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1イニングのエース  作者: 冬野俊
布石
166/171

感覚と経験

早稲田は最後にバントしたボールを何度も脳内にイメージしていた。


早稲田がバントをしようとした瞬間に感じた違和感は、本当に微々たるものだったが、確かに確認することができた。相沢の手からリリースされ、ホームベースに差し掛かる瞬間、わずかにボールがブレた様な気がしたのだ。


気のせいかもしれない。

だが、もしこの違和感が相沢攻略の糸口になるとすれば、チームの総合力で勝るブレイブスが今後のレッドスターズ戦で優位に戦える事になる。


しかも、相沢は基本的にリリーフエースとしての役割を担う部分が多い。相沢を終盤に打ち込むことができ、逆転で勝利することができれば、レッドスターズに与える精神的ダメージも大きくなる。


試合後に相沢の投球のビデオを何度も見た早稲田だったが、通常のVTRではそこまでの違和感は感じられなかった。


「頼れるのは、実戦での感覚と経験のみか…」


未だハッキリとは姿の見えない相沢の謎のボールだったが、早稲田は手探りながらもその攻略法を何とか見つけ出し始めていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] さすが一流、たった数球の違和感を追求するっていうね。 ようやく今年のプロ野球も開幕しましたがいろいろ特殊な今年は選手もフロントも苦労が多いでしょうね。
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