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12 冒険


 目が覚めたら、ニィニの家だった。


 おばさんのベッドで飛び起きてきょろきょろしちゃった私に、


 いろいろおばさんが説明してくれた。



 呼び鈴が鳴って扉を開けたら私が熟睡してたんだって。


 身体は何ともなさそうなので、お泊まりするからって私んちに連絡してくれたみたい。



 どうやら私は丸一日眠ってたみたいだ。



 ニィニとゴンザも呼んでもらって全員そろったんで、何があったのかを話した。


 おばさん泣かせちゃったしニィニとゴンザにも心配かけちゃった。


 本当にごめんなさい。



 私が持っていたマジックバッグには、手紙とアイテムがいくつか。


 手紙には、今回の騒動への心からの謝罪の言葉とアイテムの説明。




 ニィニには、長槍。


 ゴンザの『鑑定+』で調べたら、今すぐ値段を付けられないくらいの相当な業物なんだって。


 特に『回復魔法効果特大アップ』の付与がすごいらしいんだけど、なんでお姉さんはニィニの固有スキルが『回復魔法(小)』だって知っているんだろう。


 お姉さんの手紙には、旅の途中で手に入れた逸品だけど自分はどうしても槍だけは苦手だから良かったら使ってもらえると嬉しいって書いてた。


 あんなに強そうな人でも不得意な武器ってあるんだね。


 ニィニが固まっていたのは、長槍の価値のせいなのかお姉さんが彼氏持ちって聞かされたからか。


 まっ、どっちにしてもこれからも一緒に冒険がんばろうよ、ニィニ。

 



 おばさんには、首飾り。


 いろいろな付与がかかってて、特に『疾病予防』が超強力だってゴンザが言ってた。


「もう風邪をひかなくてすみそうねぇ」なんておばさん言ってたけど、たぶん王都の疫病対策チームが欲しがっちゃうようなシロモノだと思うよ。




 なぜかゴンザの分まで入ってたよ。


 モノクルっていうんだっけ、ああいう片眼鏡。


 なんか『固有スキル判別(特大)』の付与付きだって。


 それってホントは神官さましかできないことだから、他の人にバレると大変なことになるってゴンザがあせってた。


 普段『鑑定+』を自慢してばっかりだから、いい薬になるんじゃないかな。


 少しは謙虚になるってことを覚えようぜ、ゴンザ君。




 私には、ブレスレット。


『鑑定+』では『身体強化(大)』ってことだったけど、付けてみたらなぜか『五感強化』まで強化されちゃったよ。


 ニィニの心臓の音がドキドキするのが聞こえてきちゃって、私までなんだかドキドキしてしまいました。




 手紙の最後に、『もう会うことは無いでしょうけど皆さんお元気で』だって。


 お姉さんには悪いけど、なんかこれで最後のような気がしないんだよね。


 だって冒険者だもん。


 ただ街の中にいるだけで、こんな冒険しちゃったんだよ。


 冒険者を続けていれば、きっとまた会えるよね。



 そういうことで、



 私たちの冒険はこれからだっ。



 あとがき


 リヴァイスという世界は、ひとりの少年がプレイしている仮想現実ゲームです。


 彼は長い時間この世界を旅するうちに『鏡の賢者』と呼ばれる存在になりました。


 お供のメイドさんは『伝説のメイド』と呼ばれております。


 ここで暮らしている人々はいわゆるAIですが、それなりに大変なこの世界を楽しく生きているみたいです。


 リヴァイスの物語は、そういう人々のあれやこれやを短編として紹介するものとなりそうです。




 iPadのメモ帳につらつら溜め込んでいたショートストーリーや小ネタをひとつの世界にまとめようとしたら、こういう設定になりました。


 整合性や何やらいろいろアレですが、お話しがまとまり次第投稿したいと思っております。



 楽しんでいただけたら幸いです。


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