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1イニングのエース  作者: 冬野俊
布石
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元凶

森国と五十嵐の会話はおよそ数十分だったが、その短い間に森国の中には多くの疑問点が浮かんできた。


何故、放っておいても負ける確率の高い、万年最下位のレッドスターズをわざわざ負けるように八百長を仕向けたのか。しかもシーズン前から五十嵐を取り込んだことを考えると、おそらくかなり用意周到に計画が練られていたように思えた。


それらを統合すると、一つの仮説が浮かんでくる。


それは、レッドスターズを負けさせる目的ではなく、レッドスターズを根本から潰すためのスキャンダルを作り出すために、五十嵐が何者かの標的になった、という仮説だった。



「五十嵐、お前、そんなに金に困ってたのか?」


五十嵐は黙って何も口を開かない。


「おい、どうなんだ?!」


森国の口調が少し強くなると、五十嵐はビクリと体を震わせてまた、話し始めた。


「実は、投資に失敗したんです…」


「投資?何の投資だ?」


「先物取引です」


「まさか、それは…」


「はい、その霜月という男から勧められて、手を出してしまいました」


森国はその言葉を聞いて、「なるほどな」とだけ反応すると、深く考え込んでしまった。



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― 新着の感想 ―
[一言] 完全にカモられてる……アスリートのこういうの多すぎますよねえ。NPBが保証する信託機関とか作って希望する選手の年俸から積み立てた額を定期で運用してあげればいいのに……急に年俸が下がって前年ベ…
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