表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

04 ゴンザ


 うん、まずは気を取り直してっと。


「ほら、さっさと行こう」


「どこへさ」


「ゴンザのとこに決まってるでしょ」



 ゴンザんちは武器屋さん。


 大きい店じゃないけど、この街でも知る人ぞ知る銘店ってとこかな。



 幼なじみのゴンザも私たちと一緒に冒険者を目指していたけど、


 成人の儀の固有スキルチェックで『鑑定+』って出ちゃって、冒険者諦めて実家のお店を継いじゃったのね。


 ゴンザの『鑑定+』は普通の『鑑定』より細かいとこまで分かるから、この短刀からもなにか分かるんじゃないかってわけよ。



「それならそうと先に言ってほしいよ」


 うるさい駄目ニィニッ、あなたがうじうじしてるから私ががんばんなきゃいけなくなっちゃうんでしょ。




 はい、着きました。


 ここがゴンザのお店、ゴンザいるかな。



「こんにちは」


「なんだよ、ふたりしてまたデートかよ」


 ゴンザ、後でシメる。



「そういうこと言っちゃって良いのかな、ゴンザ君」


「どしたのアニーニ、なんかマリオネがいつにも増して変なんだけど」


「ごめんゴンザ、ちょっとだけ付き合ってあげてよ」


 コイツら、後でシメる。



「コレを見てもっ、そんなのんきなことっ、言ってられるのかなっ、ゴンザ君ッ」



 短刀を見たとたん、のんきしてたゴンザの顔色が変わった。


 なんか、取り憑かれたみたいになって見てる。


 ちょっと、怖い。



「お前ら、コレどうしたのさ」


 なんかゴンザの手、震えてるんですけど。


「ゴンザこそ、いきなりどうしちゃったのよ」



「ちょっと、こっち来い」



 ゴンザが、お店の玄関のプレートを『準備中』に変えて、


 私たちを店の奥へと案内した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ