13.『砦』へ!
投稿できそうなので、とりあえず一つ目を予約投稿します。
案外短かった第3弾。
次の章も、たぶんこのくらい短いかと。
気を取り直して、私は、『月の船』のカウンターへと向かった。
中には、メガネをかけたおじいさんがいる。
私は彼の前に立ち、すっと呼吸を整えた。
心臓が、ばくばくと音を立てる。
そして、教えられた通りに、合言葉を小さな声で呟いた。
「『虹の色は七つの色。
我は、紫金の探訪者なり。
門番よ、我がために、門を開け』......」
上手く言えた、はず......。
この合言葉は、この先にある、魔法界と『砦』を繋ぐ“扉”まで行く資格があることを示すものだ。
ちなみに、“扉”をくぐるには紋章バッチが必要らしいので、ある意味2段階認証である。
彼は、私をしばらく眺めた後で、こう言った。
「よかろう。
この先の、鏡じゃ」
「あ、ありがとうございます!」
私は、お辞儀をした。
良かった、合言葉通じた!
「礼は良い、早く行け」
「は、はい!」
私はカウンターに入らせてもらい、暖簾、そして目には見えない何かを潜る。
入ってすぐには、大きな鏡が壁に張り付いていた。
きっと、これが“扉”なのだろう。
そう察した私は、カバンから紋章バッジを取り出し、胸に付ける。
そして目をつぶり、ゆっくりと、鏡に向かって踏み出した。
暖簾をくぐった時のように、そして、ドロシーの結界を通り抜けた時のように、何かに潜る感触がして。
目を開けると、そこは、何もない、正面にドアがあるだけの白い部屋だった。
ここが、『砦』......?
ドアから出ると、窓が一切ない代わりにランタンのようなもので照らされ、暗さを感じさせない廊下のような場所に出た。
「芹奈ちゃーん!」
私を呼ぶ声がして、そちらを見ると、みどりちゃんがぶんぶんと手を振り、駆け寄ってきたところだった。
後ろには石川君が続き、さらに後ろには、おばあちゃんと咲良お姉ちゃんとクリスさん、それにストラさんとヤートさんがいる。
ほっと、私は安堵の息をついた。
ちゃんと、辿り着けたんだ、『砦』に。
そこで私は、ようやく実感することが出来たのだった。
* * *
廊下で長話をすることは出来ないので、全員で会議室へと移動することになった。
こちらでは、クラスメイト二人の方が先輩で、色々教えてくれたため、道中、退屈になることも、不安になることもなかった。
着いたのは、長机がいくつか置かれた部屋で、なんだか作戦会議というより、講義が始まりそうな部屋だった。
「じゃあ、芹奈ちゃんも合流したことだし、始めましょうか」
一番前の席に、どこかの建物の地図を広げ、咲良お姉ちゃんが宣言した。
「咲良お姉ちゃん、それが......」
「そう、連絡したときも言ったけど、ホシや保護対象がいるのが、ここ」
リースリア王国の端っこの、捨てられた古城。
ここに、この事件の犯人、そして、拉致された赤堀さんたちが、いる。
この一週間の、咲良お姉ちゃんたちの成果だ。
今日、これから、救出作戦が決行される。
実際に行くのは、二人と会ったことのあるストラさんとヤートさんに、咲良お姉ちゃんとクリスさん、そして、私。
第一目標は救出であって犯人たちの捕獲ではないので、少人数で行くのだ。
みどりちゃんと石川君は、万が一のことを考えて、おばあちゃんと『砦』で留守番だ。
打ち合わせが終わり、出発直前、みどりちゃんが声をかけてくれた。
「気をつけてね......」
「うん」
私は、頷いた。
「ちゃんと、七人で帰って来るね」
芹奈、初めて『砦』へとやってきました。
『砦』内は、筆者もよくわかっていないので、描写が難しい。いつか、ちゃんと書きたいですね。
それでは、紺海碧でした。なんとか投稿できそうな隙を見計らって投稿しているため、誤字脱字等あるかもしれません。そして、2話連続投稿にしたいですが、これだけの投稿になってしまうかもしれません。その場合は、大変申し訳ないです......。投稿できるように頑張ります。




