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進化進化賛美進化進化進化

アリアに根こそぎ胸を吸い取られるという悪夢の夜が明けた。




 動けるようになったミルティーユは寝不足と号泣のせいで真っ赤に充血した目をぎらつかせて、教職棟へと肩をいからせやってきた。




 同室のニーナは部屋で文字通り泣き寝入りして、話せる状態にない。


 ここまでひとりできたが、胸を自慢げに揺らす生徒たちとすれ違うたびに、こそこそとささやかれた。ミルティーユはきっ、とにらみかえす。血走った眼でにらまれた生徒はそそくさと逃げ出していく


(ああ、アリアが今までどんなにみじめな思いをしてきたか今ならわかりますわ……――なんていうと思ったかこのぉ!! あんな! 卑怯な――! 爆乳になりやがってうらやましいわ!)




 アリアに対する悪態と羨望の言葉がないまぜになって、ミルティーユは支離滅裂な思考を反復していた。




「モンロー先生!」




「なんですか。いまわたしは……」




 背後を振り返ったモンロー――呪いや呪術的儀式のスペシャリストで、豊満な肢体と確かな実力を持つ妙齢の女性教師――は、二の句を告げなかった。




 絶壁のミルティーユがいたからだ。




「……あ、あなた、それは……」




 驚きから立ち直りようやく意味のある質問をしかけた時、おっかぶせるように「そのことで相談に来たんです」とミルティーユ。




「え、ええ、わかりました。ともかく暫定措置としてあなたの進級審査は見送りにしましょう。それで、いったいどうしてそんなことに?」




「こうなった原因はアリアという生徒です」


進級審査は二日にわたって行われる。その二日目、ミルティーユは沈鬱な表情で胸囲測定の実施会場を眺めていた。




 今の自分の数値を正式な記録にしたくないとモンローに懇願したため、胸囲測定には参加しない。




 ただ、きゃいきゃいと「やった! 今年はプラス8センチ!」「えー、いいなーわたし6センチー」「わたしなんて4センチしか増えてない」「でも、もうそんだけあるならいいじゃん」などと、かしましい声が聞こえてくるのがむなしい。




 およそマイナス35センチの女子などミルティーユとニーナしかいないだろう。




「はあー……。…………あっ」




 ミルティーユがため息をついていると、ふと憎き人影を発見した。アリアだ。




「あいつっ! ……って、あれ? ウソ!?」




 アリアはアリアでも、貧乳のアリアだ。あの爆乳はどこへ消えたのか。




(まさか、アリアの貧乳レベルが高すぎて、わたしたちのおっぱいが一日持たずに拡散しちゃったとか!? そんなぁ……。とりかえせないじゃない……)




 ミルティーユは絶望的な気分になる。アリアを捕まえて問いただそうと思っていたが、するりと逃げられた。

翌日、アリアはモンローに呼び出された。




「突然で悪いんだけど、ちょっと聞いておきたいことがあるの」




「なんでしょうか?」




 モンローは尋ねながら、この子は関係ないんじゃないかしら、と早くもミルティーユの証言に疑念を抱いていた。




 アリアの胸は爆乳どころかミルティーユ並みのお粗末なナイ乳。




 そして爆乳級の魔女たちが一様に胸からほとばしらせる、強者独特のオーラとでもいうべきものが、アリアからは感じられない。




「ちょっとある生徒からあなたのこと聞いて、実はその子があなたにおっぱい取られたとかっていうの」




「そんなわけないじゃないですか。わたし、こんなですよ」




 そういって、ない胸を張るアリア。




「うーん、そうなんだけど、いちおう、念のため、ほんとよ? 万が一のためにあなたの体を少し調べさせてほしいの」




 そのとき、アリアのまとう空気が変わった。




 何かとんでもない猛獣を解き放ってしまったような。




 アリアが即座に使ったのは、無詠唱の催眠魔法。こんな高度な技術、なぜ胸もない生徒が――。




「あな、た……ま、さ……か」




「おやすみなさい、先生。ばれちゃったなら仕方ないね」




 にこっと微笑むアリアを前に、モンローは意識を失った。

モンローが目覚めた時、彼女は見慣れぬ薄暗い小部屋に閉じ込められていた。


 呪文が唱えられないように猿ぐつわがかまされている。


 両足は開いてお尻をぺたんと床についた状態で、両腕は枷と鎖によって壁に縫いつけられていた。




(ここ、どこ……?)




 モンローの心の問いに答えたのは、部屋の中央で何かの実験に勤しんでいるアリアだった。




「ここはわたし個人の実験室だよ。この学校、ずいぶん歴史が古いだけあって、こういう未使用スペースがあちこちにあるのよね。有効活用させてもらってるわ」




 すらすらと聞いてもいないことを話すアリア。興奮気味で、やや饒舌になっているらしい。彼女は獲物を見つけた狩人のように、大物を調理する料理人のように、心からわくわくしていた。




「本当にあなたが来てくれてよかった。さあ、先生。立ち上がって」




 警戒しながらモンローは立ち上がる。じゃらりと、手首の枷から伸びる鎖が背後の壁に擦れる。


 脱出のための魔法を無詠唱で使おうとするが、魔封じの手かせがそれを阻害する。


 モンローほどの胸があれば、呪文を唱えて力任せに魔封じを破ることができたかもしれないが、念入りに猿ぐつわがかまされているため打つ手がない。




 アリアが両手を広げていきなりモンローに抱き着いてきた。


 モンローはとまどう。




 アリアはモンローのふかふかの胸に頬ずりしていた。


 すべてを受け止めてくれそうな柔らかさ。


 いつまでもそうしていたい欲求を振り払い、アリアはモンローの衣服を引き裂いた。

ぶりゅん!




 暴力的なまでの爆乳が飛び出した。




「うわあ。こんなにあったの。300は下らないわね」

アリアは舌なめずりをして、胸を指でつつく。


 人差し指がずぶずぶと沈み込むかと思いきや、強い反発力で押し返してくる。


 モンローは教師の中でも若いが、胸の大きさは申し分ない。


 それどころか量も質も一級品である。


 もっとも、女神のごときアリアの体に吸収された時点で、その胸はアリアにふさわしい超一級品の質に変換されている。




「じゃあ、始めよっか!」




 アリアはいそいそと服を脱いで、裸でモンローに向かい合う。



「先生にはわたしの体の秘密教えてあげる」




 怪しげに微笑むアリアの体から、強者のオーラがぶわりと舞い上がる。


 モンローは思わず一歩引きそうになったが、後ろは壁だ。




「んあっ」




 アリアの喉からなまめかしい声が漏れる。


 びくっと震えて、弓なりに体をそらすと、




 ――ぐぐぐっ……。




 平原から丘が隆起し始め、さらに、




「あひっ」




 ――どたぷんっ!!




 あっという間に双子山が生えてきた。

モンローは驚愕して目を見開く。




 正体を現したアリアは、ゆさゆさと爆乳を揺らしてモンローに近づき、彼女の胸に自分のものを押し付ける。




 むぎゅうっと、両者の胸が押しつぶされ、おしくらまんじゅうし合う。




 巨大化したアリアの胸と比べても、モンローのほうが、圧倒的に標高が高く、すそ野も広い。大きさではアリアが負けている。




 しかし、弾力では負けていない。むちむちと力強く押し返す。モンローの胸に包みこまれる形でしっかりくいこんでいる。


アリアはモンローの背中に腕を回し、精いっぱいの力を込めて抱きしめた。




 その状態で、アリアは互いの乳首の位置を確かめ合うように胸をこすり合わせ、さらに腰を前後に振って乳をぎゅっぎゅっと何度も押し付ける。




 巨大な4つの柔らかい淫乱な肉塊が、乳首どうしでキスをむさぼるように変形する。




 モンローは、前後左右上下と動き回り圧迫してくるアリアの胸に責められるたび、体中、特に乳房の内側が急に熱くなっていき、思考がマヒしていくのを感じていた。胸から力が抜けていき、頭がぼーっとして何も考えられない。




「あっは、き、きたわあ。おいしそうなのがきたわあ!」



その言葉を皮切りに、アリアの胸が、どくん、と脈打つ。




 乳の胎動だ。




 密着している胸の汗ばんだ肌から、乳肉の源が、魔力の核が、どくどくと注ぎ込まれる。




 まさに乳内で全細胞が目まぐるしい増殖と成長を繰り返して、あたかも胎児を乳から生み出さんばかりに、生命力と重量と乳圧が増していく。




「っん、はっ……! ふっ、ふあっ!」


どくん、どくん、という乳房の脈動に呼応して、その体積が膨れ上がる。




「い、いいよお……! どっくんどっくんいって、どんどんおっぱい増やしてえぇ……!」




 次々に流れ込むエネルギー。


 目算で130センチを上回るアリアの爆乳が、汗をふきだし、てらてらと光る。


 膨張する乳房は怪しくうごめき脈を打つ。何か別の生き物のようだ。


その乳は上へ、下へ、前へ、横へと、内側から、ぐむっ、ぐむっ、と着実に押し広げられていく。




 その喜びと気持ちよさをかみしめながら、アリアはぐりぐりと胸を押し付けるのをやめない。




 どんどん前にせり出すアリアの胸はとても肉厚で、小さくなる一方のモンローの胸をぐいぐいと侵食し、蹂躙していく。




 ――――むりゅ、むりゅ……――――どくんっ、どくんっ……。


ついさきほどまでの優劣が逆転して、アリアの胸が格上の爆乳へと成り上がる。




 もはや特大のカボチャといっても足りない。圧倒的な大きさと弾力で、モンローのまだかなり大きな胸を飲み込んでしまう。




「おっぱいおいしいのぉ……」




 自分のおっぱいの気持ちを代弁するアリア。持ち主の言葉通りに、どこまでも貪欲なおっぱいが、もう一方のおっぱいを意地汚く喰らい尽くす。おいしくて止まらないといったように、底なしの食欲を発揮するアリアのおっぱい。




 一対の怪物おっぱいが刻一刻と成長していく。


――ずにゅっ、ずにゅっ。




 大きくなっては、さらに乳圧を増し、ますます相手の胸にめりこんでいく。接触面も拡大することで、容赦なく捕食対象に吸い付き、自らの糧とする。




 本人の意思というより、アリアのおっぱいそのものがほしいままにモンローのおっぱいを吸い取っていた。




 ――むりむりっ、ぶりゅ、ぶりゅりゅ。




 不気味なほどの乳の増殖。

今のアリアを背中側から見たならば、巨大な肌色の肉塊を挟んでその裏にいる誰かを抱きしめ、なまめかしく腰を振っているように見えるだろう。


 


 もともとのモンローの胸のサイズを超えても、アリアのおっぱいは止まらない。ぐびぐびと吸収し、膨潤する。




「しゅごいよおぉ。おっぱいもりもり大きくなるぅ……」




 アリアはついに超乳の仲間入りを果たした。




 乳による乳の暴飲もついに終わりを迎えようとした時、




「あっあっ、で、出ちゃ……っ! ぅにっ! ひゃあ! ああん!」




 じゅびゅっ、じゅびゅっと漏れ出す母乳。それはすべてモンローの控えめになった巨乳にゼロ距離でかかり、アリアの超乳で擦り込むように塗りたくられる。

ぬっちゃぬっちゃ、といやらしい音を立てながら母乳を塗り付けていた超乳が、びくっ! と大きな流動に反応した。




「ま、まだ膨らむのお……? も、もうおムネがきついぃん……!」




 最後にひときわ大きく、どっくん! とアリアの超乳が一回り膨れて、ぶしゃああああああ! とミルクを吐きだし、しばらくのちに膨乳は鎮まった。




 モンローの爆乳は余すところなく吸い尽くされ、アリアの胸は5倍以上に成長した。




 いつの間にかモンローは、口と鼻をアリアのあふれる乳肉でぴっちりとふさがれ、気を失っていた。

「ふう……、……すごいわぁ」




 むちむちの肢体にぺたんこの胸というアンバランスな出で立ちになってしまった、母乳まみれのモンローから離れ、アリアは息を整えながら、自分の胸を確認した。




 アンバランスさでいえば、ほっそりしたしなやかな肉体に超乳をぶらさげたアリアが上を行く。




「あはは、今度は大きくなりすぎて自分のおっぱい飲めないや」




 アリアが少し動くだけで、だぷんだぷんと超乳がダイナミックに反応し、さらに表面がふるふると波打ち、ぴゅっ、とかすかに母乳がこぼれる。




 これほどの大きさを誇りながら、重力の存在を忘れたように、まったく垂れていない。


 わがまま放題に前へ突き出た果実が、たわわに丸々と美しく実っている。




 アリアはたまらなくなって自分の胸をぎゅむうっと、とても大事そうに抱きしめた。

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