第一話 流星舞踏会
新作です!よろしくお願いします!楽しんでいただければ幸いです。
その日、姉と二人で星を見に学校に忍び込んで屋上で星を見に行った。
満天の星は綺麗だった。
でも、私は、その後、姉に私は階段から突き落とされたーーーーーーーーーー
私の名前は、天宮佳子。感謝と優しさと笑顔が大切。それが祖父母が生前私に残した言葉だった。
事の始まりは8時間前。
ガシャーン!!
ああ、またお姉ちゃんのヒステリーだ。
お姉ちゃんがこうなったのは、私のせいだ……。
お父さんにもお母さんにもそう責められる。
お姉ちゃんの名前は、天宮未来。私はカッコいいお姉ちゃんが大好きだった。
七五三で着物を着たお姉ちゃんが一人で写真撮っているのを、どうしても二人で写りたくて写真を撮るお姉ちゃんに寄っていった。お姉ちゃんはしかめっつら。大人たちは笑っていた。
お姉ちゃんが高校生の頃、お姉ちゃんには初めて出来た彼氏がいた。。
中学生だった私は、お姉ちゃんとお姉ちゃんの彼氏が仲良しなのが嬉しかった。私は、お姉ちゃんと、お姉ちゃんの彼氏の応援隊だった。
お姉ちゃんの彼氏は事あるごとに私を褒めた。
「笑顔が良いね」
「優しいね」
「ありがとうっていつも言ってくれて嬉しい」
ある日、お姉ちゃんから、
「彼氏に妹の方が好きだって言われた」
そう言って、私にビンタをしたお姉ちゃん。
嫉妬は人生を狂わせると思う。
お姉ちゃんは彼氏と別れて壊れた。
壊れたお姉ちゃんは暴君になり、私への態度は冷たくなった。
いつしか家族も崩壊した。
お姉ちゃんが壊れたのも、家族がこうなったのも、全部私が悪いのーーー
その運命の時、お姉ちゃんは機嫌が良かった。
「星でも見に行かないか?」
お姉ちゃんの誘いに、私は嬉しくなった。
二人で星を見に、学校に忍び込んで屋上で星を見た。
満天の星は綺麗だった。
でも、私は、その後、お姉ちゃんに学校の階段から突き落とされたーーーーーーーーー
ーーー私が悪い。
お姉ちゃんをここまで狂気に突き落とした。
でも、ここで死んでもお姉ちゃんは報われない。
神様。
どうか神様、お姉ちゃんを助けてください。
薄れゆく意識の中で、私は必至に祈った。
…
…
…
目が覚めると、不思議な空間にいた。今までいた学校ではなかった。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん?」
お姉ちゃんは呆然として立ち尽くしていた。
「馬鹿な。確かにこの手で階段から突き落としたのに……ここはどこなんだ?わたしは夢を見ているのか?」
そんな私たちに目の前の黄金の飾りの純白の扉が開かれた。
「契約者のお2人ですね。ようこそ、異世界アストロムへ。あなた方を流星舞踏会へご招待します。私はアストラ銀行頭取。お二人には資産が沢山あります」
金色の台帳を開きながら頭取に告げられた。
「流星舞踏会?契約者とはどういうことだ」姉が問うと、
「貴女方のおじい様とおばあ様もこの異世界アストロムの流星舞踏会で出会ったのですよ。あなた方が契約者としてこの台帳に記されているのも、運命なのです」
と頭取は微笑んだ。
「おじいちゃんとおばあちゃんが?」
身支度を整えるお金と、流星舞踏会に出席する許可書を渡される2人。
契約の間を超え、黄金の回廊を進むと、次の扉が現れた。
次の扉では女召使に迎えられた。召使達が黄金の光の糸を放つと、2人の身体を包み込んだ。光りは羽衣のように柔らかく暖かかった。豪勢なドレス、ティアラになり、身支度を整えた。
最後に流星舞踏会広間の巨大な黄金の扉が現れた。許可書であるクリスタルで出来ている円盤形の石を掲げると、扉は開いた。
広間の天井は、無数の光の粒が星座のように並び、琥珀、深紅、瑠璃色、虹色と一際強く、色とりどりに輝いている。
天の川のすべての星々が集結したかのような広間。床は、水鏡のように透き通り、歩くたびに波紋が広がった。数えきれないほどの、花のようなシャンデリア。
音楽のような星空の調べと、無数の笑い声が聞こえてきます。
流星舞踏会の始まりです。
最初に2人と踊ったのは、黒髪の恰好の良い、でもあどけなさと誠実さが残る青年だった。「僕は黄王家のカムヤマトと申します」
紳士的なしぐさで周りの淑女達がざわめいている。
「踊りを踊るのは初めてですか?可愛いですね」
と踊りの手ほどきをしながら、優雅なステップで踊った。
次は金髪碧眼の見るからにハイスぺっぽい身なりと容姿の青年。高価な装飾がさりげなくセンス良く身につけられており、その風貌は騎士のようだった。
「こんにちは。私は、ロスチャイルド家のジークと言います。騎士の出です。踊れて光栄です、お姫様」
そう言って、エレガントな踊りでエスコートした。
次は活発そうな赤髪の少年。
「かっわいい~!俺は李家のラン」
明るい性格で、自由奔放に動く。振り回されながら、踊った。
途中で他のダンスをしている人にぶつかって、ランはあっかんべーをした。
「おれ、他の権力者、嫌いなんだよねー」
と言って、いたずらっぽくニカッとした。
最後に、教会の祭司のような白い衣の、白い髪赤い瞳の青年と踊った。
「ダビデ家ノアと申します」
周りの淑女、権力者たちが、
「救世主と謳われる彼だ」
と囁いた。彼は、姉未来に興味を持った。とても丁寧な踊りだった。
流星舞踏会の終わりに、星々が次、次と流れていった。
綺麗な風景に心が躍った。
二人は、流星舞踏会が終わり、宮殿に通された。ここが私たちの住まいらしい。
余韻で寝付けなかった佳子は夜風に当たろうと、一人で宮殿の広場にでた。未来はもう休んでいるらしい。
月が出ている。そこに人影が現れた。
「舞踏会に遅れたようだ。踊ってくれるか?」
その人は、はおもむろに、ゆっくりと手を差し伸べた。
「ケネディ家のノヴァという。政界にも通じる家系の王子だが、呪われた家だ」
そう告げられ、踊り始めた。
クールな踊りだった。踊りの最中にノヴァにぶつかり、一瞬の間ができる。
そして、キスをされた。
初めて会った人にキスをされ、戸惑う佳子。
月だけが優しく2人を照らした。
宮殿で暮らす佳子と未来。
姉の態度は相変わらず冷たい。視線は氷のようだ。
そんな中、姉・未来は、救世主ノアと教会で密会した。
ノアに、
「私から、愛する人を奪った妹を許せない。憎しみが心から消えない―ーー助けてくれ、救世主……」
と相談を持ち掛ける姉・未来。
「あなたは病んでいる。確信しました。僕は、貴女を救いたいのです」
ノアの提案に、姉・未来は、
「なら、妹を暗殺して私を救ってほしい」
残酷にも言い放った。
こうして、天宮佳子暗殺計画は、静かに、けれど確実に実行されようとしていたのであるーーーーーーーーーーーー




