10 SHV
ただいま、食事中。
お料理がびっくりするほど美味しい。
なんであの材料でこんなに美味しくできちゃうのかな。
お料理教えてもらおうかなって、そうじゃなくてっ。
目の前にいるのは、きれいなお姉さん。
たぶんこの人がニィニに短刀を渡したお姉さん。
うー、なんかずるい。
着ているのは私と同じ標準型の冒険者服。
なのになにアレ。
なんであんなに胸がぱっつんぱっつんなの。
その服絶対サイズが合ってないよって大きな声で言いたいんだけど、
今はそんな状況じゃないよね。
でも目の当たりにして心から理解できたよ。
そりゃあニィニもイチコロだよ。
戦力差が圧倒的すぎるよ。
「落ち着いた?」
うわぁ、なにその声。
セクシーハスキーボイスって言うんですか、
聞いてるとお腹の奥がむずむずしてきちゃうんですけど。
ダメだこりゃ。
こんな声でささやかれたらニィニもイチコロだよ。
なんか、スペックが違いすぎて泣けてきちゃうよ。
ぽろぽろ泣いちゃった私を、お姉さんが抱きしめてくれた。
あったかくやわらかくて、なんか何もかもどうでもよくなっちゃうくらい気持ちよいですよ。
なにこれすごい。




