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1イニングのエース  作者: 冬野俊
決意と兆し
170/171

どん底

レッドスターズの選手たちが集まっていたのは球場のロッカールームだった。この日は試合が無く、練習のみだったが誰も帰ることなくロッカールームに留まっていた。


ただ、笑顔で話すような選手もおらず、重苦しい雰囲気だけが漂っていた。


「俺たち、これからどうなるんですかね。まだ順位だって最下位ですよ?このままいけば俺も自由契約ってことに…」


栃谷が頭を抱えて、誰にともなく呟いたが、その思いはどの選手も同じだった。


選手たちにチームの方針が伝えられたのは一日前のミーティングだった。森国は淡々と内容を選手たちに伝え、質問を受けることもなくさっさとミーティングルームを後にした。


森国によれば五十嵐はなんらかの懲戒処分が下されるとの事だったが、まずは警察の捜査が終わらなければ、その内容も首脳陣は決められないとのことだった。


今回の件でレッドスターズが失ったもの。それはファンとの信頼であろう。これまでにもレッドスターズはBクラスの常連であり、敗戦することには良くも悪くも耐性があった。ただ、今回の問題は刑事事件に発展するほどの大きなスキャンダルであり、いよいよファンが見切りをつけてもおかしくない状況と言えた。

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