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懲罰の快感 3

「そ、それで……どうすればいいんですか?」


 恥ずかしそうにしながら、内田さんは訊いてきた。言われると僕も困ってしまった。


 ちらりとまた内田さんのお尻の部分を見る。よく考えたら……いや、よく考えなくても相当変態だ。


 しかし、言ってしまったことだ。もはや、引き返すことはできない。


「……とりあえず、お尻をこっちに向けてよ」


 内田さんは更に恥ずかしそうに顔を歪ませる。僕自身も自分が言った言葉とは思えなかった。


 内田さんは何も言わずに僕の方にお尻を向ける。


「こ……これで……いいですか?」


 内田さんは僕に背中を向けている。無論、お尻もこちらに向いている。


 じっとお尻……というか臀部を見てみる。女の子のお尻をこんなに凝視するのは……生まれて初めてだった。


 スカートの上からでもわかる。柔らかそうだった。


「……じゃあ、叩くよ」


 返事は……もちろんない。僕自身もなんでこんなことになっているのかわからなかったが、僕は右手を大きく広げ、そのまま思いっきり内田さんのお尻に向かって――


 バシンッ! と、良い音がした。


「ひぎっ!?」


 内田さんが悲鳴のような、それでいてそれこそ美人の内田さんがおおよそ出すとは考えられない声を出した。


 そう。僕は……内田さんのお尻を叩いた。一瞬だけだったが……叩くと同時に触ってしまった。


 感想は……よくわからなかった。おそらく柔らかかったはずなのだが……叩くことに集中しすぎてしまったかもしれない。


「……あ。終わったよ」


 僕がそう言うと内田さんは僕の方を見る。その目にはうっすらと涙さえ浮かんでいた。さすがに僕もやりすぎてしまった……


「あ……その……ごめん。僕も調子に乗って――」


「これで……終わりですか?」


 僕は耳を疑った。そして、ゆっくりと内田さんの方に視線を向ける。


「……こんなの……全然大したこと……ないんですけど……」


 そういって、強がるように半笑いしている内田さん。その瞬間、僕自身の中でも何かがブチッと切れてしまったことを僕自身も理解した。

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