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学校最強のヤンキーは魔法少女のオレに恋してる。  作者: ゆあ


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5.

 渡されたメモの場所に行くと、何の変哲もないただのマンションの一室だった。

 表札には【広瀬】と彼の名前が書かれていたから、多分家で間違いないだろう。

 チャイムを鳴らそうとした瞬間、勝手に扉が開き、いきなり腕を引っ張られて中に引き込まれる。

 いきなりのことすぎて、声すら出すことができなかった。

 辺りを警戒する様に見渡した後、すぐに扉を閉められてしまい、逃げることも出来ない。

 ヤバイ、失敗したかも……

 部屋に行ったらカメラとかあって、知らない男の人が数人が出てくるやつ?

 なんだっけ、同人誌とかであった脅迫されてAV撮られて、バラされたくなかったらもっと稼いで金を払えとか言われるヤツ?

 その為に衣装持ってこいとか言ったのか?

 サイテー!オレの憧れが詰まったマリリンを汚すなんて、本当に最低だ!

 こんなヤツ、ちょっとでも悪い奴じゃないって思うんじゃなかった!


「ちゃんと衣装は持ってきたか?こっちの部屋使っていいから。着替え終わったらこっちの部屋に来て」

 指差されたのは洗面所だった。

 確かに、メイクをしたり着替えたりする時に大きめの鏡があるのは助かる。

 けど、いきなり連れ込まれてさっさとコスプレに着替えろってどういう了見なんだよ!

 やっぱり、オレが思っていた通り、これからAVでも撮られるんだ……

 キッと広瀬を睨み付けて文句を言ってやろうと思ったが、広瀬の三白眼が俺のことをジッと睨み付けるように見下ろしてくるから何も言うことなんてできなかった。


 パタンと洗面所の扉を閉め、ひとりきりになると涙が溢れ出しそうになる。

「ちくしょー……マリリン、ごめん……」

 悔しさから学校のリュックをボカボカと殴るも、ここから逃げ出すことはできない。

 逃げるためにはここから出なきゃいけないし、でも、ここは広瀬の家だ。

「……オレだって男だ!マリリンの恰好がどれだけ似合ってたって男なんだ!絶対、処女だけは守ってやる……」

 キッと鏡に映った自分の顔を睨み付け、強く決意する。


◇ ◇ ◇


 ガチャッと音を立てて、最初に指示された部屋へと足を踏み入れる。

 今のオレの姿は、【まじかる☆プリティエンジャル】のメインキャラのひとり、マリリンの衣装を身にまとっている。

 水色のショートボブに水色と白を基調としたセーラータイプの服、短めのスカートはふんだんに白色のレースがあしらわれている。

 スカートの下には水色のカボチャパンツを履き、水色のリボンがいっぱいついたニーハイの靴下が特徴的だ。

 ボーイッシュなイメージのあるキャラだが、誰よりも女の子らしく強くて可愛いオレの憧れの姿。

 そんな姿を、こんなヤツの目に晒すのは本当に屈辱的でしかない。


 部屋を見渡すと、撮影機材や他の仲間はいないようだった。

 目的は何なんだよ。金か?この姿を写真に撮って今後も脅してくるって言うのか?

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