミちゃん、私とトランプしたくないの!?」

そうαはコノミちゃん、3人でトランプしてもつまらないから緊急招集された、ってか早く俺達を家に帰してほしい

「はい、あがり」

「私も、また二人が残った」

俺とサエは毎回先にあがってるけど、フウちゃんとコノミちゃんは残ってる

「ババ抜きは終わり!次は大富豪やるよ!」

「サエ、どうする?」

「私は良いけど、なにやっても勝てないよ」

「だな、コノミちゃんは?」

「良いですよ」

何回やっても俺らが勝つけど、トランプは頭脳戦だからな。


「それ、ロンね」

「またカイ君?」

「フウちゃん悪いね」

ついに麻雀にまで行き着きました、フウちゃんの提案だからフウちゃんが知ってるのは分かる、俺とサエは10分でルールが頭に入った、問題はコノミちゃんがルールを知ってる事にビックリした

「コノミちゃん何で麻雀知ってるの?」

「ミッチーの家で働いてる人がやってるのをみてマスターした」

どんな仕事場だよ、しかもマスターするほどその輪に入ってるコノミちゃんが凄い

「こんなののどこが楽しいの?」

「サエちゃん分かってないな、お金がかかって無いからつまんないのよ、なんならお金をかける?」

「フウちゃん、それは犯罪行為だし、それに先生が生徒に麻雀を教えた時点で間違ってると思うんだけど」

「良いのよ!楽しい事は独り占めしちゃ悪いじゃない!」

そんな力説犯罪支援しなくても良いだろ、しかもその口ぶりだと犯罪に手を染めてるようにしか思えないんだけど…

“プルル…”

携帯の発信元はチカだ、受験が終わったのか

「はい、もしもし」

“終わったぞ、カイ”

「どうだった?」

“みんな問題なし!手応えあり”

「やったじゃん」

チカの声が心なしか元気がある、昨日はMAX LOWのテンションだったのに

「遊んでから帰るの?」

“まぁな、そっちはどう?”

「俺とサエとフウちゃんとコノミちゃんで麻雀中」

チカがみんなに麻雀をしてることを伝えると、笑い声が聞こえた

“誰の提案?”

「フウちゃん」

“そう、じゃあ夜には帰るから、バイバイ”

「じゃあね」

みんな受験から解放されて楽になってるんだろうな、受かれば良いな。


あの後、フウちゃんの蛇のような呪縛から逃げ出して、コノミちゃんを帰してからサエと一緒に帰ってる

「みんな受かれば良いな」

「受かるよ、だって立派な先生が二人もついてるんだから」

「俺とサエ?」

「うん」

「フウちゃんは?」

「あれはムードメーカー」

案外可哀想な事言うな、実際そうだけど口に出すとは

「みんな別々の道に行こうとしてるんだよな」

「こうやって皆で騒いでられるのも、後一ヶ月、なんだか悲しいね」

「大丈夫だよ、この島の思い出があれば、みんな繋がってる」

「精神論でしょ?」

「精神論だろうが根性論だろうが、俺は繋がってるって信じてるよ」

サエが鼻で笑った、その後に

「じゃあ私も」

そういって別れ道を俺とは違う方に歩いて行った。


さながら俺達の未来みたいに

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