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ライバルとの戦い 1
書いていた部分が途中で消えたため、少しだけです。ごめんなさい。
首位とは7.5ゲーム差。シーズン序盤にして、レッドスターズが大きく出遅れたのは間違いない。しかし、そんなチームに一筋の光を与えるような投球を桜井は見せた。
ダイヤモンズの打順は開幕戦とほぼ変わらない顔触れだった。桜井は一番の織田と対峙すると、その初球にいきなり155キロを計測。コースは外角低めへとコントロールされ、相手に重圧を与えるには充分なボールだった。
ここからはさすが直前までメジャーリーガーとしてやっていただけあり、ストレートとカットボール、スライダー、フォークを組み合わせて、あのダイヤモンズ打線から次々と三振を奪っていったのである。
坂之上が不在の今、その分の働きをしなければならないと、桜井も感じながらマウンドに立っていた。




