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海洋戦争

作者: からす

こんな駄文に20分もかけてしまいましたが、どうぞ御覧ください

2XXX年、人類が海に垂れ流し続けた各種の汚染物質のせいで、海の中ではある異変が生まれた。海の中に居る生き物たちの遺伝子構造が損傷し、ネジ曲がり、進化と呼ぶにはあまりに乱暴な変化が起きてしまったのだ。

 その変化は、本来は矮小なはずの魚介類の脳が肥大し、知恵を持つようになってしまったというものだ。知恵があれば、文明が生まれる。それまでの食物連鎖にしたがって身分が生まれ、肉食かつ大型の魚ほど高い地位に居るようになり、下にいる魚はそれまで通り肉食魚の餌になり……そこは今までとあまり変わらない。

 ある程度文化が進めば、さらに変化が生まれた。肉食魚たちが、内部分裂を始めたのだ。持久力が有り、長距離ランナー向きの、赤身魚。瞬発力が有り、短距離向きの白身魚。そしてイレギュラーな、その他の生物。三つの派閥に別れて、誰が一番美味しいかで争いが始まり、早一世紀。互いに互いを喰らい、叩き、漁師に掻っ攫われて、数が減り……最終的に三種の魚介類代表が残った。


 赤身魚代表、マグロの群れ。

 白身魚代表、ブリの群れ。

 イレギュラー代表、ダイオウイカ一匹。


 三種が一つの海域に集まり、誰が火蓋を切ったわけでもなく、唐突に決戦が始まった。まず狙われたのは、孤独なダイオウイカ一匹。たった一人、量より質と言わんばかりに現れたダイオウイカは、哀れマグロとブリの群れに真っ先に襲い掛かられ、巨大な図体から身動きが取れず、ただひたすらに啄まれ傷を増やし、小さなキズが重なり、最終的に致命的なサイズにまで傷を広げられ、その生命を散らした。


 さて、これで残るはブリとマグロのみ。邪魔者が居なくなったところで、二種類の魚達は正面からにらみ合い、そして、互いに猛スピードで接近しっ!



 水上から差し込まれた網に纏めて巻き上げられたのであった。

築地戦争へ続く(続かない)

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― 新着の感想 ―
[一言] イカが勝たないなんてイカん……。
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