第2話
冒険者ギルドに着いた、ここでギルド登録や依頼の報酬を受け取ったり出来るらしい。
冒険者ギルドに入ると中はイメージ通りの酒場みたいな感じだった。
受付の場所に行くと20代前半ぐらいの年齢だと思われる女性が出て来て「ギルド登録ですか?それとも依頼の申請ですか?」と聞かれたが、俺は取り敢えず「ギルド登録です」と答えておいた。
ギルド登録は紙に必要事項を書いて魔力の登録で終わった。
必要事項と言っても名前以外は書かなくても良いらしいので名前だけ書いておいた。
ギルド登録が終わると受付のお姉さんがギルドランクの説明をしてくれた。
その話によるとランクは一番下はDランクでそこから順番にD+、C-、C、C+、B-、B、B+、A-、A、A+、S、SS、SSSまで14種類ある最初は一番下のDから始まる為もちろん俺はDだ。
そしてギルドランク同様、依頼や魔物にもランクがあるらしいが長くなるのでそれはまた今度教えてもらう事になった。
ギルド登録を終えた俺は誰もいない所に来てステータス画面を開いた、そしてステータスの中盤にアイテムボックスがあるのを見つけた。
そこには大量のアイテムと大量のお金があった。
恐らくこれは3億年の間に貯めた物なのだろう。
そしてこれで恐らく学園に行く為の学費を稼ぐ必要が無くなった。
だってGGがどの位の価値があるのか知らないけど十億単位であれば多分大丈夫でしょ。
冒険者ギルドを出るとベルが出口で待ってくれていた。
「あっ、終わった?」
俺が出口に来たのを見つけるとベルが確認してきたので俺は頷く。
「じゃあ学園を一緒に見に行こうよ!」
そういったベルは俺が返事をする間もなく俺の右手を引っ張り学園へと向かった。
「すごく・・・大きいです」
学園へ着いた俺が初めてこの世界で見た学園の感想はこれだった。
因みにネタではない。
本当に日本の学校の数倍の大きさで城みたいだったのだ。
学園に入ると今日は休みだった様で誰もグラウンドに出ていなかった。
俺はベルが「学園の入学試験の申請は学園長室だからね!」と言って別れたのを思い出しながら学園長室に向かっていたのだが、途中で迷ってしまった。
俺が迷ってうろうろしていると学園の先生みたいな人がいたので声をかけてみる事にした。
「あの、学園長室はどこですか?」
いきなり声をかけてしまった為少しびっくりした顔をした後丁寧に「学園長室ならこの道を真っ直ぐ行った所に階段があるのでそれを最上階まで上がった正面が学園長室ですよ」と、教えて貰って「ありがとうございます」と、言ってわかれた。
階段を最上階まで上がると言われた通り学園長室があった。
俺は「失礼します」と言って学園長室にはいった。
そこは沢山の綺麗な花が咲いている植木鉢が置いてあり、その植木鉢に囲まれた若い20代くらいの女性がいた。
「学園長である私に何か用でしょうか?」
そう言い学園長は俺の言葉を待つ。
「中等部からの入学手続きをしたいのですが・・・」
「それでしたらまずこの書類に名前とギルドに入っているのならギルドランクを書いて下さい」
そう言われたので俺は渡された紙に名前とギルドランクの欄にDと書いた。
「ありがとうございます。
では、23の月13日に中等部の入学試験があるのでその時にこの学校のグランドに来て下さい」
そう言い終わった後俺はこの学校を退出し、この学校を後にして今晩の宿を探しに行った。