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02 鈍感


 街に戻っておばさんちへ、って、私んちの隣りなんだけどね。


 ノックしてっと。


「こんにちはっ、おばさんいます?」



 おばさんから事情を聞いた私は、ショックで固まっちゃいました。


 あのアニーニが、


 私以外の女の子とまともにおしゃべりもできないあのアニーニが、


 森の入り口で倒れていた冒険者の女の人を助けたとか。



 なにそれ。



 その女の人からお礼にマジックバッグと短刀をいただいたって、



 あれかよ。



「どんな人だったの?」


 なにそれ、なんでそんなきれいな大人の女の人が道ばたに落ちてんの。



 ……うん、大体分かった。


「おばさん、ありがとね」




 つまりあの鈍感男は、道端に落ちてた大人の女の人に夢中で私との冒険に身が入らないっと。




 ほぅ、やってくれますなアニーニ君。


 このマリオネさんを無視して大人のお色気お姉さんに夢中ですか。


 

 ふ、


 ふふふ、


 ……



 幼なじみなめんなっ。



 やってやろうじゃない。


 そんなに大人のお姉さんとよろしくしたいっていうなら、



 私を倒してからにしろっ、この鈍感あんぽんたん!



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