表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/57

青の計画

「おはよう」

「ん?おはよ」

サエから挨拶してきた、しかも笑って、俺が言うのもなんだけど、ふっきれたのかな、昨日の事は俺とサエの秘密、ってか誰にも言えないよな、サエのタメにも、俺のタメにも

「サエが、笑ってる」

ユメちゃん鋭い、いつも一緒にいるから変化に気付くのは当たり前かな

「そう?」

「うん」

サエあからさま過ぎるよ

「みんなそろそろ座って」

フウちゃん、いつもの事ながら影薄すぎ

「フウちゃんおはよ!」

最近ダイチとフウちゃんの話す時間が長くなったような気がする、休み時間は教室にいないし、廊下で会ったら永遠と話してるし、

二人の話題が出るのも少なくない。


今日の昼休みはダイチの話題で盛り上がった、主に俺とチカを中心に

「ダイチってフウちゃんの事好きなんだろ?」

「何で俺に聞くの?」

「悩みとか相談とかは、全部カイに話してるじゃん」

「想像にお任せします」

こういう時はポーカーフェイスで、バレてるから良いんだけど、俺の口から言うのは良くないな

「サエはどう思う?」

「あれは完全に恋してるよ」

サエもこういう話しに参加するようになってきた

「やっぱりサエもそう思うよな」

「恋を否定する方が無理があるよ」

俺もそう思う

「叶わぬ、儚い恋」

ユメちゃん、ダイチが可哀想過ぎるし、知らなかったとはいえ、サエの前でそれは

「ユメ、叶わない恋もいいもんだよ」

「サエ、変な事言うね」

サエが笑った、引きずってなくて良かった、しかも前より笑ってるし

「僕には理解できないですね」

ミッチーもこういう話しに興味があるんだ、たそがれ貴族でも恋はするもんな

「何で?コノミちゃんも十分無理な恋してたじゃん」

「か、カイさん!その話しは」

「ミッチー、コノミちゃんとそんな仲だったんだ」

あ、軽くミスった、まぁ良いか、ミッチーには口止されてないし、と屁理屈を言ってみたりする

「まぁ、その話はおいといて。相手は担任ですよ」

「でも8つ上ってのもありだろ」

「カイさんは分かってません、僕達は教師からしたら“お客さん”ですよ」

「お店でナンパして結婚って人もいるじゃん」

「でも…」

俺の勝ち

「でも、ダイチも自分の置かれてる状況を分かってると思うよ、でも好きなんだからしょうがないだろ、気持ちを抑えるなら砕けた方がマシだと思ったんだと思うよ」

「砕けるつもりは無いけどね」

声の主を探すと、そこにはダイチが立ってた

「ダイチ、いたんなら言えよ」

「いや、言えないだろ」

「どこから聞いてた」

「ミッチーとカイのお話から」

なんかダイチに遠慮しちゃうな、悪い事したよな、人を話の種にして

「大丈夫だよ、気にしてないから」

「じゃあ心おきなく事情聴取といくか、なぁチカ」

「当然」

ダイチがしまったって感じの顔をしてる、俺らに許したのが運の尽きだったな

「フウちゃんとはどこまで行った?」

「どこまでって、一緒に帰ってるくらいだよ」

案外大胆なこと、フウちゃんの事だから良い生徒って思ってるだけだと思うけど

「メアドは?」

「勉強の相談って名目で、ゲットした」

「やるじゃん」

「じゃあ、家への潜入は?」

「カイ、潜入って…」

流石にダイチでもここまで行ってないだろ、ってか無理だろ

「あえて休みの時に分からないところがあるって言って、潜入成功!」

『えぇぇ!』

一同目が点、ダイチ、凄すぎるよ、俺でもそこまで積極的にいく自信は無いよ、それにフウちゃんもおかしいと思えよ

「じゃあ、コクった?」

「いいや。流石にフウちゃんも教師だよ、聞いたら生徒との恋愛はご法度だって」

どうやって聞き出したんだよ、ある意味テクニシャンだな、普通の女の子に恋してたら付き合えたのに

「じゃあどうするの?」

「卒業したら告白する」

「よっしゃ!みんなで全面バックアップしようよ!」

各々反応は違うけど、みんな乗り気だよ、こんだけのメンバーが揃えば百人力だな、でもこの調子でいくとダイチに手助けはいらなそうだな

「じゃあ来るクリスマスからだ」

「もうそんな時期か」

ダイチ、恋するヒューマンならこれくらい考えてくれよ、でも、もうそんな時期か

「クリスマスはミッチーの家で盛大にパーティーね」

「良いですよ」

ミッチーの家でパーティーって、軽くミスったな、いくらなんでもデカ過ぎるな

「だからフウちゃんを誘うのはミッチー&サエ」

「何で私が入ってるのよ?」

「ミッチーだけじゃ不安だから」

一同納得、俺が言っときながらミッチー、可哀想だな

「ユメちゃんは飾り付け、これはチカとコノミちゃんとゲンに手伝って貰え」

「ゲンちゃん、呼ぶの?」

「コノミさんは関係ないです」

「クリスマスはダイチだけのものじゃないだろ」

家がデカイし、人数が少ないよりかは多い方が楽しいだろ、そんで最後のシメで

「で、ダイチだけど」

「俺もやるの?」

「当たり前だろ。ダイチはクリスマスケーキ作り」

「俺出来ないよ」

そんなの分かってるし、出来る方が凄いって

「俺が教えてやるから作れ」

「しょうがないな」

「あと俺の料理補助」

「カイさん、料理はこちらで用意しますから」

「ありがたいけどさ、やっぱり手作り感が必要でしょ」

「カイさんがそこまで言うなら頼みます」

クリスマスの予定が出来たことだし

「じゃあ、期末テスト頑張って」

サエ以外地に落ちた、期末テストを頑張んないとクリスマスは楽しめないし、あくまでも受験生だからな。


チカのプレゼントどうするかな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ