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1イニングのエース  作者: 冬野俊
布石
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迷い

「どうしますか?」


広報に言われて森国は暫く沈黙し、目を閉じた。


吉村からの連絡がない以上、下手に動くことは出来ない。が、噂はすでに広まり始めている。拡散のスピードはおそらく、ネットを媒介していることで想像するよりもさらに早いだろう。



森国は迷っていた。



「監督、大丈夫ですか?」


相沢の問いかけに顔を上げた森国だったが、結論は出なかった。


「分からない。どうしたらいいのか」


その時、またもや別の広報がベンチ裏まで駆け込んできた。そして、森国に慌てて告げた。



「監督、分かりました。噂の真相が。今、吉村さんから連絡が来ました」


「間に合ったか!」


「とりあえず、吉村さんには試合後に監督から連絡すると伝えてあります。詳細なことはその時に聞いてください」


「分かった。とりあえず、試合後に確認して、マスコミへの対応を考えよう」


肩の荷が一つ降りたような気がした。あとは、五十嵐の野球賭博疑惑の真相がどうなっているかが問題だが、ひとまずマスコミに隠さなければならないという状況は避けられる。


「あとは真実がどうなってるか、だな」


森国は不安を抱きながらもベンチに戻っていった。

BAR eternityの奇跡を連載し始めました。本格復活まではこちらを読んで泣いてください(笑)


https://ncode.syosetu.com/n1651fb/

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