一章 混沌 3
22時 D地区、東にある村、鈴鳴村にて
ここはD地区の中でも東に位置する村。D地区の中央には山があり、そこから四方に別けて村が存在するのだが東の地区は山1面に楓の木が植えられており、麓には薄が生い茂る。秋には紅葉で見事に染まり、月と薄と山が織り成す風景はまさに絶景と言える。秋の名所として親しまれるこの村は、人々が訪れる頃には季節がら鈴虫などの虫が鳴いていることが多い。その為鈴鳴村と呼ばれている。
兼邸からバイクを走らせること約2時間、二人は最後の事件があった場所へと到着した。乾拭き屋根の日本家屋だがこのD地区では珍しいことではない、ごく普通の家屋だ。周囲こそテープで封鎖されているものの、特にこれと言って特別なところはない。バイクから降りヘルメットをとった二人は家屋へと近付いた。
静華「いつも通りね。事件現場特有の気味の悪さ。代わり映えなさすぎて最早安心感すら感じらわね。」
梅子「はぁ…いつきても馴れませんし、不安しかありませんよこんなの。怖いなぁ。」
静華「その内わかるわよ、これがあることの安心感が。いつかそんな日が来るわ、きっとね。」
梅子「一生その日が来ませんように。」
静華の脅しに対し怖がりな梅子はパンパンっと二拍手をし手を合わせ祈る。そんなことをしていると葛城と並んで前から見知った顔がやってきた。
???「やぁ、兼さん、相変わらず美人さんだねぇ。」
静華「いつもお世話になります、名倉さん。」
梅子「あ!名倉さん!!おはようございます!!」
名倉「うむ、梅子ちゃんは今日も元気がよろしい!」
この男の名は名倉 京助(56)(なぐら きょうすけ)D地区所属の警官だ。19歳の頃に故郷であるD地区に配属されてから現在に至たるまで、一度も移動したことがない。そのせいか人情深い性格も相まって現在ではD地区の名物警察となっている。恐らく、D地区のことに関しては警察内で最も詳しいであろう人物だ。故に名倉のもとにまわってくる事件は、難事件の類いか異端者絡みの不可能犯罪であることが多い。従って静華や梅子と共に仕事をすることが多いのだ。
名倉「大まかなことはアキさんから聞いてるんだったか。じゃあ話が早いな、オレの方からは詳細を話すぜ。」
アキさんとは葛城のこと、二人は古くからの知り合いで今も良く飲みに行く間柄だ。
静華「お願いします。」
軽い挨拶を終え、名倉はいつもの銘柄の缶コーヒーを片手に話し始めた。
名倉「一件目の現場はここから15キロ南に離れた湖鏡村のところだ。ごく普通の家屋、ここと一緒だな。その時は12歳の子供、変になっちまったのはその子の祖父だ。」
静華「時期としては一週間前のものですね。」
名倉「しょゆこと、で次が二日後のそこから3キロ離れたところにある、湖鏡村内の普通の家。今度は10歳の子、やられたのは両親。」
梅子「一件目とそんなに離れてないんですね。」
名倉「そうだね、んで次が三日後の3件目から20キロ西に離れた恋雨村のところだ。そこじゃ5歳の子だな、んでもって今回は年の離れたお姉さんがやられた。」
梅子「また偉く離れましたね。」
名倉「規則性がねぇな無差別なんだろう。そして昨日の夜、ここの子だ。二歳の子で前回からは五キロ位だな、おかしくなったのは父親だ。今、署内で父親を保護して奥さんに話を聞いてるところだ。が、今んとここれと言っためぼしいのがね、はっきり言って宛にならんのよ。」
はぁ、と名倉が大きなため息を付く。どうやら事件の難航具合に精神的に参っているようだ。
葛城「大丈夫かい?京介君。最近はりつめすぎててここんところ休みが充分にとれてないんじゃないかい。」
名倉「いやほんと、参っちまいますよアキさん。こんだけ探しても進展がないんで、俺も部下達も精神的にキチィすわ。」
と、明らかに疲労の色が見える名倉に対し、静華が柔らかい口調で話す。
静華「安心してください名倉さん、今の情報だけでも異端者の特徴に繋がるものはあるはずです。異端者は繋がりを得た神と関わりの深い行動をとることが多いんです。特に繋がりを得て間もないときは。」
名倉「そりゃ俺も知ってるさ。でもよ、今回は規則性もありゃしない無差別なんだぜ兼さん、いつもみたいに解りやすい特徴が何かありゃなぁ。」静華「実際に廃人になった人に合わせて貰っても良いですか?それにその拐われた子の家族構成や近隣住民と発見者の意見。それと異端者の特性を照らし合わせれば少しは情報が増えると思います。」
静華は落ち着いた口調で名倉を諭すように言う。その言葉にはっとなったように名倉は落ち着きを取り戻した。
名倉「…そうだな。すまねぇ、年甲斐もなく取り乱した。ありがとう兼さん。清水!こっち任せたぞ!」
清水(名倉の部下)
「了解です、きょうさん!」
名倉「そんじゃ二人とも、本部の方に行こう、向こうに発見者と親族を保護してるんだそこで兼さんが話を聞いてみてくれ、俺らが感じ取れなかった異端者特有の何かをより詳しい兼さんならわかるかも知れねぇ。」
そういって名倉が愛車の黒塗りのワゴン車に乗り先に車を走らせる。
静華「行くわよ梅子。」
梅子「はい、ししょー!」
二人もバイクに乗りあとを追うように本部へと向かった。
おはこんばんちは、どうもMさんです。今回特に書くことがないのでモンハンの話をします。Mさん自信は双剣or片手剣使いなのですが、最近いろんな武器を使うようにしてます。まだ使い初めて日が浅いので「マスターした。」「得意武器だ。」とは言えないのですが、何回か使うなかでなんとなくどう動けば良いのかわかってきた気がします。しかし一つだけ、チャージアックスだけはどう使って良いか全くわからないです。「片手剣はある程度出きるからチャアクも少しは行けるだろう。」と思っていたのですが、全くの別物ですねあれ。そのせいかロアルさんに大苦戦しました。他の武器と違いなんか使えるようになる気すらしないです。まぁ、そんなこんなで本編との関係は全くないのですがこれで締めとさせて頂きます。お読み頂きありがとうございました。