白と赤の餅搗きツインズ
正月気分を満喫してる今日この頃、正月気分って言っても家でお正月番組みて、餅食って、ぐーたらしてるだけだけど、そして本日は市販の餅に飽きたから餅搗き大会、いつもの4人でぺったんぺったん
「よっしゃ、次行くぞカイ」
「まだ作るの?」
「当たり前だろ、さっきクラスの奴も呼んできた」
うわぁ、強引、既に3周目に突入してる、一回で2、3キロくらい蒸してるからかなりの量になる
「ユキ、悪いパス」
「了解ぃ」
ユキにパスをして俺は餅に味付け、にしてもあの二人餅搗き上手いな
「何であんなに上手いの?」
「小さい頃からよくやってたから。私の中では餅搗きツインズって呼んでるんだ」
確かに餅搗きツインズだな、手際が良いし、リズム感もバッチリ、最初から俺にやらせないでユキがやれば良かったじゃん
「初心者にはキツイよ」
「カイ君は頑張ったよ、ほら出来たお餅、きな粉やらアンコやら付けて」
俺はこっちの方が楽しいし楽で良いや、餅の味付けはきな粉、あんこ、ごま、いそべやき等々を作る予定、でも確実にクラスの奴が来ても食いきれない量になるのは明らか、持って帰ってもらうか
「カイ〜!」
ダイチと…、フウちゃんか、あの二人付き合ってんじゃねぇの
「よぉ、歳の差カップル」
「やだなぁ、違うよ」
「えっ!?私達のあの熱い燃えるような一夜は遊びだったの?ダイチ君、酷い」「いやいや!まだフウちゃんに指一本触れてないから!」
それにフウちゃん、それは男の言う冗談だし、アンタ先生だろ、もう少し自覚を持ってくれよ、でも、フウちゃんもダイチに慣れてきたし、はっちゃけてきたし、後者は先生にはいらないけど
「…シオリさん?」
「あら、マミコちゃん?」
何!二人知り合い!?でもフウちゃんは今年赴任になったからマミ姉が知ってるハズがないんだけどな
「知り合い?」
「うん、私のお兄ちゃんの元カノ」
『えぇぇ!』
ダイチと俺、絶叫、マミ姉とフウちゃんが知り合いってだけでもビックリなのに、マミ姉のお兄ちゃんの元カノ、それにマミ姉に兄妹がいたことにビックリ
「フウちゃんってこの島出身なの?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「初耳」
「シオリさんは私のお兄ちゃん初恋の人」
「あらそうなの、私も初恋よ」
かなりビックリ、でもダイチが可哀想、そりゃ初恋くらいしてない方がおかしいけど、よりによってこんなところに
「チカちゃんのお兄ちゃんも同級生だよ」
『えぇぇ!』
今回はフウちゃんも参戦、ってか気づけよフウちゃん、“潤間”なんてそうやたらめったらいないぞ、それに同じ島ときたら確定だろ
「潤間君が…」
「シオリさんこっちで先生やってるんですか?」
「そう、母校に赴任されちゃった」
二人で盛り上がってると、ゲンとユメちゃんが来た、相変わらず騒いでる
「よっ、ガキんちょカップル」
「ガキじゃない」
「そうですよ、もう中学生ですよ」
でも見た目誰が見てもガキだよ、小学生料金でも怪しまれないな
「ユメ!お餅だよ!」
「ゲンちゃん、待って」
うわぁ、年が明けても元気だな。
その後参考書を読みながら…、このあとは言わなくても分かるよな
「すぐ終わる?」
「まぁそうせかせかするな、受験勉強にも息抜きは必要だろ」
「しょうがないな」
渋々参戦したサエが端の方で参考書を読んでる、ホントは受験生だもんな俺達
「カイさん、久しぶりです」
「ミッチー、コノミちゃんも久しぶり」
「私、来ちゃまずかったですか?」
「全然、大歓迎、餅いっぱいあるからみんな食べよう」
チカとユキも来てみんなで餅をつまんだ、いっぱいあるから無くなる事は無いと思うけど…
「美味!つきたての餅ってこんなに美味いんだ」
「だろ、アタシがこねたからな」
「いやいや、チカは関係ない、むしろ俺の慣れない手付きのお陰、ビギナーズラックだよ」
「言ってろ」
みんなで騒げるのも後少しだもんな、みんな受験モードになって騒いでる暇はないんだろうな、今日を楽しむか、明日はどうなるか分からないんだし