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9.魔力制御の講義:見学編

 2話連続投稿二つ目です。

 書いてるときは全体の文字量だけを見て、章ごとの文字量を見ていなかったので、この章すごく短くて驚きました。

 というわけで、今回もすごく短いです。次章は区切り方にもよるけど、こんなには短くないよ。

 どうもー、橘 芹奈、もとい、ラピス・シュバルト、でーす。

 さて、今、私はどこにいるでしょーか?

 正解は、こっここっこ、リースリア王国が王宮内にある、屋外屋内両方の設備がある訓練場でーす!

 ......と、まあ、現実逃避はここまでにして。

 今、私は優しい笑顔なのに一切目が笑っていない兄様に、魔法のデモンストレーションを見せてもらうところです。

 ......あれ、マティアスさんに教えてもらったまま言ったんだけど、ひょっとしてまずかったやつ?

 まあいいか、おばあちゃん何にも言わなかったし。

 ちなみにこれは、私の魔力制御の授業の一環。

 ようやくザ・ファンタジーを私の目で見られる! ......って、割と昨日から見てるか。


 「では、いきます」


 「「はーい」」


 私の隣で返事したのは、この屋内用練習室に到着するなり現れたナイトだ。

 あ、今日はさっきの今なので、私は見学オンリーである。

 本格的な授業は明日から。


 「じゃあ、いくよ」


 そう言った兄様は、手から次々と水、炎、光の小さな球を出して見せ、そよ風を吹かせた。


 「うわあ、すごい! かっこいい!」


 兄様の姿は、本当にアニメで観るような魔術師で、すごく輝いて見えた。


 「これ、私にも、出来るんですよね......?」


 「うん、そのはずだよ。

  全ての属性が、って訳じゃあないけどね」


 「はい......」


 特に闇属性とか。


 「じゃあ、どうやるかは......」


 兄様は、にこっと笑顔を浮かべて、こう言った。


 「それは明日。

  そうじゃないと、自分でやってみたくなっちゃうでしょ?」


 自主練されて事故でも起こされたら困る、と続ける兄様に、私は反論することが出来ず、口を尖らせた。


 「そんな顔をしてもダメ。

  でも......」


 と、何か言いかけた兄様だったが、それは連絡装置に邪魔されてしまった。

 あ、そういえばあれ、正式名称とかあるのかな。


 「ん? 誰だろ、このタイミングで......」


 そう言いつつ、なにかやり取りをしていた兄様は、それが終わると、申し訳なさそうな顔で、こちらを見た。


 「ごめん、呼び出されたから、行かないと......」


 兄様がここを出る、ということは、私も行かないといけない。

 だったら。

 私は、一つ、思いついて、兄様に提案した。


 「ねえ、兄様」


 「?」


 「ここには、図書館ならぬ、“図書の塔”という場所があるんですよね」


 「うん」


 私は、それがどうしたと言わんばかりの兄様に、言った。


 「案内してくれませんか?

  私、そこで待ってるので!」


 そう、行ってみたくて仕方なかったのだ。

 これを逃すと、また言いづらくなってしまうだろう。

 兄様は、ちょっと悩んでから、ため息を吐いて、了解してくれた。


 「わかった、いいよ。

  だけど、そこから動かないでね......?」


 「わぁい、やった!

  ありがとうございます、了解です!!」


 私は、思わずガッツポーズをとる。

 ......あの、信用できません、という顔、やめてくれません?

 下手に多くのことを見せて大事故を起こされたらたまったものではないので、アルトにとって呼び出しは渡りに船だったことでしょう。......筆者から見ても、芹奈は自分の好奇心に突き動かされて、勝手に練習して、何かしらの事件を起こしそうだと思っています。ナイトは最悪の事態は防ぐけど、行動自体は止めないので。

 例えば寮で火災や洪水を引き起こしたら、怒られるではすみません。他の住人に迷惑がかかるだけでなく、セキュリティシステムが作動して大事故になります。

 ちなみに、連絡装置の正式名称は“言の葉の石”です。今後、この正式名称が出ることがあるのでしょうか。

 それでは、紺海碧でした。次回は、16日に投稿します! 15日・16日・17日と予定があるのでどうなるか分かりませんが、なるべく投稿しようと考えているので、よろしくお願いします。

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